- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087466133
作品紹介・あらすじ
結寿は、十七の娘盛り。元火盗改の祖父と麻布狸穴で暮らしている。新春、ムジナを探す八丁堀同心・妻木と出会う。精悍だがどこか飄然とした佇まいに、ほのかな恋心を抱く結寿。だが、火盗改方と同心は、手柄を競い合う仇敵関係だ。その頃、夜道で金品を奪う"ムジナ"が出没し…。二人は、祖父に内緒で、狸穴界隈で起こる不思議な事件の謎を解いていく。恋と捕り物の行方を温かな人情のなかに描く連作時代小説。
感想・レビュー・書評
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元火盗改の祖父と暮らす17の娘が、八丁堀同心と、事件の謎を解いて行く連作短編。
重いテーマの作品を読んだ後故、恋と捕物の人情溢れる作品にホッとする。
彼らの周囲に、次々と人が集まり、騒動を繰り広げる展開に、著者の別シリーズ『お鳥見女房』(読書子お気に入りのシリーズ)を連想してしまう。 -
元太鼓持ちの百介がいい味だしてる。
百介メインの話あるのかな?
次巻に期待。 -
NHKあたりでドラマ化しそうな本でした。短編集ですが、人間関係は続きます。でもなぁ…イマイチ登場人物に共感出来ず。嫌いというより、魅力を感じることが出来ませんでした。とはいえ結寿と道三郎の行方が気になるので続編も読みますよ。
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ひょんなことから知り合った、元火盗改の祖父と暮らす結寿と、隠密回り同心の妻木道三郎。
協力して事件を解決していくうちに二人は惹かれ合うのですが、火盗改方と町方は仇敵の間柄という事で、ロミオとジュリエットばりの障害を乗り越えられるのか、恋の道行きが気になります。
大家で口入屋の息子の小源太や、道三郎の息子・彦太郎など、子供達も良い味出してます。 -
元火付け盗賊改め与力の孫娘が恋心を抱いたのは、
町方同心。
狸穴周辺で巻き起こる事件を、二人は強力して解いていけるか。
そして二人の行く末は。
頑固な爺さんや老いらくの恋や、誘拐事件に、殺害事件。
色々な種類の事件が出てきます。
軽めの語り口で結構重たいこともどんどんと話が進んでいきますし、登場人物たちも面白い人たちばかりなんですが、
なんとなく主人公の若さに違和感を覚えてしまいます。
お鳥見女房シリーズぐらいの年齢を書かれた方がいいように
思えてしまいました。 -
かわいいです。ベタベタであざといところも含めてかわいいです。堅物のおじいさん、お調子者の奉公人、可憐で芯の強い主人公と、友達以上恋人未満のお侍さん。
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新聞で広告載ってたときに気になってたのですが、なんと6年越しで、初諸田玲子さんでした。女性の書く時代小説はあまり好みじゃないのですが、これはとても読みやすかったです。
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江戸時代の秘密警察、火盗改方の与力として恐れられた幸左衛門と孫娘の結寿は、隠宅にした麻布の狸穴町の口入屋の離れで小者の百介とともに暮らしていた。
隠居したとはいえ幸左衛門のところには様々な事件の噂が入ってくる。おのずと首を突っ込むかたちとなる結寿は、同じ事件を追う八丁堀同心の道三郎と出会うことに…。
これまで非恋に終わる作品ばかり見てきたせいか、結寿と道三郎はどうなるの??とそればかり気になって(というよりかなり道三郎ファンになってしまった)、せっかくの、武家や町人の中で起こる悲喜こもごもも十分味わえなかった。めったにないことだけれど結寿に自分を投影して読んでしまった。
あとがきによるとすでに続編の連載が始まっているらしい。登場人物たちのその後はもちろん、まだ明かされていない道三郎の過去も描かれていることを期待。 -
気恥ずかしくなるような爽やかな短編集。
時代劇版ロミオとジュリエットみたいな?
そこまで悲壮感がない…どころか、登場人物のアクの強さで笑わされっぱなしでしたけれど(1篇除く。
続編「恋かたみ 狸穴あいあい坂 」の文庫化を待ってみませう。
きっとおかんが買うはず。 -
L
元火盗改方与力の孫と隠密廻りの同心の話。この二人、途中えらく焦れったいことこの上ない。妻木道三郎と結寿の祖父溝口幸左衛門とのやり取りが好ましい。
hongoh-遊民さんの本棚を見てワクワクしています。
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hongoh-遊民さんの本棚を見てワクワクしています。
海外暮らしのため、書籍の情報が入って来づらいので、これからもhongoh-遊民さんのレビューを参考にさせてください。
「鎖」読み始めています^^