徹底抗戦 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466195

感想・レビュー・書評

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  • 堀江氏の「我が闘争」を読み、紹介されていたこちらの本が気になり手に取ってみた。内容は「我が闘争」とほぼ同じで、もっと簡潔な文体で書かれたいた。
    印象に残ったこと
    ・入所後は温かい布団の差し入れがありがたかった。花に癒やされた。
    ・ただライブドアを世界一の会社にしたかった。

  • ライブドア事件を堀江貴文がひもとく。

  • ライブドア事件に関する堀江氏の言い分を綴った書。

    腹心の宮内氏の裏切り。検察とマスコミによってでっち上げれた罪。少なくとも、堀江氏には法を犯したという意識は皆無だったようだ。

    経済犯罪の場合、グレー領域をどう扱うかはその時々の社会というか世論の動向に左右されてしまうのだろう。確かに、プロ野球球団買収の動きや日本放送株買い占め、衆議院選挙への出馬等、新興IT企業の成金社長の傍若無人とも取れる振るまいに、懲らしめてやれ、という雰囲気が醸成されていった事は確か。マスコミが煽ってたちまちヒールになってしまった堀江氏に様々な言い分があるのはよく分かる。

    シュリーマンに憧れ、宇宙産業を育てるのが夢、と語る堀江氏。刑期を終えた今も精力的に活動している堀江氏の逞しさに脱帽。

  • 堀江さん本人が書いたのだから鵜呑みにしてはいけないけど、ライブドア事件は、この人ががっつり悪かったのではなかったんだろうなという感想。
    本当に悪かったら、今までの堀江さんの発言が矛盾するものだ。

  • 【読書感想】「徹底抗戦」 堀江貴文

    http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4087805182

    ご存知、ライブドア事件で逮捕・収監された堀江モンが、事件について語った本です。

    最近、図書館デビューしました。
    図書館の存在はもちろん知ってたけどちょっと遠いし、本は買えばいいと思ってたので使ってなかったんです。
    でも図書館に行けばただでハードカバーやら自分で買うにはちょっと躊躇うけど読んでみたい本とかを読めちゃう!
    と気付きまして育休最後に図書館へGO!

    最近の図書館は便利。
    20冊まで市のどの図書館でも借りられるし、
    返却は借りた図書館じゃないところに返してもいいし、
    駅の近くの返却ポストでもいいし、
    借りたい本が出ているときは予約できるシステムもあったし、
    ネットで貸し出し期間の延長もできるし、
    こども図書館行ったら絵本だけじゃなく紙芝居まで借りられたし!
    これは今後活用していきたいですねぇ。

    で、読んだことのない本をどんどん読んでいこうと思い、この本を借りました。

    著者の堀江さんは言わずと知れたあの世間を騒がせまくった堀江モン。
    ちょっと前に刑務所から出てきて話題になってましたね。
    私もそっからジワジワと興味を持ちました。

    堀江さん、私は当初から結構好きだったんですよねー。
    言ってることを聞くと「おおっ!」と思ってしまうことがおおくて。
    で、野球チームの買収劇で失敗し、あとからでてきた楽天にスルッとおいしいところをもっていかれちゃったり、
    テレビ局の買収劇も失敗してあんなにちやほやされてたメディアからバッシングされ、しまいには逮捕されちゃったり。
    選挙でてみて負けちゃったり。
    すごく頭のよくてアイデアマンで、多分天才なんだろうなぁと思うんだけど、
    その絶妙な立ち回りの悪さとかも不完全な感じで面白い。っていうか何をするんだろう?と見ていてワクワクする。(失礼な話ですが。)

    この本は逮捕から刑務所に入る前までのお話が、堀江さん側からの視点で書かれています。
    ライブドア事件、随分前ですっかり忘れてたし、株式のこととか法律のことはさっぱりだし、そもそも逮捕の理由も微妙すぎてわからないことも多かったけど、読み物としてすごく面白かったー。
    これ、そのまんまドラマにしたい、と思うほどドラマチックなことがあのとき起きてたんだなと改めて知りました。
    そうそう、フジテレビ買収のあたりでなんだかいきなりホワイトナイト?!みたいなのが出てきたわ(笑)とか。マジでドラマにできそう。

    特に面白かったというか衝撃だったのは、検察が事前にターゲットを調査するとき、チームで動くんじゃなく、単独で動くことが多いということ。
    そうなると、調べている人はもちろん人間なんだから
    「あいつ調子のってるなー。痛い目みしてやろ。どっかつつけばホコリでてくるでしょ」
    という感情から調査していくことも余裕でできるっぽいということ。
    本当にそんなんなのかはもちろんわかりませんし、そんな感情で動くわけない、とは思うものの、それがやろうと思えば出来うるっていうのは結構ビックリ。
    経済に影響を与え、何人もの人生を変えてしまうような事件ももとをたどれば一人の人間の感情が発端かもしれない、と思うと結構びびります。
    あと、大企業に家宅捜索する場合は市場への影響を考慮して金曜に行うことが多いんだって。土日で市場がある程度冷静になれるらしい。
    でもライブドア事件で特捜部が家宅捜索したのは月曜。破綻した企業でもなく健康で元気な会社に対してこういう措置をとるのはとても異例。(どうやらマスコミに嗅ぎ付けられたから急いだらしい)
    メディアの煽りも受けて市場は大混乱となり、ライブドア関連の株は大変なことになってしまったそうです。
    そんなの事前に想定できるんだから、そこにも検察庁の悪意を感じるよね、と述べています。
    (wikipediaによると検察はそこまでは読めなかった、とあるけど。)
    そんな感じで、検察をはじめとした国家権力の闇の部分が垣間見えて面白かったです。
    国家権力とかでてくるとヤバイね。テンションが上がります(笑)

    ドラマや小説にある世界は本当にあるんですね。その世界にいる人に興味あるなあ。

    堀江さんは好き嫌いが分かれると思うのですが、
    かなりの部分でメディアからの情報が一人歩きしてるもののようでして、
    実際は多分頭がよくて、素直な人なんだろうなぁと思いました。
    お金にも別に執着してないみたいだし、どっちかというと一緒に逮捕された部下で横領とかしてたひとの方が拝金主義だったのかもな、と思いました。
    ま、堀江さん視点で書かれてるからあんまり素直に受けとるのもまた偏ってしまうのかもしれません。真実はその近くにいる人じゃないとわからないので、あくまで読んだ一個人の感想です。
    これを読んでからwikipedia でライブドア事件を調べたけど、そっちも見ると少しニュートラルな視点に戻れるかな。

    すごく宇宙事業に関心があるというのも出所後のTwitterで知ったのですが、
    元々すごく前からこの人は宇宙事業をやりたかったんですね。
    ライブドアを急いで大きくしたかったのも、大きくしてさっさと引退して、宇宙事業に専念したかったからなんだそうな。
    インターネットの普及で昔は考えられなかった技術やサービスがどんどんうまれているように、
    民間で宇宙事業を手掛けてみんなが宇宙にいけるようになれば、
    また今まで想像もしなかった新しい事業とかサービスとかテクノロジーが生まれるだろうと。そこにワクワクする!みたいなそんな理由らしい。
    わお!宇宙兄弟!

    堀江さんとかちきりんさんとか、未来に対してすごくポジティブ。
    人はともすれば先の見えない未来を案じてしまい
    「昔はもっとよかった」とか
    「インターネットの負の部分」とか
    「SNSによる問題点」とか
    よくない方向にばかり目を向けてしまいがち。
    でもよくないところも確かにあるけど、よくなったところも同じかそれ以上あるんだよね。
    昔は昔で色々不便で、不便がイヤだからなんとかしてきたわけだし。
    マイナスの問題を解決するスキルや知識は必要になるけど、過剰に排他的になるのもまた楽しくないな、といつもハッとさせられます。

    堀江さん、刑務所のなかの話も書籍化してるし、拘置所、刑務所のなかでたくさん本を読んだらしく、その読書記録的な本もでているみたい。
    興味津々。
    あとで借りてみよう!

  • 新聞とか普通に信じちゃってるけど、
    もっと考えたほうがいいかも

  • でも、これも人生。理不尽なこともたまには起きるさ。今では冷静に言える、自分が面白い。

  • メディアと実体の差を感じました。
    メディアを鵜呑みにしてはいけないし、ホリエモンの言ってることを鵜呑みにもしてはいけない。
    大切なのは両方の情報を手にし、自分で判断することである。
    ホリエモンをメディアの影響だけで悪者と感じている一般人はかわいそうに思った。

  • 2006年1月にホリエモンが逮捕されてからもうすぐ7年。2009年3月にこの本が出版されてからもうすぐ4年。ホリエモンのメルマガをとっている私は普通の人よりもこの人の主張や考え方を理解しているつもりだが、この頃から一貫していてブレがないことがわかる。

    新興企業が育たず、ずっと景気低迷を続けているのはライブドア事件の影響が大きいのではないかと思う。上場企業はコンプライアンスばかり気にしていて大胆に踏み出せない。閉そく感が漂っている。

    しかしマスコミと特捜は怖い。マスコミを買収しようとしたばかりに物凄い勢いで潰された感じ。マスコミが大きく取り上げて多くの人の目にとまった事件は特捜も気合いが入る。

    その後のオリンパスの事件はケタが違うし、大王製紙はギャンブルに使っちゃってるし、そもそもどちらも悪いことしてるのわかってやってるし、それに比べればマシな事件だったとも思える。ホリエモンの2年6カ月の判例があったから大王製紙が4年になったかな?

  • 物事は色々な側面から見た方が、やはりいいのかもしれません・・・1個のリンゴが100人いれば100通りに見える・・・そんな絵本を今読んでいますが、似たような事を読後に感じる本です。従来の堀江貴文氏のイメージだけで、この本を毛嫌いする必要はないと思う。

  • ライブドア事件の概要、どのような流れで判決まで至ったがよくわかった。堀江さんの事件、検察への思いが詳しく表現されていた。

  • 当時、ライブドア事件をほとんど追っていなかったので「こんなことがあったんだな~」という程度
    国家権力おそるべし

  • 面白い。

    ホリエモン収監ということで、
    一連のライブドア事件とは一体何だったのか知りたくて購入。

    この本を読んでさらに理解が深まったのが、
    司法という世界には恣意的な面が多分に含まれているということ。
    考えてみれば当たり前だが、
    裁判官も検察官も弁護士も、
    誰一人として同じ能力を有した者はいなくて、
    優劣はつけられないが、
    所詮一人間であるという点を忘れてはいけないと思った。

    また、結成された当初の目的からズレた組織、
    あるいは時代の潮流についていけない組織は退場すべきであるという点も
    非常に重要なことであると感じた。
    (本書では特に特捜を挙げている)

  • 読み通すのには2時間くらいだったかな?テレビでは強烈なキャラばかりが目立っていまし たが、これを読むとやはりというか意外と彼の繊細な一面なども垣間見えます。完全にヒールになってしまったまま、今はよくわからない活動をしている刑事被 告人という身の彼ですが、時代の潮流に乗ったつもりが巻き込まれてしまった、と言うのが結果的にはすべてなんでしょうね。正直、書いてあることをすべて100%真に受けられるとは思ってませんが、当事者でなくては語れなかったであろう逮捕の裏事情であったり、同様の 他の犯罪と比較したときに異常に重い判決が下っている点など、真実だけがすべてを凌駕するわけではないのだな、ということを痛感させられます。愚直なまでにまっすぐだったんでしょうね。きっと。最高裁も実刑出しちゃうのかな・・・ 

  •  ニッポン放送株の買収の発端から、逮捕・拘留、本人の視点から見た事件の全体像などが語られている。拘置所内の描写は、佐藤優「獄中記」の詳細さには敵わないかも知れないけれど、独自のユーモアと切迫感を併せた記述は、内部の辛さを伝えてくれる。

     ライブドア事件について批判した人達が事件前後にあまり知られていないどんな行動を取ったのか、本人が何を目的に行動し事件をどう捉えているかなどが、かなり正直に書かれていると思う。最後の30ページくらいは特に。

  • 主に裁判での堀江氏の主張が書かれている。

    簡単に言えば検察とは前面対決。

    だが、裁判での堀江氏が罪とされるさ罪状についての言い分は、難しい用語も出てきていて自分には、あまり理解出来なかった。

    堀江氏の細かい言い分が気になって、この本を購入したのに。

    しかし、逮捕され拘置所での暮らしや、釈放後の生活についても書かれていて、自分としては、そちらの方が読んでいて楽しかったという結末。笑

  • 7

  • ホリエモンが検察嫌いになった歴史書的な(笑
    同じ事件でも立場や見方を変えるとどのようにでも捉えられるので気をつけたいものです。

  • ホリエモンが逮捕だれる直前から逮捕後の動きが書かれてえいる。
    拘置所の中にいるときの出来事や、ライブドア内の動きが細かく書いているので、読んでいて飽きない。
    現在の検察がどういった事をしているのかも詳細に書かれている。
    彼は検察と徹底的に戦うということを決め、今もなお裁判の真っただ中にいる。

  • ライブドア事件とは何だったのか?強制捜査を受け、刑事事件になるような事をしたのか?マスゴミの悪意、検察の悪意、何が本当なのか確かめましょう。

  • 堀江社長の経営方法。メディアリテラシーの大切さを学べます。

  • アプリ版

  • ものごと違った角度から見て判断しないとアホになるなーと考えさせられた。
    この事件の結末が出るまでにはまだまだ時間がかかるんだろう。
    それはこの本で表現力されている既得権益層の人達が次の世代と交代する時なのかなとおもう。

  • 知らない事実の連続でショックだった。

    一般人が知るライブドア事件とは何だったんだろうか。

    もちろん、情報はあらゆる角度で見るべきなので、ホリエモンの本を丸呑みはできないかもしれない。

    けど、直に手に入らない情報というものが歪曲された形で流れてくる可能性があるなら、

    当人が事実だと主張する情報より事実に近い情報はないんじゃないだろうか。


    特捜部が持つ権力の怖さもあるが、一般人の私としてはマスメディアが放つ情報の質に
    もっと疑問視をしなければいけないと思った。


    深く正しく知ろうとする姿勢を大事にしたい。

  • ホリエモンの著書。

    最近彼の本にはまってます。

    考え方にすごく共感できる。


    世間では拝金主義とか、犯罪者扱いされているけれど、現実をしっかり捉えながら夢を追い続けている姿勢がすごい。

    この本では逮捕のきっかけから、検察との戦い、拘留生活が書かれている。

    佐藤優の国家の罠やこの本を読んでいると、検察の恐ろしさを説に感じる。

    そしてそれを煽り、書きたてるメディアの恐ろしさも。


    自分の生き方を考えると同時に、メディアに対する考えや正しさとは何かについて考えさせられました。

    短いし読みやすいので、お勧め。

  • ホリエモンの立場はよくわかった。
    マスコミが嫌いになったのも、よくわかった。

    しかし、なぜ日テレの記者だけ実名を?

  • この本を読むまで、著者に対して、ニッポン放送やプロ野球買収からライブドア事件に至る一連のマスコミ報道の影響から、「世間を騒がせる時代の寵児」以上の印象は無かった。

    また「拝金」を読了した後もその印象は変わりなく、
    「何が彼をここまで(金儲けに)駆り立てるのだろうか」
    とずっと心に引っかかっていた。

    しかし、この本を読んで、その認識は完全に改まった。
    「あとがきにかえて」にある、「堀江君は企業家ではなく、社会変革者だ」という言葉がまさにぴったり来ると思う。
    ブログ等でロケット開発についてよく語られているので、「ITの次は宇宙かー」なんて普通に思っていたが、まさにその夢のために全てがあったのだと知って、何が著者を駆り立てていたのか、非常に納得できた。
    また、この認識を持って著者の為そうとしたこと(フジテレビの子会社化、球団買収など)を振り返ると、非常に惜しい思いがする。
    ここ2、3年、テレビはほとんど見なくなってしまったが、著者のやろうとしたことが実現できていたら、テレビも今よりは面白くなっていたのだろうか。少なくとも、何かが「変革」していたに違いない。

    ライブドア事件についての記述は、正直心を痛めた。本書に書いてある内容が全て正しいかは分からないけれども、検察がライブドアを摘発したのは、今の日本の暗い雰囲気を考えると、やはり間違いだったように思える。

    あの事件がなかったとしたら、著者がどんな世の中を作っていたのか、考えずにはいられない。

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著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『最大化の超習慣』(徳間書店)など著書多数。

「2023年 『(仮)2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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