正義のミカタ I’m a loser (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.53
  • (93)
  • (235)
  • (226)
  • (62)
  • (12)
本棚登録 : 1795
感想 : 205
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465761

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。

    正義とは。
    道徳的な正しさに関する概念。

    正義を語り悪を倒す、はとてもカッコイイこと。
    その行為がいつか間違いになるかもしれないと感じたのは、亮太がかつていじめられっ子だったから。
    亮太は亮太のやり方で、ちょっとカッコ悪く正義を貫くことに決めたんですね。

    後半の展開を知っていたので、初回よりは楽に読みました。
    ただ、夜中に読み、間先輩の毒気にやられ眠れなくなるという失態をおかしました。
    間先輩のインパクトがすごい。

    やっぱり好きな本。
    また機会があったら読みたいです。


  • 正義とは何かを考えさせられた
    自己満足のための行いは正義なのか

  • 正義の"味方"に対する1つの"見方"を提示

  • 高校時代いじめられていた主人公が一念発起、3流大学に合格し、
    ひょんなことから「正義の味方研究部」に入部、
    学内の事件にかかわりながら、自分なりの正義を探していきます。

    WILLとかMEMORYみたいな感じでいくつかエピソードがあっての
    このラストならもっと面白くなったと思うのだが。
    20170731

  • 子供に読ませたいと思いました。
    いじめられても、助けてくれる、正義の味方がいたらいいのに。そして、自分も人を助けられる人になれたらいいのに。
    本当の正義の味方は、なんなんだろう。

  • 「スカ大」こと飛鳥大学に入学した蓮見亮太。
    いじめられっ子だった亮太は素晴らしいキャンパスライフを夢みていた。 
    そんな彼が正義の味方研究部にスカウトされ、思いもしなかった充実した毎日がスタート。そんな日々がずっと続くはずだったのに…

    なんだろう、この感じ…
    読み始めはとても面白かったのだけど、どんどん失速していく感じ。
    正義って何だ~!

  • 本作を手に取ったのは8年前。
    ザ、青春もの、な感じの爽やかで、キラキラした話だと思って手に取った。

    が、実際は高校時代にいじめられっ子だった主人公の良太が大学でひょんなことから最っっっ高の友達と尊敬できる先輩たちに出会い大学内で起こる事件と向き合う中で、自分らしらを取り戻していく、という透明感あるストーリーの中で、ガツンと考えさせられる作品でもあった。

    そのギャップが印象的で、最近久々に読み返したが、やっぱり好きだ。

    自分が正しいと思っている行いが誰かにとっては悪になりうる。
    世の中に勧善懲悪なんて存在しない。
    ならば自分に嘘をつかず、自分が味方でありたいと思う人の味方になる方がきっと幸せだ。
    ダサくたっていい。
    現状に窮屈さを感じているすべての人に贈りたい。


    「最初からそううまくはいかねえよ」

    「二度目はもうちょっとうまくやれるさ。三度目はもっとうまくやれる。だから諦めるな。俺様が徹底的に鍛えてやるから」

    本作お気に入りのトモイチのセリフだ。たった1人でもいい。誰かのこういう味方でありたい。

    「間違ってない。でも違う。」

    味方になれない人に対しても悪とみなして否定するのではなく、尊重できる人間でありたい。

    色々な正義の“見方”について考えらせられる作品。
    また読み返したくなる作品。

  • その人の痛みは経験しないとわからない。その人が大切にしている信念も、求めているものも全部はわからない。
    それぞれの正義の"見方"があるから、相手の期待に応えるって非常に難しい。
    だから正義の"味方"として自分が正しい、強くなった気でいるのは怖いと思うんです。
    少しかっこ悪いくらいがいいのかもしれない。

    主人公の心情描写の言い回しが面白くて綺麗で、個人的に大好き。

  • 筋金入りのいじめられっ子の亮太が、大学入学を期に心機一転…とまではいかず、目立たずひっそりと行きようとした矢先、苛めの主犯格と再会したり、友達ができたり、正義の味方研究会に入ったり。
    途中まではとても面白かった。亮太は淡々としつつ純粋で応援したくなったし、研究会の仲間達も皆何だかんだでレベルが高く、格好いい。研究会ができた経緯も熱い。しかし、間先輩と絡みだしたあたりから、何だか亮太の思考が理解できなくなってしまい、退部の下りも結局なんなのかっていう。まぁ、結局のところ、亮太の正義に自分が共感出来なかったということか。もちろん人によって正義は違うけど、社会的な正義がなければ社会は回っていかず、でもそれが誰にとっても正義と言うわけではなく、だから正義のミカタはある意味孤独で…ってよくわからなくなってしまった。
    とりあえず、結論としては面白い本でした。

  • なぜ季節は春から始まるのか。その答えを僕は今年の春に見つけた。
    (蓮見亮太)

    正義とは何かと考えさせられる。

全205件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本多孝好の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×