夢見るころはすぎない (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 110
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466799

感想・レビュー・書評

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  • おしゃれ番長、オタク、青春にゆきずまっている学生……様々な種類の女の子が登場する短編集。胸をつかれる文章がちりばめられていて、どの話も終わりかたが良かった。

  • 夢見るころはすぎない…何かに急き立てられて理性をあっさり葬り去るほどの異性への好奇心がビシビシ伝わってくる。
    処女同盟第三号…変なこだわりを捨てて自分の気持ちに素直になる。これができればいいのだが難しい。
    一泊二日…女の子の言葉遣いはかわいいけど、突然無茶な理由で態度が豹変するのは怖い。時として男の理解を超越する。
    新宿伊勢丹で待ち合わせ…恐らく堕ちてしまったと自覚している人を何とか救いたいような、でも同情してはいけないような複雑だ。泣くしかないのか。
    そこからは何が見える…平凡とか普通とかいうのを若い頃はバカにするけど、実はそれが幸せそのものだと気がつく頃には中年期を過ぎていたりする。
    夏かける自転車…評価はこの作品。千秋はきっと花火大会を高校生活最後のイベントにしたのだろう。花火の一瞬で消えるはかなさとは裏腹に、思い出はそれがどんな思い出であろうとも書き換えられないし、いつまでも記憶の中でひっそりと生きている。人生の試練に立たされた時、こうした記憶が力となってくれるかもしれない。

  • 結構好きだった。
    高校生ぐらいの自分を振り返っても思いだしたくないことがちょいちょいあるなあ。
    これもそんな思いだしたくないような部分にそれぞれフォーカスをあてていて、なんとも言えない気持ちに。うまいな~。

  • まだ自分が何者かになれると信じることができて、「文化祭で何かステキなことが起こるかも」と30%くらいは真剣に夢見ることができたころ…
    思春期のもう子どもでもなく、まだ大人ではない時期だからこそできたこと、思ったことが確かにあった。
    でも、あの頃は、今自分がしていることが年とともにできなくなるだなんて考えたことはなかったし、あの頃思っていたことを的確に表現する言葉も素直さも持ち合わせていなかった。
    そんな女の子なら誰もが経験して、でもきちんとアルバムに綴じることの出来なかった「あの頃」が一冊の本にまとめられている。

    とっても甘酸っぱく、恥ずかしく、胸が締め付けられる懐かしいストーリーでした。

  • ダサくて甘酸っぱい、女の子たちの青春小説!空振り続きの高校生活で、最後の学園祭に期待する女子高生。同窓会で昔の自分に赤面する20代女子。青春理想と現実のギャップにもだえる、一途でキュートな女の子たちの甘酸っぱくて切ないお話。

  • かつて、自分にもあったかもしれないこんな気持ち。
    描かれているのはありふれていて、なんてことない悩みだろうに、愛おしく思えるのはきっとそのせい。

    私だっかもしれない女の子たちの青春の一瞬が切り取られた瑞々しい短編集。

  • 6編の短編集。
    主人公はそれぞれ女子高生だったり、女子大生だったり、社会人だったり。
    でも、高校時代がキーワード。
    高校時代の友情と、その友情がその後どうなっていくかが描かれている。

    高校時代の友達って、やっぱり一生の友達だよなぁ。

  • 共感してしまったのは「新宿伊勢丹でつかまえて」。「夏かける自転車」もよかったが、どこがどうよかったかまだうまく言葉にできない。

  • 何もかもつまんない、どうしようもないって悩んでる青春も好きです。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-699.html

  • んー…これ男が読んでも楽しめるんだろうか?

    少なくとも自分は楽しめなかった。
    どの話も、あー女の子ってこんなだよな、とは思うけど特に山があるわけでも無く面白くはない。

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著者プロフィール

吉川トリコ(よしかわ とりこ)
1977年静岡県浜松市生まれの小説家。現在は名古屋市在住。
2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞・読者賞を受賞。受賞作を含む『しゃぼん』でデビュー。2007年、『グッモーエビアン!』を原作に東海テレビで『なごや寿ロックンロール〜「グッモーエビアン!」より〜』としてドラマ化、2012年映画化。2007年、『戦場のガールズライフ』がドラマ化された。
その他代表作として、『ミドリのミ』『少女病』『マリー・アントワネットの日記』がある。

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