笑酔亭梅寿謎解噺 4 ハナシがうごく! (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.80
  • (8)
  • (30)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 185
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467567

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 竜二くん久しぶり!
    ようやく4巻目を読了しましたが、梅寿師匠も含め、皆さんとても素敵なキャラクターを持ってますね!自分でも驚くほどすらすらとあっという間に読めて、早く5巻目が読みたい(でもこの物語の世界観に愛着があるから読み終わりたくない…)という気持ちに駆られました!

  • 目次
    ・二人癖
    ・仔猫
    ・兵庫船(ひょうごぶね)
    ・皿屋敷
    ・猫の忠信
    ・鬼あざみ
    ・牛の丸薬(うしのがんじ)
    ・ひとり酒盛

    松茸芸能を旅出した梅寿一門(の半分)だったけど、今巻無事に手打ちで、全員松茸芸能に復帰することになった。
    復帰したって、人のいうことなんか聞きゃしない、やりたい放題の梅寿は変わらない。
    やれやれと思いながら振り回される、一門の弟子たち。

    梅駆の昔のロック仲間がインディーズデビューしたことがきっかけで、梅駆にも落語のCDをリリースするという話が転がり込む。
    弟子に負けたくなんかない梅寿は松茸芸能が出すCD話に一度は乗るが、歌のレコーディングのように、いいところを切り張りした落語のCDを作るということに腹を立て、CD話は流れてしまう。

    策を弄して、梅駆のCDに便乗して自分のCDリリースもちゃっかり決めた時、梅寿に人間国宝の話が!
    手のひらを返したようにCD製作に乗り出してくる松茸芸能と徹底抗戦する梅寿。

    というストーリーは一応あるものの、これはキャラクター小説なので、梅寿がとことん弟子たちに理不尽で、なのに人知れず困っている人たちに救いの手をさしのべているところが、落語の人情話のようで、いいんだなあ。

    梅駆は主人公のくせに、どうもパッとしない。
    才能はあるのに、本当は落語が好きなのに、稽古に励むということがない。
    もしこれが、梅駆の成長物語として書かれたのであれば、全然成長していない失敗作ということになる。
    次はいよいよ最終巻。
    今度こそ腹をくくって、落語を極めてほしい。

  • 梅寿師匠、究極のツンデレじじいだな。笑酔亭梅寿と春桜亭円紫、そりゃ弟子入りするなら、円紫さんでしょう。大阪と東京の違いはあるにせよ…。梅寿師匠の啖呵は胸がすくけどね。竜二は何だかんだ言っても、人が良くて、心優しい。噺家としてプラスになる素質かな。

  • シリーズ4作目。
    他の人も書いていますが、謎解きはどうなったのかというぐらいに薄まっています。
    タイトルどおり物語が「うごく」感じです。
    読み始めたらやめられなくなる一種の中毒ですね。
    続きが気になります。

  • ハナシがひどい

  •  竜二がアホで梅寿師匠もアホで、基本的に登場人物にろくな人間しかおらず、面白い。

  • 借本。

  • シリーズ4作目。謎解きはなくなったが、竜二の成長ぶりが楽しみ。やっと年季明けかあ。これからが大変だね。相変わらずの師匠が素敵!ついつい登場人物を現実の人々と重ね合わせてニヤニヤしてしまう。2013.3

  • 913.6 タ 登録番号9371

  • もはや謎解噺とは言えない?でも落語好きにはたまりません、師匠素敵すぎ!

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中啓文の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×