スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン(3) (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465570

作品紹介・あらすじ

東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。今回もご近所さんともども、ナゾの事件に巻き込まれる。ある朝、高価本だけが並べ替えられていた。誰が何のために?首をかしげる堀田家の面々。さらに買い取った本の見返しに「ほったこんひとごろし」と何とも物騒なメッセージが発見され…。さて今回も「万事解決」となるか?ホームドラマ小説の決定版、東京バンドワゴンシリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • R3.11.25 読了。

    『東京バンドワゴンのシリーズは、一作目でも二作目でも三作目でもいいが、どれか一つの作品を読めばもうそれで充分というシリーズではない。読者はその世界に入り込み、下町の住人のひとりとなって登場人物たちと日常を共に過ごし、その人情にひたり続ける必要がある。なぜなら、人情にひたることによってのみひとは自らの中にもそれを持つことができるからだ。そして、そのためには常に東京バンドワゴンの世界にひたっていなくてはならない。…(中略)東京バンドワゴンのみんなが本当にいてくれたらと、よく思う。陳腐な言い回しかもしれないが、人はひとりで生きていくことは出来ない。支え合って生きていくのが人である。猪突猛進したら止めてくれて、立ち止まっていたら背中を押してくれて、そんな人の支えがあってこそ、人はゆっくりと確実に歩き続けることができるのではないだろうか?
    ・人情を信じようと思ったら、自らそれを行わなければならない。』…(解説より。)

     コロナ禍だからか希薄な人間関係の中に居るせいか、この東京の下町の四世代同居の堀田家の話は心にしみて、そして温かくしてくれる。昭和時代を思い出させてくれる。
     続編を読むのが楽しみだ。

    ・「求めちゃいけない。欲しがっちゃいけない。君の心の中にあるLOVEを与えるんだよ。出し惜しみしちゃいけない。全部出して出して出し切るのさ、そうしたら、そのLOVEは、きっと君の元に返ってくるよ。そして、君の傍にずっといてくれるんだよ。LOVEっていうのはね、そういうものなんだ。」

  • シリーズ第三弾。
    堀田家の家系図も、頭の中でどうにか整理できるようになってきました。
    義理人情に厚い堀田家は、昔から本当に賑やかな家だったようです。
    すずみと亜美の両方に、同じ日に女の子が生まれていたり、藍子とマードックさんがイギリスから帰って来たり、家族がどんどん増えていきます。
    我が家の経済事情を心配する紺は、どんな秘策を打ち出すのでしょうか。

    私は、この物語に毎回登場する朝の食卓のシーンが大好きです。
    食事のメニューと、にぎやかな家族の会話。
    この場面にくると、ほんとうに心が和みます。
    大家族というものに何処かしら憧れを持っているのかもしれません。

    笑いあり涙ありで、何か問題が起こっても毎回安心して読んでいられる、まさに癒しの一冊です。

  • 東京バンドワゴン、第3弾。今回も春夏秋冬、堀田家のドタバタ劇+大騒動。①堀田家に恨みを持つ者に絡むミステリー、②小料理屋<はる>に纏わる色恋沙汰、③メリーさんの羊、④我南人のLOVEだぜ!。何故この話しの虜になってるのか?少し考えたら、世知辛い日本に、勘一じいさんを中心とした小さいけど温かい家族社会。誰をも受け入れ、助け・助け合っていく社会。この社会(精神)が日本から絶滅しつつある危機感を煽っているように思う。タイトルの「スタンド・バイ・ミー」という意味が徐々に分かってきた。次作も早めに追っていきます。⑤

  • 東京バンドワゴンシリーズ三冊目。
    まさにテレビのホームドラマの如く、毎回小さな事件を解決しながら日々を送る堀田家。このシリーズTVドラマ化して、それは残念ながら見ていないのだが、実写化するのにぴったりだろうなと思う程、軽くて後味も悪くない「めでたしめでたし」なお話ばかりで和む。

    ところで、前から気になっていたが「おみおつけ」って東京弁?私は使った事ない(「お味噌汁」と言うなぁ…)と思いまして。気になる…。

    • vilureefさん
      こんにちは。

      おみおつけって普段は使いませんが意味は分かります。
      小さい頃(昭和ですが)CMでおみおつけって台詞が出てきたような記憶...
      こんにちは。

      おみおつけって普段は使いませんが意味は分かります。
      小さい頃(昭和ですが)CMでおみおつけって台詞が出てきたような記憶があるんですよね。
      その影響かな?

      おみおつけって漢字で書くとすごい事になるんですよね。
      言葉の成り立ちを知った時に驚きました(*^_^*)
      2014/09/29
    • taaaさん
      Vilureefさん☆

      コメントありがとうございます(^-^)
      お返事遅くなって申し訳ありません(/_;)

      私も意味は分かる物...
      Vilureefさん☆

      コメントありがとうございます(^-^)
      お返事遅くなって申し訳ありません(/_;)

      私も意味は分かる物の使った事も
      使ってる人も私の近くにはいないなと思い…
      関西から西では使わない言葉かな?と。

      また、ちゃんと調べてみます(^_^;)
      色々な言葉があって面白いですね~♪
      2014/10/04
  • NHKの連続テレビ小説がここ数年注目を集めている。私も休日には『カーネーション』や『あまちゃん』を見ていました。
    長い期間続くドラマや本には、起伏の激しい、ジェットコースターのようなストーリーよりも、あれこれ小さな事件が起こって心配したり、笑ったり、泣いたりとテンポよく進んでいくものが楽しいなあと感じている。

    本書は下町の古本屋<東京バンドワゴン>で繰り広げられる日常ミステリーの第3弾で、まさしくそれ。

    <東京バンドワゴン>の登場人物たちの生い立ちや人間関係はかなり複雑で、すでにドラマチックではある。
    家族関係やその周辺が起伏に富んでいるわけだから小さな出来事の積み重ねといっても、かなり盛りだくさんではある。

    朝食の準備から、食卓を囲んでの家族の会話。
    もちろんにぎやかなんだけれど、それ以上に食事の準備を丁寧に描いたり、家族一緒の時間を大切にしたり、つい雑に扱ってしまうことやものを丁寧に扱い、大切に暮らしている。そのこと自体がうらやましいんだよね。

    厄介な時ほど毅然とした態度で正面から立ち向かう勘一や
    事態が硬直した時にふっと肩の力を抜くことができるようなはっとする見方を示してくれる我南人。
    冷静で常識的で安心できる紺。
    言動やふるまい、どれをとっても素敵な藤島さん。
    そして小さな紳士、研人くん。

    男性中心のホームドラマだねぇ。

    見た目はバラエティーに富んでいるけど、不思議と彼らの発言は一見突拍子もないように思われても、実は地に足がついている。そんな感じ。

    安心して彼らの世界に浸ることができる。
    ちびちゃんも増えて、ますますコミュニティーは拡大していくようで、次も楽しみ!

  • 今作も楽しく。シリーズが進むほど登場人物が好きになっていく。古書店「東京バンドワゴン」第3弾。

    1話目...勝手に本を並び替えられる謎と買い取った本の中に「ほったこん ひとごろし」と記された謎のメモの話。
    2話目...東京バンドワゴンを見張る怪しいスーツの男たちと小料理居酒屋<はる>の板前コウさんの過去の話。
    3話目...研人くんの同級生が謎の羊男に追いかけられる話と、「ペーターソン中世植物彩色図」の値段をつけよ!のミッションの話。
    4話目...我南人のスキャンダルと東京バンドワゴン増築の話。

    プチミステリーのちょうど良さ、最後は「LOVEだねぇー」で全て丸く収まっていく面白さ、期待を裏切らない内容でした。

  • 東京、下町の老舗古本屋「東亰バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。今回もご近所さんともども、ナゾの事件に巻き込まれる。ある朝、高価本だけが並べ替えられていた。誰が何のために?首をかしげる堀田家の面々。さらに買い取った本の見返しに「ほったこん ひとごろし」と何とも物騒なメッセージが発見され…。さて今回も「万事解決」となるか?ホームドラマ小説の決定版、第三弾!!

  • 今回もいろいろな事件が起きるものの良い方向に事が進んでハッピーエンド。登場人物が多いけどわかりやすい描写のためか混乱することもない。自分の中で映像化しながら読んでいくと面白い。

  • あれ?この話前にも読んだんじゃ?
    って思ったシーンが2,3あった。検索してみたらドラマで先に見ていたらしい。ドラマの順番が原作とは違っているので多少混乱する。
    いつも控えめな紺の高校時代の苦いエピソードとそれがもとで起こる事件が面白かった。
    しかし、藤島さん凄い、ああいう友達とか隣人がいたらどれほどお得か!
    サチが名付けた息子の我南人、孫の藍子、紺、青の命名の由来が次作で判明しそうなので、読んでみたい。

  • 今回はまたいろいろな難題があがり、それを解決するべくみんながそれぞれに動く流れです。マードックさんが結婚して一緒に住む、といっても家が狭く悩む家族。
    コウさんの過去、そして真奈美さんとの関係。
    藤島さんが最後に活躍していました。なかなかかっこよかったです。ちょっと残念なこともありましたが、それはそれで。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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