疑惑 裁判員裁判 (集英社文庫)

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466768

感想・レビュー・書評

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  • 鳴沢明良は恋人から親が反対しているので結婚は諦めてくれと言われた。傷心の鳴沢は、会社で同期だった加倉井が熊本に帰って家業を継いでいたので、熊本に遊びに行った。加倉井が熊本のあちらこちらと連れて行ってくれたが、水前寺公園では、以前この景色を見たことがあるという気持ちに取りつかれた。また、空中に渡した橋から水が流れ落ちている景色も見る。そんな所が熊本にあるのかと聞いてみたら、通潤橋かと言われた。アーチ式の水路橋だという。どうも小さい時に熊本に来たことがあるようだ。来たという記憶はないのだが。また、暗い中で沢山の明かりが浮かんでいる様子が頭の中に浮かんでくる。どうしてもその意味を探したくなる。鳴沢の所に裁判員候補の通知がやってきた。裁判員裁判の中で、鳴沢は自分の出生の秘密に触れるとは知る由もなかったが…。弁護士鶴見京介シリーズの一冊。郷田検事も相手役に登場。裁判員になったつもりで裁判を経験できる。

  • こういう形で出生の秘密が知らされるなんて。

  • 鶴見京介シリーズの第二作。裁判員裁判による法廷ミステリー。常に一定水準の作品を提供してくれる小杉健治らしい安定の作品。

    保険金目当てで妻を殺害したとされる被告の保窪耕平と裁判員に選ばれた鳴沢明良との間には一体何が…

    小杉健治作品はミステリーの中にも人間の温もりを感じる作品が多い。この作品もまた同様で、謎が解き明かされるとともに胸に熱いものが込み上げて来る。

  • 裁判員に選ばれた鳴沢。被告は妻への保険金殺人容疑の保窪。
    裁判所で鳴沢を見た保窪は明らかに同様する。鳴沢は初めて行った筈の熊本で何度も既視感を覚える。
    鳴沢と保窪との関係、そしてそのこととこの事件との関係は?
    裁判員裁判の問題を書きつつ、人間のつながりを優しく書いている。

  • 弁護士と裁判員制度で選ばれた裁判員が主人公の話。あり得ないくらいの偶然と、凄い想像力で二人は真相にせまっていく。

    とても読みやすかったので、甘めに☆4つだね。少しストートリーが単調なきはした 。

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著者プロフィール

小杉 健治(こすぎ けんじ)
1947年、東京生まれ。東京都立葛飾野高等学校、コンピュータ専門学校卒業を経て、プログラマーとして18年間勤務。1983年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、1987年『絆』で日本推理作家協会賞、1990年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。
社会派推理小説や、時代小説で活躍。著書に矢尋・知坂刑事シリーズ、「風烈廻り与力・青柳剣一郎」シリーズ、「三人佐平次捕物帳」シリーズ、「栄次郎江戸暦」シリーズ他、『父からの手紙』『残り火』『曳かれ者』などがある。
1993~1994年、日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門の選考委員を務めていた。

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