- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087466027
感想・レビュー・書評
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東日本大震災のまえに書かれた作品だとは思わなかった。なんてリアルな。東京の大震災を通じた群像劇。とても切ない。どんな風に運命を捻じ曲げられても、人はどうにか生きていかなきゃいけないんだな、と思う。
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3.11の半年前に買い、積読になったまま実際に震災が起こり。
最初の話だけ読んだ後、どうにも読み進める気が起きずに2年ほど放置。
ついに読んだ。きっかけは特にない。
感想を書こうとしたものの、うまく表現できそうもないので、
やっと読んだよっていうことだけ記録。 -
今読むと、なんだかいろいろ考えさせられる。
それぞれの短編で、人々がどう動くのか、どう考えるのか、もちろん苦しい思いはたくさんあるけど、先には必ず明かりがあって、救いもあって、豊島ミホさんならではの小説だと思った。 -
地震が起きたらどうなってしまうのだろうか。多くの人が路頭に迷うことになるだろうが、様々な人のストーリーが収められていて興味深かった。
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フィクションなのにとてもリアル。
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2010年8月に文庫化した作品なんだけど、
去年読むのと東日本大震災後の「いま」読むのとでは受け止めかたがものすごく大きく違ったとおもう。
リアルでこわい。
こわくて何度も涙ぐんだ本は初めてだ。
いまこの日常がほんとうに幸せだと思えた。 -
地震後の絶望的な状況の中で、さまざまな人々がどのように行動するのか。今回の東北大震災と重ねて読んだ。
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14人分の話が入ってるのだが多すぎだろう。
そのためひとりひとりのエピソードが大変短い。
とはいえ短いながら、読むつど一喜一憂する感じで面白かった。
明らかに『この続きは?』と気になる話もあったのでもう少し読みたかった。 -
ひとつの大地震をめぐるオムニバス小説。
さまざまに重なり合っているようでバラバラの人たちの群像を散漫なまま書き込んでいるのが面白かったです。