水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465396

感想・レビュー・書評

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  • つぶれかけた遊園地に引き寄せられる人たちの連作。

    なんとなく、余韻大目で、詩的な感じが強め。
    と、表紙の絵ほど、可愛らしく無いです。
    浮世離れしそうで、どこか、日常のドンヨリもあります。

  • 酒井駒子&名久井直子のブックカバー! 豪華だなぁ。
    歌人としての作者に興味あり。

  • 2010.3.22購入

  • 酒井駒子さんの表紙、ということで買っちゃった本。
    寂れたテーマパーク・コキリコピクニックランドを中心に描かれる人々。
    ひとつの場所を違う人の視点だったり、異なる時間から描かれてるお話が私は好きだ。

  • 不思議な小説だった。
    好みが分かれそう。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    郊外のさびれた遊園地「コキリコ・ピクニックランド」には、なぜかわけありの人々が集まってくる。勤め先の金を持ち逃げし、遊園地の物置に住みついた女性銀行員。愛人に会社をクビにされた美人の受付嬢。記憶喪失で行き倒れていた正体不明の女性…。さまよう彼らに、居場所は見つかるのか?ユーモラスでどこかせつない、気鋭の歌人のデビュー小説集。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    東 直子
    1963年広島県生まれ。歌人、作家。96年「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。2006年『長崎くんの指』で小説デビュー(文庫版は『水銀灯が消えるまで』に改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 始まり方がいい本は、とても印象がいい。
    楽しく読めた。

    ただ、読み進むうちに、わわわわわ、と思った。
    「横穴式」という一篇。
    私はこわいはなしがほんとうにきらいで(こわいから)、こわい、ということにダメージを受けやすい。
    以前、なにかのフリーペーパーでうっかり出会ってしまって、タイトルも作者もこわさのあまりか忘れていたのだけど、話は全然忘れられないのがあって、ときどき思い出しては、あれこわかったなー、もう読みたくないなーと思っていた。

    「横穴式」がそれだった。
    序盤で気がついて、しまった、と思った。出会ってしまった。
    それでも、1冊の本になっているのだから、ほかの話でなにかこわくない決着がつくのかもしれない、と淡い期待を抱いて最後まで読んだは読んだのだけど、そもそもこの短編集のどの短編もそんなつくりになっていないのだった。残念だ。
    こわさがぶりかえした。

    でも、この人の書く文章はなんだか好きだ。
    タイトルは「長崎くんの指」のままの方がよかった気がするけどなあ。
    あと、文庫であっても、作品の初出を入れてほしいです。あの最初の恐怖は何で味わったのだろう…こわさのあまり処分してしまったと思うけど。

  • 遊園地「コキリコ・ピクニックランド」を巡る人々の連作集。小林恭二「短歌パラダイス」(岩波新書)の時から著者の名前だけは知っていたのですが、小説は始めて。中々どうして言葉の選び方が素敵です。

  • p.126「“今”なんて、あっという間に過ぎるわよ」
    『アマレット』と『道ばたさん』の話が好き。
    長崎くんはいつか戻る気がするんだ。どこへ?

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著者プロフィール

歌人、作家。第7回歌壇賞、第31回坪田譲治文学賞(『いとの森の家』)を受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』、小説に『とりつくしま』『ひとっこひとり』、エッセイ集に『一緒に生きる』『レモン石鹼泡立てる』、歌書に『短歌の時間』『現代短歌版百人一首』、絵本に『わたしのマントはぼうしつき』(絵・町田尚子)などがある。「東京新聞」などの選歌欄担当。近刊にくどうれいんとの共著『水歌通信』がある。鳥好き。

「2023年 『朝、空が見えます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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