小沢主義 志を持て、日本人 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465136

感想・レビュー・書評

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  • (2014.12.15読了)(2013.01.22購入)
    副題「-志を持て、日本人-」
    衆議院が解散となり、総選挙が行われました。自民党支持は動かなかったようです。
    自民党と社会党で争っていたころは、自民党が大勝した次の選挙では、勝たせ過ぎたという空気が流れて、揺れ戻しがあったのですが、今回はそれがありませんでした。
    政権交代可能な野党としての民主党は、一瞬の夢だったのでしょうか。民主党政権を実現させた小沢さんの考え方を知っておこうとこの本を読んでみました。
    政治のあり方については、納得できる面もあるのですが、具体的な政策の面では、独特の意見をおもちのようです。特に、国連に軍隊を提供しようと考え方には驚きました。
    自衛隊とは別に創設するということなのですが。

    【目次】
    文庫版まえがき
    まえがき
    第1章 選挙の重さ
    第2章 政治不在の国・日本
    第3章 「お上意識」からの脱却
    第4章 リーダーの条件
    第5章 二十一世紀、日本の外交
    第6章 日本復活は教育から

    ●政治家(19頁)
    世の中にはいろいろな仕事に就き、さまざまな境遇に置かれている人々がいる。そうした人たちの生活のすべてを引き受けるのが政治なのだ。
    ●農水省(39頁)
    日本の農業の生産性を上げるために、零細農家を切り捨て、どんどん農業経営の大規模化、法人化を進めていきたいのが農水省の本音なのである。
    ●棄権(46頁)
    投票に行かなかった人たちには政治を批判する資格がない。棄権とは、白紙委任状を与えたも同然のことである。
    ●罰金(47頁)
    オーストラリアでは投票を棄権すると、少額ではあるが罰金が科せられるし、ベルギーの場合だと投票所に行かなかった人は裁判所に呼び出されることになっている。
    ●小泉改革(55頁)
    「小泉改革」の実態は、介護保険料引き上げを筆頭にして、厚生年金・共済年金保険料の引き上げ、雇用保険料の引き上げ、老人医療費の改悪、サラリーマンの医療費三割負担、発泡酒・ワイン増税、たばこ税増税、所得税減税の廃止、配偶者特別控除の廃止など、国民、特に社会的弱者の負担を増やすものばかり。
    その反面、累進課税の緩和や金融所得への減税など、富裕層や大企業を優遇する経済政策だけは着々と進めている。
    ●官僚社会主義(93頁)
    政治の重要事項を政治家ならぬ官僚が決めてしまうのでは、日本はとうてい民主主義国家とは言えない。むしろ「官僚社会主義」の国家であるといったほうが実態に近いのではないだろうか。
    ●目標(116頁)
    集団の中にあって人々を率いていくためには、まず何よりも最初に、自分がリーダーとして何をしたいのか、どういう社会や組織を作りたいのかという目標なり志なりを具体的に持っていなければいけない。
    ●価値観の喪失(123頁)
    戦後の日本は価値観が多様化したといえるような状況ではない。むしろ、価値観の喪失とも呼ぶべき状況が社会の至る所で起きているのが実態ではないだろうか。
    ●A級戦犯の合祀(152頁)
    いわゆるA級戦犯の合祀が行われるまでの靖国神社には、数年ごとに天皇陛下が参拝なさっていて、それで国際的にも何の問題も起きなかった。問題の本質はあくまでも戦犯合祀にある。

    ☆関連図書(既読)
    「日本改造計画」小沢一郎著、講談社、1993.05.20
    「総理の資質とは何か」佐伯啓思著、小学館文庫、2002.06.01
    「美しい国へ」安倍晋三著、文春新書、2006.07.20
    「大臣 増補版」菅直人著、岩波新書、2009.12.18
    「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」菅伸子著、幻冬舎新書、2010.07.20
    「職業としての政治」マックス・ヴェーバー著・脇圭平訳、岩波文庫、1980.03.17
    (2014年12月16日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    「選挙活動は川上から。人口密度の低い農村部から始めろ」「政権交代のないところには政策論争もない」「政治家を育てるのは国民自身」「教育の最終責任を国家に」“剛腕”政治家が、未来を担う若者に平易な言葉で民主主義の原則を熱く語りかける。27歳から政界の第一線で活躍し続け、ついにその信念である政権交代を実現させた、小沢一郎の政治哲学が凝縮された歴史的な一冊が、待望の文庫化。

  • 自分もまだ誤解が多いのでは、と思い本書を購入。やはり保守だと思う。ただ個人の自由を重んじるのはリベラルと言えるし、国連改革などは進歩主義的に感じる。内容全ていに賛同することはできないが、政治議論のひとつの軸として非常に有用だろうと思った。

  • 자유 민주당→신생당→신진당→자유당→민주당→국민 생활제 일당.(`皿´) 「初心忘れるべからず!」「嘘やごまかしは、ちゃんと見抜かれる!」「汝合戦を行う以上、ひたすら勝つことを願わなければならぬ」織田信長

  • 政治家小沢一郎は好きだな。

  •  個人的には、私は彼の事を嫌っていない。むしろ他の議員に比べれば、好きな方かもしれない。最近彼の「日本改造計画」を読んだ影響も少なくないと思うが。。
     彼は悪く「思われる」人間だと思う。他のレビュワーの方も書いていらっしゃるが、現代政治のキーパーソンであるからこそ、恨みや疎ましさを持つ人間がいるのだろう。
     それにしても、彼自身がしっかりと釈明しない、説明しない、良くも悪くも東北人であることが、彼自身を悪い立場に持ってきている。
     小沢氏は、残念だが、もうこの性分を改善できないだろう。それなりの高齢だからだ。だからこそ、我々国民自身がもう少し政治に興味を持って、彼の言動やメディアから考える事が不可欠なんだろう。。

  •  読みやすい本を、という視点で書いたのならばそれは成功している。しかし逆にそれがうまく行き過ぎて、内容が薄いようにも感じられてしまう。それがあまりにももったいない。もう少し、細かい議論に踏み込んでも良かったと思う。もう少し国民を信じても大丈夫だと思います。

     農業の自由化に関する農家への補助金問題や教育に対する責任の明確化など、いろいろと具体的な政策に踏み込んでいる。これを丸呑みできれば、素直に納得できる部分があるかもしれないが、懐疑的な目で見ると、裏づけとなる資料があるわけではないので、ふ~ん、という感じで終わってしまう気がする。

  • 今話題の方の政治姿勢がよくわかる本だった。結論から言うと庶民のことをよくわかっている政治家だと思った。テレビに映る表情とは違う面がずいぶんあると思った。小泉批判が中心だったが、政治生活40数年の中で様々な葛藤もあったろうが、小泉が一番むかついたのがよくわかった。「政治姿勢を疑う」とはっきり書いてあった。

    何点かチェックしながら読んだが、とにかく政治家には一つの得意分野ではダメということを述べていた。限られた世界のことしかできないのでは、政治家の資格はないということ。もっともである。

    タレント候補の問題も書いていた。担ぎ出すほうもどうかと思うが、国民にも問いかけていた。確かに柔道の谷は「おざわせんせ~」と言っているイメージが強いが、本来はウザイと思っているかもしれないと思った。

    小沢と言ったら小選挙区制の導入に尽力だろう。盤石の自民党時代にあえてこの方法にこだわったのは政治信念を感じた。しかしもう少しその裏事情は勉強する必要があると感じた。小沢一郎政治塾に興味を持った。

  • 小沢一郎は賛否両論ある政治家だろうが、間違いなく日本の戦後政治におけるキーパーソンである。その彼が特に”若い人に”読んでほしいと本を綴ったことに興味を持ち読んでみた。
    彼のことは好意的に捉えてはいなかったが、彼が大切だと考えていることがくり返しくり返し述べられていて共感することも多かった。

    ただ、彼の実際の行動と矛盾することも書いてある。

  • “2010/12/01:
    2回目
    分かる​人を育て、増やすこと!まぁ、そ​の通りなんだけど。”

    “2010/2/25
    真摯な本だった”

  • まさにときの人、小沢一郎氏。
    賛否両論というよりも、黒に近いグレーというような評判ではあるが、彼こそリーダーとして引っ張って行って欲しいと私は思う。
    GDPで中国に抜かれ、個別企業でもシェアの低下が続く今の晴れない日本の状況。
    この著書を読むと、改革に対する決意を感じる。
    一度彼に任せるという選択肢は大いにありだ。



    2010.09.12
    中村公園のマイホームにて

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