僕と妻の1778話 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.10
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本棚登録 : 482
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465419

作品紹介・あらすじ

妻が、悪性腫瘍のために余命一年と告げられた。作家の夫は、妻に余計な心配をかけないようにする以外、出来ることはない。せめて、毎日気持ちの明るくなるような話を書いて、読んでもらおうと考えた-。第一回『詰碁』から一日一話を妻に捧げ、『最終回』まで、全1778話になった。夫婦の歳月のなかのメモリアルセレクション52編。五年頑張った妻が亡くなった日までの、感動の創作秘話も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 新潮新書の方を読みたかったが、図書館にはこちらしかなく。

    奥様が病気になり余命一年。
    作者は奥様の為に毎日明るくなるようなショートストーリーを書き続ける。
    それって結構大変。それだけ奥様を思ってる証。

    全1778話中の52編。奥様は5年頑張られた。

  • 毎日一話、約5年、そのうちの52編。
    物語とその解説、奥様との様子、背景の日常、
    巻末の解説、全て合わせて一つの本として読む。

    意識的に自らを、読者を鼓舞しようとしたり
    無意識に日常が物語に影響をしたのだろうと想像できたり。

    続ける、ということは時に大変だったと思うけど
    作品中でも語られたように、止める・変えるのが
    怖かったというのもあるのだろう。
    毎日ではなかったにしろ、作家として創作をし、
    奥様が第一の読者である、というところも。

    もしも生が続くなら、これからもあり得たはずの
    お二人の姿を、残された時間でできる限り
    やりつくしたのかも、と思い。
    最終2話には、涙が浮かぶ。

  • 余命一年と宣告された妻のために、作家の夫が、毎日一話書き続けた1778話。第1話から亡くなった日の最後の原稿までより妻に好評だった作品を中心に選んだ52話。執筆時の裏話を収録。

    まず驚いたのは、約5年間、毎日一話を書き続けた著者の努力と才能。
    読書好きな妻のために、楽しくなる話、気持ち的に辛くならない話を書く、というルールの中で、よくもアイデアが途切れないものだと思った。
    しかも、この本に収録されている話はどれもニヤリとするくらい面白い。

    終わりに近づくにつれて、著者の辛い気持ちと、お話の雰囲気がリンクしてくるのに、胸が痛くなった。
    そして最終回。
    なんて優しいお話なんだろう。

    各話にそれぞれ、当時の著者の気持ちや妻の反応(面白がっていたとか、反応がなかったとか)が書かれているのも興味深く読んだ。

  • アメトークで紹介されていて、新書の方が売り切れていたので、こちらを購入。
    正直、アメトークで紹介されていた作品が映画化された作品と同じだったとは、知りませんでした。
    星新一のショートショート風の超短編集が1778集ありますが、そのなかから厳選して載せています。
    個人的に短編自体は退屈なのですが、毎日書き続けることに眉村さんの妻に対する思いやりや愛の深さを感じました。一番最後の短編は、じんわりときました。ただ、いきなり最後だけ読むのは、厳禁です。今までのことがあったからこそ、切なくなります。
    一つ一つが短いので、通勤途中の読書としても良いかと思います。

  • 闘病日記を読んでいるようでぎゅっとする。毎日、奥様と自分のための物語。
    あとがきで泣ける。

    習慣は自分を支えますね。

  • 途中から読むのが辛くなってしまった。
    飛ばし飛ばしに読んだが、最後はたしかに切ない。

  • 新書よりもたくさんの作品を読むことができる。
    純粋にショートショート集として楽しめた。
    娘さんによる解説は読むべき。

  • 妻が、悪性腫瘍のために余命一年と告げられた。作家の夫は、妻に余計な心配をかけないようにする以外、出来ることはない。せめて、毎日気持ちの明るくなるような話を書いて、読んでもらおうと考えた―。第一回『詰碁』から一日一話を妻に捧げ、『最終回』まで、全1778話になった。夫婦の歳月のなかのメモリアルセレクション52編。五年頑張った妻が亡くなった日までの、感動の創作秘話も収録。(裏表紙)

    ちらほらと話題になったショートショート集。
    前提のため、ブラックユーモアやエログロはほとんどなく、読みやすいです。
    また、一話一話に解説めいたものも記述されていて、私はそちらのほうが興味深く読めました。

  • ショートショートの連続なので、最初から読むと飽きがくるかもしれない。ただ、だからと言っていきなり最終回を読むのは絶対にやめたほうが良い。短編の話の後に、著者の解説が入るのだが、順を追って読んでいくときっと最終回の内容の意味がわかるだろう。

  • 辛くなり途中挫折

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著者プロフィール

眉村卓(まゆむら たく)
1934年、大阪市西成区生まれ。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家に。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダーSF「司政官」シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞。癌を患った妻に日々、自作のショート・ショートを捧げた。妻が逝去したのち『妻に捧げた1778話』として発刊、大きな反響を呼んで2011年1月に映画化、代表作の一つに数えられる。

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