約束の地で (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465662

感想・レビュー・書評

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  • ダークな雰囲気がまとわりつく短編作品。少しの希望があるけれども、人間の黒く暗い部分をえぐってくる。

  • 絶望にうちひしがれた5人の主人公…+α登場人物。全てその後が気になりますが、全員どん底まで落ちた未来しか想像出来ないです

  • サイテーな人間は過疎な地域が産むとは思えないが酷い話の羅列だった。
    特に仔猫に腹いせするなんてサイテーもサイテー

  • どよよ~ん⤵︎⤵︎ってなる短編集。各章がリンクしてるので全く別々の短編ではないけどね。逃れたいけど逃れられない。このままじゃいけないけど、どうしていいか分からない。心の闇と北海道の鉛のような空。痛くてたまらない胸に突き刺す寒さ。読了感は良くないけど、共感出来ない訳ではない。辛く哀しい人達の辛く哀しい結末なだけ。

  • 北海道、コロンビア、バンクーバーなどを舞台とした作品です。

  • 北海道を舞台にした5つの短編連作。これは、物語の中であって欲しいと願う。だが、DVや介護問題、家族の崩壊など、孕んでいて現実に有りうる話。目を背けてはならない!

    事業に失敗し、死に場所を求め、捨てたはずの故郷に戻った男が聞いたのは、父が大金を持っていると云う噂だった。その父の愛人だった女は、戻りたくなかった実家に帰り、アルツハイマーの母と飼い猫の世話に明け暮れ、恋仲になった外国車のディーラーをしてる男に見捨てらる。その男の知的障害を抱える少年は、愛犬を連れ、世界の終わりだと云う荒れ地に骨をばら蒔く。少年にスクーターを無理強いして売りつけ中古車を買ったサッカー部のェースだった男は、訳ありの1つ上の先輩の女を乗せ函館へと旅つ。その途中で、彼の車におカマを掘られバンパーを傷つけられた男の妻は、幼馴染みであるもう1人の女と共に、夫からのDVに苦しめらていた・・・・・。
    何れも結末は、辛い。

  • 作者には珍しい連作短編集。前編の人たちがそれぞれ繋がっています。
    出てくるのはいわゆる普通の人たちで恵まれない人たち。死のイメージがついて回る。日高が舞台。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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