- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087466645
作品紹介・あらすじ
引きこもっていた息子が、突然元気になった。息子を苛めていた子が、転校するというのだが…「カラス、なぜ鳴く」。かくれんぼが大好きだったみっちゃん。夏休みのある日、鬼になったみっちゃんは、いつまで待っても姿をあらわさなかった。そして、古井戸から…「鬼」。他、言葉にできない不安、ふとした胸騒ぎ、じわじわと迫りくる恐怖など、日常に潜む奇妙な世界を繊細に描く10編。ベスト短編集。
感想・レビュー・書評
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またまた、ジャケットとタイトルに誘われて〜
作者自身、一番のお気に入りの短編集みたい。
ミステリーでもあり、ホラーでもあるような感じ。
気色わる〜
いつまで鬼ごっこ続けてんねん!いつまでのレベル超えてるやん!
でも、あの時、鬼さんどうなったっけ?
…(>д<*)コワイ
みたいな話の連続攻撃や!
いつもの生活してて、何かの時に「あれ?」って思うことを10000倍に増幅して、語ってくれます〜
こういうのは、ボディーブローのように後からジワジワと効いてくるんやな…
いじわる〜(T . T)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よもつひらさかみたいな感じ。短編でホラー風味のものが多い。そこまで怖いわけじゃないけど、ゾワっとしたり、ヒヤッとしたり、クスッとしたり、ちょっと切なくなったり(?)
「たつまさんがころした」「鬼」「黒髪」あたりが好き〜 -
ホラー?ミステリー?の短編集。
途中で結末が推測されてしまうストーリーも多かったが、不気味、ちゅい怖、ゾワゾワで面白かった。
スイスイ読めて、あっという間に読了。 -
どの作品も面白い短編集。ホラー風味がたっぷりのミステリです。どれも最後の最後に余韻を残し読者のへバトンを渡して終わる感じです。怖いのだけれど物悲しかったり、今邑さんの世界が堪能できました。
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ホラーといえば今邑彩、というくらい好きである。どの短編も、背筋がゾクッとする感じがたまらない。結末を読み終わると、取り敢えず後ろを振り向いてしまう。
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’21年7月28日、読了。今邑彩さん、確か3冊目。
過去2冊(いずれも長編)と比べて、こちらは面白かった!文庫版あとがきによると、御本人は「自分の短編集では、これが一番好き」との事ですが…確かに、短編として全体的に良い作品が集まっているな、と感じました。
全部面白く読みましたが…僕は特に「たつまさんがころした」と「黒髪」、あと「湖畔の家」が好きです。
「たつまさん〜」…妹が最後に見せる、姉への「ある感情」に、胸に泥水が溜まったような気分になってしまいました。
「黒髪」…女の「情念」みたいな物が、僕にはなんだか可愛らしく、そして哀しく感じられました。
「湖畔〜」…ただただ、主人公に、同情。
他の作品も、総じて良くできている、と思います。長編、もちろん大好きですが…長さ的に気楽に読める短編も、やはり良い! -
短編集であっという間に読み切れます。人間味のある話が多かったです。全てを言い切らないで読者の想像を膨らませるのが上手で終始ワクワクしました♪最後の話があっという間に終わってしまったのでもう少し伏線が欲しかったです!
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ホラーであったりミステリーであったりですが、何故か切なさも感じるものばかりです。
細波のようなザワッとした感じが好きです。短編集でこんなに次々読みたいと思ったのも貴重です -
とてもよかった。深く説明せず読者の想像に任せる、短編ならではの終わり方。1話1話読み終わる時にゾワッとする、少し奇妙な物語たち。
ジャンル的にはホラーとされているけど幽霊的な怖さはなく、怖いのはどちらかというと人間のダークな部分。知っているけど触れないでいるダークな部分を露骨すぎずに表現されているのでなんとも言えないゾワッとした感覚が残ります。好きです。