おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467079

作品紹介・あらすじ

僕はいったい、どんなことでなら頑張れるんだろう…。勝利は本格的な就職活動の時期を迎えるが、自分が何をやりたいのかがわからず、漠然とした将来への不安を覚える。そして、いま、大きな困難に直面しているかれん。仕事のこと、おばあちゃんのこと、悩みながらも精一杯お年寄りの世話をする日々。責任とは、社会的立場とは…、大人への転換期に戸惑う勝利。セカンドシーズン第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「Eternal Flame」
    わがままかエゴなのか。
    どれだけ経営難に陥ったとしても、一度いい顔をしてしまったら本当のことを切り出すのは難しいだろ。

  • Secondseason4巻。
    大学生活の終わりが近づく勝利。経営不振で仕事を失うかもしれないかれん。
    信頼を愛情を積み重ね、かけがえのない存在だということを確かめあう二人の関係。ただ、恋人たちが所属する社会に起こりつつある変化が、関係に何をもたらしてゆくのか。
    という不安定さを仄めかしていると思いきや。勝利がとんでもないことをしてしまう。そして、それが4巻最後のシーン。5巻へ続くという構成。

    続き読みたくない。

    この先、勝利に待ち受けているのは、どう考えても非難と後悔と懺悔と烙印の日々ではないだろうか。そう思うととてもじゃないけど、読む勇気が。
    まさか、読む前から覚悟を求められるとは。しんどい。

    多くの人の信頼を失ってしまうであろう勝利の姿は、読むに耐えないと考えてしまうと、怖いよなぁ。自分から、行ってはいけない方向へ進んでしまう勝利が見えるようです。

  • 魅力的なキャラクターが数多く登場するおいコーシリーズ。そのキャラ一人ひとりが成長して行く過程を知ることができるのも、本作の醍醐味。幸せなひとときの描写が、その後の展開を際立たせます。

  • 勝利の憧れる相手は
    少なからず才能がある選ばれた人間であるように思える。
    やりたいことさえも明確でない人が多い中で、
    こんな風に自分のすべきこととやりたいことがわかるのもすごい。

  • 恋愛は安定期に入っている2人に、かれんは仕事で問題を抱え、ショーリも将来を考えたり就活間近という時期で大きな転機となりそうな予感…ラストはなんだか嫌な予感も含んでいて、、シリーズも終盤だからどんなラストでも受け入れるしかないけど切ない気持ちになってしまう。

  • ラストで

  • 僕はいったい、どんなことでなら頑張れるんだろう…。勝利は本格的な就職活動の時期を迎えるが、自分が何をやりたいのかがわからず、漠然とした将来への不安を覚える。そして、いま、大きな困難に直面しているかれん。仕事のこと、おばあちゃんのこと、悩みながらも精一杯お年寄りの世話をする日々。責任とは、社会的立場とは…、大人への転換期に戸惑う勝利。セカンドシーズン第4弾。

  • かれんと再会した勝利は、彼女が世話になっている鴨川の老人ホームが経営の危機に立たされており、かれんが辞めなければならないところにまで追い込まれていることを知ります。

    ホームの人びとを家族として迎え入れようとする園長が引退することになり、息子の副園長は経営を成り立たせるために管理強化を進めています。そんな状況を心配した勝利はかれんのもとを訪れ、ホームの人びとと触れあうなかで、かれんと彼女を取り巻くさまざまな立場の人びとと社会の事情を知ることになります。

    前巻から、ややストーリーが停滞しているような印象を受けます。このあと、どちらの方向へ物語が動いていくのか、すこし気がかりになってきました。

  • セカンドシーズンの第4弾
    勝利とかれんの間に大きな変化が生まれる。

    仕事を通して葛藤する2人を描く、最後のページ、次への展開が非常に気になる終わり方・・・

    また来年の夏を楽しみにしたいと思います。

  • このシリーズ10年以上読んでるんだよな。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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