さよならの余熱 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 962
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466508

作品紹介・あらすじ

一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し-(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて…(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話、文庫オリジナル。好評『ハニービターハニー』に続く第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 短編9編。つまらぬもの 特別な部屋で バンドエイド タイミング チョークを持つ手に 暮れていくだけ 彼氏さん 電話をかける 解散の雨 解説・(西加奈子さん)

    疲れるとふと読みたくなるカトチエさん。ドロドロし過ぎない、甘すぎない、少しナナメっぽい恋愛ものが私の中では癒し系。サッと読めるところもいい。「電話をかける」が物騒な感じだけど、その止まらない気持ち分からなくもないのでどれも面白かった。

    中古本でかなりヨレヨレ。本交換会でフロー予定。2017年積読本消化17冊目。久しぶりの自宅本。

  • 半身浴のおともに最適な恋愛連作短編集。

    最初の「つまらぬもの」は、わかるわかるという気持ちでいっぱい。
    恋の終わりとか始まりとか、大きな目で見ればそのへんにいくらでも転がっている。
    大きく見れば、特別じゃない。
    だけど、その人からみたら特別。それが恋愛ですよね。

    追体験できるような日常の恋愛を書いてくれる人は多くない。
    まして、今回は連作短編集。
    先生を好きな生徒の話があれば、彼女の浮気に気づいたその先生の話があり、かと思えば、その彼女の純愛浮気話があり・・・
    繋がる物語に、次は誰が主人公かとわくわくしながら読みました。
    それぞれの短編が思わぬところでリンクしている。連作短編集は好きだなあと改めて思いました。

    普通かもしれないけれど、非凡な著者が書いた物語に出会えて幸せです。

  • 若い男女が主人公の恋愛短編集。
    一番心に残ったのは「チョークを持つ手に」
    女子高生が先生に恋をするという設定が、ツボで良かった。
    先生が結婚するという切ないラストもいいです。

    この「チョークを持つ手に」で、主人公の美人なクラスメイトとして登場した女子高生が主役になっているのが「暮れていくだけ」。美人だが、家も学校も窮屈で苦しくて居場所がない。そんな中援助交際に走ってしまう女子高生の気持ちが描かれている。

  • いくつかお話が入っているんですけど、全部がどこかでつながってるんですよね。
    友達だって、その辺の道ですれ違う人だって、みんなそれぞれ一生懸命いろんな形の恋愛をしているんだってことだと思いました。
    恋愛っていいことばかりじゃないけど、絶対無駄なことなんてない!
    と、信じています(笑)

  • 作者は若いのに、色んな感情の描写があり、すごいな。

  • 恋愛小説を読みたくて手に取った一冊。
    うーん…ちょっと違った。
    先は読者の想像に任せるというのも分かるけど、
    どれも終わり方がとても中途半端。
    普通のありふれた展開をどう落とし込んで面白くさせるかっていうのが
    小説だと思う。
    でも、今の若い世代はこういうのが好きなのかな。

    ちょっとした状況の描写もあまり好きではなくて、
    あまり話に入っていけなかった。

  • リアルだけど全編を通して気だるさが漂っていて疲れる。

  • 小さな繋がりが見え隠れする短編連作集。

    普通の人々の、普通の恋。その始まりや終わりを描いた作品が集められています。
    抑制が効いている、ニュートラル、そんな言葉が思い浮かびますが、修羅場一歩手前のギスギスした空気もあって…。
    我が事の様に感じてしまう女性も多いのではないかと思う。

  • 恋人に対するちょっとしたいらだちとか、わかるわかるって思いながら読んだ。

  • うまく行かない男女の話
    ドキドキした




    2017.03.10

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著者プロフィール

1983年、旭川市生まれ。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で、高校生の時にデビュー。現在、小説・短歌・漫画原作ほか、幅広い分野で活躍。著書に『ハニー ビター ハニー』『あかねさす』など。

「2019年 『ラジオラジオラジオ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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