- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467482
作品紹介・あらすじ
パリで暴動が勃発。革命の幕が上がる!
食糧不足に苦しむパリ。頼みの平民大臣ネッケルの罷免で、民衆の怒りは頂点に。弁護士・デムーランの演説から、暴動が勃発する。革命の火蓋が切って落とされた! 歴史巨編、第2巻。(解説/鹿島 茂)
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
途中、物事がすべて穏便に進むのではないかと思えたがフランス王の一言で革命が一気に停滞した感じがする。
結果的にはヴェルサイユ、パリの両方で民衆が蜂起する自体となり、状況が一気に武力を用いたものに変化した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・全く進まない議会から、民衆蜂起、ついに軍との対決という展開。
・物語の中心はミラボーとロベスピエール。後半で登場するデムーランが良い。流されるままに英雄に担ぎ上げられる様が面白い。実際、革命の始まりはそんなところかも知れない。
・まだまだ、物語は序盤なので、次も楽しく読みたい。 -
立ち上がった!魂のお話し
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解説:鹿島茂
無念◆球戯場の誓い◆マルリ街道◆密談◆親臨会議◆最悪の展開◆銃剣の力によるのでないかぎり◆暴力◆思わぬ展開◆逆効果◆上申書◆返事待ち◆最後通牒◆貴族の陰謀◆爆発寸前◆民衆の力◆パレ・ロワイヤル◆負け犬◆挑発◆武器をとれ◆ルイ・ル・グラン広場◆武器がない◆テュイルリ◆武器がほしい
著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家) -
議会が切り捨てられようとする中、ミラボーとロベスピエールにそそのかされたデムーランの演説でついにパリで暴動が!ただし、結局暴動が革命となるには(一部でも)軍隊の合流が不可欠であることが明確に描かれている。国家が国家たりえるのは暴力装置を独占しているからなのだから、その独占を打ち砕かなければ革命は成就しえない。(無論、暴力だけでも成就しない)
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第1巻ではそれほど効果的に感じなかったが、登場人物の語りが物語を生き生きとさせ、登場人物の目線であっという間に読んでしまった。
蜂起する群衆も一人の人間。どんな気持ちだったのか思いを馳せる。 -
ミラボーとロベスピエールがデムーランを焚き付けて蜂起を促すシーンが面白い。多分佐藤氏の創作なのだろうけど、そうであったと思わせる筆致が素晴らしい。
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ここまで、エネルギーの塊のように物語を牽引してきたミラボーに身体の衰えが・・・
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三部会から国民議会が分離したが、実際には何ものも得てはいない。この現状を打破するため議員たちは動き出す。そして革命はついにパリへ。いよいよ盛り上がってきた。
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がんばれパリ市民。