笑酔亭梅寿謎解噺 3 ハナシがはずむ! (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465389

感想・レビュー・書評

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  • 今回はなかなか大きな話の動きもあり、楽しめました。これで話も中盤を超えました。最後はどうなっていくのか楽しみです。

  • 2010-3-14

  • 襲名の話があったり、師匠の入院事件があったり
    落語会の話なんだなぁ、と思えた一冊。

    主人公が本当報われないが、過去作に比べ今回は
    「奴は上手い」と明記された箇所が多かったかも。

    兄弟子も嫌な部分しか描かれていないし(本当にそうかもしれないが)
    姉弟子以外、きちんとキャラクターを把握している噺家がいないかも。。。

    実際に落語をするシーンを耳で聞けば、特徴を捉えられるのかもしれないが。。。

  • 笑酔亭梅駆シリーズ3作目。

    独立し笑酔亭だけの事務所を設立したものの、
    仕事は無いし、雑務だけが増えてしまった梅駆。
    彼の周囲は相変わらず賑やか。

    推理といえば推理ですが、
    落語の世界と奇妙な人たちの話を読んでるだけで
    楽しくなります。

  • 目次
    ・動物園
    ・日和ちがい
    ・あくびの稽古
    ・蛸芝居
    ・浮かれの屑選り
    ・佐々木裁き
    ・はてなの茶碗
    ・くやみ

    段々ミステリ色が薄くなってきた。
    竜二の成長物語ではあるのだが、どうにも落語に精進しているようには見えない。
    コントがいいとか漫才がいいと言っていたうちはまだ、芸人としての悩みだったけど、今度は俳優?
    しかも、いつも竜二は底知れぬ才能を見出されるんだよね。
    で、未だに才能は開花していない。

    そして落語の話に戻ったかと思ったら、今度はまだ内弟子だというのに大物落語家の名前を継ぐことに!?
    もっと落ち着いて落語の話しようよ。
    いや、あの師匠のもとで落ち着けるわけないのはわかるけど。

    誰もが竜二の才能に気づいているのに、本人だけ自覚もなければ覚悟もない。
    もったいなくてしょうがない。

  • ハナシがうすっぺらい。

  • シリーズ第3作。
    かいせつ噺に落語作家の小佐田定男さんが書いていますが、「事件そのものよりも人物の心の動きの謎を解くミステリに変わってき」てます。
    第1作は連作短編集でしたが、第3作は完全に長編の一部となっています。続きが気になります。

  • 新書購入


     推理。落語。現代。
     続き物。

     とさか頭の不良の竜二(芸名・梅駆)は、酒癖の悪く暴力を振るう師匠笑酔亭梅寿の元に住み込みで弟子入り中。
     いろんな事件に巻き込まれて・・・。

     いろんな才能があるらしい竜二。(演劇の才能も、落語家の才能も、推理能力もあるのですよ、彼は)
     でも当人はまったく気がつかない。
     思ったよりも素直・・・(お馬鹿さんなまでに素直)

     師匠は理不尽だが、竜二のことをちゃんと考えているので、ときたますごーく能動的に裏で動く。
     たびたび師匠の体の具合が悪いことが、作中に出ていたが、今回ついに入院。意識不明。
     竜二は激しく動揺する。父親に倒れられたような心境に。

     基本はギャグと人情物ですが・・・医者の言った言葉は深いです。
    「笑芸人は死んだらあかん」
     消えていくのみ。
     そうでないと、客はその笑えるネタを思い出したときに、哀しい気分になるから。
     なんだかとっても・・・厳しいですね。
     

  • 913.6 タ 登録番号9370

  • 万年金欠状態の梅寿の個人事務所<プラムスター>に時代劇オーディションの話が舞い込んだ。一門をあげての参加の末に、合格したのは金髪トサカの竜二。芝居の面白さにハマり込み、落語の修業も上の空。案じた梅寿は地方のボロ劇場に竜二を送り込むが、ここがまた曲者ばかりの芸人の巣。さらには東京vs大阪の襲名を賭けた世紀の対決が勃発して••••••。ますます快調!青春落語ミステリ第三弾。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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