この人と結婚するかも (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466171

感想・レビュー・書評

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  • *気になる男性と出会うたび、「この人と結婚するかも」って直感する。けど、結果はいつも外れ。このままじゃ私、ただのイタい妄想独身女!?二度と変な直感は抱かないと反省したのも束の間、英会話教室で出会ったケンのことが早速気になって…。その他、迷走する男の勘ちがいを描く『ケイタリング・ドライブ』を同時収録*

    女子なら誰でも一度はやらかしてしまいそうな妄想がリアル過ぎて、思わず噴き出してしまいました。なんだろう、あの全くアテにならない直感。と言うか思い込み。で、現実とのギャップと折り合いの悪さにがっくり落ち込んでしまうアホらしさ。若さの特権ですね。

  • 想像していたのとは違ったけれど、読み終わった後になにかが残る小説だった。僕はこういうのを「小説」と呼びたい。

  • うーん…
    いや、よみ口が楽しいし、言いたいことわかるし、別にこういう本あってもいいんたけど、小説ってこんなものだっけ?…

    この人と結婚するかも、と思いがちな妙齢の奥手な女性が、現在進行形で、結婚するかも?のターゲットになっちゃった男性との関わりの中で「このレッテルにより、その人そのものを見られていないんじゃない?」と気づき、人間として好きかも、とさり気なく思うまでの顛末…
    と、なぜかラストの方で地の文で自ら語っているのはなんでなんだろう…道徳の教科書読む気分になる…
    その、自分があるカテゴリにこだわることでその人そのものを見られない、ということがあるきっかけで目からウロコが落ちるというのはよくわかるけど、これ、小説読むコスト払って再発見したいことなのかな?…
    この小説の面白さは私にはよくわかりません…ま、興味がないテーマだからかもしれない。

  • このタイトルに惹かれて
    ぺろっと食べ終わるように読んでしまった。
    料理と恋愛はおんなじ。
    時間、温度、素材がだいじ。

  • この人と結婚するかも
    ケイタリング・ドライブ

    短編2作品が収録されている。

    この人と結婚するかも
    →男の人と知り合うたび、この人と結婚するかも、と妄想する。しかし、思うだけで行動せず、勝手に妄想して舞い上がったり失望したりして、いつのまにか片思いが終わっていく主人公。そんな主人公の日常と、一歩踏み出して次の段階へ進もうとするお話。
    私自身、妄想するだけで行動しなかったり、好きな人の本質を知らないまま表層だけを好きになったりした経験があるので、共感しながら読めて楽しかった。

    印象に残った言葉↓
    高い理想があるわけでもなく、現実的に付き合える人を探すわけでもなく、その中間で「この人と結婚するかも」と男の人を見て思っているのがら私なのだ。思っているだけで終わってしまうのは、王子様を夢見ているのと結局は同じことなのかもしれない。

    私もケンを結婚する人かもコーナーの中に見ていて、本物のケンに気付いていないのかもしれない。本物のケン?私はその時、ケンはどういう人なんだろうと初めて思った。

    でも、私この人のこと、好きかも。
    以前のようなドキドキする感じではないけれど、みょうがのお吸い物のように温かい感じで、思った。


    ケイタリング・ドライブ
    →こちらは、思い込みが激しいタイプの男性の恋愛模様かな?この人と結婚するかも、もそうなんだけど、お料理の描写が素敵。食材を、いきいきと、美味しそうに描く方だなと思う。

  • 女の妄想、男の妄想、それぞれ1編ずつ収録。
    女の妄想は苦笑しながらわかるわかるって頷ける感じ。小学生くらい?いやもっとはやくから?女の子はだいたい背景にバラが咲くような妄想してるんじゃないのかなぁ。
    男の妄想は…なんともバカらしい!とか言うと失礼だけど、バカらしくて面白かった。
    中島たい子さんが女性なので、男性から見た男の妄想の真偽は分からないけど、なんとなく、こうかも!ど思わせるところが良い。

  • 男性との不意を突くような出会いに、「この人と結婚するかも」と感じるのは、恋愛体質の女性である……とは限らない。
    「この人と結婚するかも」と感じる人は、なぜか結婚できない人ばかり。
    相手と結婚できないことにどこかホッとしていたり、「このまま結婚しないかも」と思ったり、独身男性と出会ってもアラを探してしまったり。
    そんな主人公に共感しつつ、現実に目を向ける勇気をくれる1冊です。

    「ときめかない!」という婚活女子必読の書。

    婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる100冊コラム
    http://kokoronokonkatsu-note.com/column/kekkonbon-1.html

  • 「この人と結婚するかも」と「ケイタリング・ドライブ」収録。
    どちらの主人公も好きだからもっともっと話が続いてほしかった。

  • 今まで読んだ中島たい子作品の中でいちばんすきかも。読みやすかった。
    合う合わないが顕著に出そうな作家さんだけど、わたしはこの作品はすき。
    ごはんがたくさんでよかった。
    2015.10.22

  • ananの特集で掲載されていて、ずっと気になっていたので、読んでみました。

    少し優しくされただけで惹かれてしまう主人公。
    このポイントだけに惹かれて読みました。
    なかなか一歩を踏み出せない主人公に共感はするけれど、はたから見るとうーんと思ってしまうものなのかと勉強になったかな。一歩を踏み出す大切さを学んだ気がします。

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