最後の冒険家 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 309
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467420

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ面白かった!一気に読了!!

    気球で太平洋横断ですが、記載内容から、気球自体が品質的・機能的に絶対アウトだし、計画に緻密性もなく、お金では決して変えない”命”を落とすリスクがあるのに実行するなんて狂気沙汰としか思えない。
    しかしクルーは”冒険”を求めている。確実に目的が遂行できる計画自体、それはもはや”冒険”ではない。
    自身アウトドアが好きで、クライミングや山スノボといった命を懸けた遊びをしてますが、0.1%でもリスクを感じたら実行を中止する。冒険は好きですが、好きなだけで、それをこなせる人間ではないなと。
    登場人物の「神田さん」は絶対的に自分にないものを持っており、”すごい”といった言葉しか出てこない。現代社会で神田さんのような人物は煙たがれる人物の再筆頭だと思うけど、僕はそういったチャレンジャー側を圧倒的に応援したい、そんな気持ちです!

  • 文章がとても好きだ。
    冷静でいて臨場感にあふれている。

    今年はこの著者のものを読み漁りたい。

  • 良かった。
    石川さんの淡々とした(良くも悪くもクール)文章がとても良い。普通の状況ではない世界の話なのに感情の機微も織り込みながら激情に流される事なく書かれた処が本当に良かった。賞をとるのは必然と思う。

  • ずっと前から読みたいと思っていて忘れていて思い出してやっと読んだ。気球冒険家のお話。なんで気球なのかはわかんないけど、感動した。男の生き様を見た。プロ冒険家ではなく公務員兼の著者の師匠、神田道夫の軌跡。記録を打ち立てる事に対する執念、野性的なカン、行動力。冒険とは男の子が憧れる言葉だけど実際は試練であり苦悩に満ちている。なにもそこまでしなくともという事をやらないと冒険家ではないんだな。生ぬるいサラリーマン生活を送ってる自分には良い刺激となった。

  • 角幡さんのエッセイに神田さんについて書かれた話があって、この人について知りたいと思って読んだ。
    「最後の冒険家」とタイトルにはあるけど、本人は気球は道楽でやっているらしい。でも新しいことに挑戦しようという意欲と行動力はとても道楽でやってるようなレベルではないと思う。
    失敗でも生きて帰ってきて欲しかった。

  • 感慨深い。読んで良かった。

  •  神田道夫という冒険家の生き様を、極地の旅人・石川直樹が語った一冊。神田と石川とは、二人熱気球で太平洋を越えようとチャレンジした時のパートナーである。
     映画のワンシーンを映し出しているような、俯瞰的かつ感情移入を待ち受ける語り口に引き込まれていき、第三の冒険者のように読んでいくことができたのが、何より幸せだった。
     ハイライトは、第六章「単独行」。石川の捉える神田像が、これ以上知りようがないという材料不足により、一番遠くぼやけている。それなのに、いや、それがゆえに、神田に最も石川の心が接近している。この40頁を読むために、私事ながら、喫茶店に入り、足をとめて読みふけってしまった。
     人生を支える大事な一冊になる予感がする。

  • Expedition(遠征)、Adventure(冒険)、Travel(旅)。
    人には、自分を異地に向かわせる本能がある。
    それを純粋に追いかける人は、とても本能に忠実な人だろう。

    いつか、気球にも乗ってみよう。

  • 手に汗を握る冒険譚でした。
    文章が非常にお上手でサクサク読めるし。
    気球の旅というのがどんなのか分からなかったので、すごく興味を持って読めました。
    空に登ったときの一体感みたいなのがよく表現されてて素晴らしいです。

著者プロフィール

1977年生まれ。写真家。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。「NEW DIMENSION」(赤々舎)、「POLAR」(リトルモア)で、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞を受賞。「CORONA」(青土社)で、土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した「最後の冒険家」(集英社)ほか多数。最新刊に、エッセイ「極北へ」(毎日新聞出版)、写真集「Ama Dablam」(SLANT)、「この星の光の地図を写す」(リトルモア)など。東京都在住。

「2019年 『靴のおはなし2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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