路傍 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 243
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465617

作品紹介・あらすじ

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。定職にも就いてない。同い年の喜彦とつるんでは行きつけのバーで酒を呑み、泥酔したサラリーマンから財布を奪ったりしてはソープランドへ直行する日々。輝いて見えるものなど何もなかった。人生はタクシーに乗っているようなもので、全然進まなくても金だけはかかってしまう。そんな俺たちに今日も金の臭いがするトラブルが転がり込む。第11回大藪春彦賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • ハードボイルドというと聞こえはいいが、下品、暴力的。気分悪いし、誰にもすすめたくない。
    流、僕が殺した人と僕を殺した人 、怪物の三部作な最高によかっただけに、同じ作者ならなんでも面白いわけではないといつもながらの感想に至った。

  • クソおもしろ!リズミカルな文章に引き込まれて一気に読んだ。最高の語り部による下品で最低の物語。この作品はすげえよ。鮮やかだよ。惚れ惚れするよ。大した内容が無いのに文章だけでこんな物語が描けるなんて天才かよ。東山彰良すげえ。

  • 伊坂幸太郎かと思った。
    そんなものは求めていなかった。
    直木賞を受賞した、流 のような濃厚なやつかと期待していたからだ。

  • 私はこの本から何も読み取れない。残るものはかすかにあるけど。少なくとも好きにはなれない。

  • う~ん。すいすい読めるのですが、登場人物たちの中途半端な傍若無人ぶりが私にはちょっと...

  • とんでもないスピード感。
    ところどころ人生についての示唆があるけど、それもなんか一瞬目の前を通り過ぎたなって感じるくらいのスピード。

  • 勢いがある。
    ブライアンアダムスが頭の中で流れる。

  • 物語も、主人公の行動も行き当ありばったりとしか言いようがないけど、そんななかで何か一筋の希望を見つけようと必死に足掻いているようにも見える
    どうしようもないダメ人間ながら、時々入る警句は鋭く、最後の一歩だけは踏みとどまって右往左往する姿から目が離せなくなる
    結局はすべては金に支配されているのではという暗い諦観の中につかりながら、金と金に換えられない何かの間で葛藤する

    p24
    たとえば、宝くじがあたって何億かころがりこんだらどうする?
    いのいちばんに仕事を辞めると答える奴は、最高に不幸なやつだ。なぜって、いまの仕事をやってるのは金のためだけで、そこには生きがいもクソもないから。おまけに宝くじにあたるなんてまずありえないから、そいつはやりたくもないことを一生やっていくわけだ。
    P179
    なぜなら、俺たちは職業に貴賤があることをちゃんと知っているからだ。仕事とは金を稼ぐ手段であり、卑しいというのはとどのつまり、金のためならなんでもやるということだ。

  • 雰囲気はダメ人間版IWGP。チンピラ二人の刹那的な暮らしの連作。結果オーライ、面白い。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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