バスティーユの陥落 小説フランス革命 3 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2011年11月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784087467604

作品紹介・あらすじ

民衆の怒りがバスティーユ要塞を落とす!
民衆による暴動で、バスティーユ要塞が陥落。しかし勝利の余韻もつかのま、なかなか前進しない革命に、パリ市民から不満の声が上がり始め…。歴史巨編、急展開の第3巻。(解説/篠沢秀夫)

感想・レビュー・書評

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  • バスティーユ要塞の陥落といえば、フランス大革命の最初の山場である。というより、さらっとした理解では、この陥落こそがフランス革命であると勘違いしかねない。そのくらい印象的な大事件である。確か、オスカルが戦死したのも、このあたりの設定だったと思う。

    実際のところどうだったのかはもちろんわからないけれど、この小説では、ごく普通の人たちが集まって盛り上がっている中でひょいと生まれた、一種の弾みのように感じる。物足りないという漢字もしたけれど、実際のところ当事者にとってはそういうモノなんだろうと思う。そういえば、あくまで小説であって歴史の本ではないから、登場人物は常に当事者である。当たり前のことなんだけど、それが新鮮なのだろう。

    有名なヴェルサイユ行進も同じだ。女たちが集まって国王一家をヴェルサイユからパリに拉致してしまう事件も、実に台所っぽい話になっていて、なんだか、そのあたりで普通に起きる事件のような漢字である。

    ミラボーが戦う姿が痛ましい。革命の最初の頃こそ圧倒的な迫力で革命を前へ進めていたけれど、実はきっちりとバランスを取りながら理知的に物事を運んでいく彼は、そろそろ革命から取り残されつつあり、そうなってしまえば、反動勢力になってしまうのが納得できる。このあとのことを考えると、なんだか切ない。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    バスティーユの陥落からヴェルサイユ行進までのスピード感が凄く、議会が右往左往している間に議会外で様々なことが起こり、時代が一気に流れている。
    本書ではミラボーの登場場面は少ないが、議会においては目立つ存在であることが書かれ、議会内でも王政を維持しようと考えていることがわかる内容となっている。
    そういった部分がロベスピエールの癇に障るようで、恐怖政治を行う神経質な部分が見え隠れしている感じだ。

  • ・パスティーユ陥落が最大の見せ場なのだけど、物語はその前後が読みどころ。(巻末の解説が篠沢教授なのも感慨深い)
    ・ミラボー、ロベスピエール、デムーラン、目的は有るところまでは一致しているが、思惑は異なっていて、そして、誰の思惑通りにも革命は進んでいないところが面白い。
    ・自分の思惑を超えて流されながら自身の虚像が肥大化していくデムーラン、終盤ではミラボーにも転機が訪れそう。先が楽しみ。

  • ぐちゃぐちゃすぎてフランス大丈夫?なお話し

  • 解説:篠沢秀夫
    グレーヴ広場◆略奪騒ぎ◆市政庁◆直談判◆武器をさがせ◆バスティーユ◆苛立ち◆走れ◆突入◆バリケード◆総決起◆援軍◆白旗◆革命か、暴動か◆誰の勝利か◆敗者◆革命なったというならば◆さらば、貴族よ◆人権宣言◆王の拒否権◆新たな危機◆パレ・ロワイヤル再び◆なにかしないと◆女たちの理屈◆ヴェルサイユ行進◆珍客◆親切◆女たちの勝利◆絶望◆密使

    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

  • 一巻二巻と心地よく読めたので、三巻が待ち遠しかった。ミラボーからデムーランに主人公が映るのかと思いきや、デムーランは主人公たりえない。むしろ彼女に気圧されてるしwロベスピエールもおどおど塩飽なったけど、主導権握るような感じはまだない…

  • いよいよ革命は民衆をも巻き込んだ壮大で、後戻りのできないものへと変化していく。ヴェルサイユ行進の成功は、国王一家、そして議会をパリに引きずりだす。これらから先この革命はいかにとめるのかミラボー、しかし歴史の結果からわかることはそれはかなわなかったこと。そしてロベスピエールが向かう先も…
    革命が複雑化し、さまざまな想いが交錯していくようになり、これからが目が離せなくなる。

  • とうとうバスティーユが。

  • 7/12晚上進軍到市政廳廣場,巴黎開始出現食糧掠奪、和對物價高騰(徵稅請負人)的發洩。巴黎市常設委員會還在大布爾喬雅手上。
    7/13四處尋找武器,在傷兵院沒收槍枝三萬枝(附近的練兵場有國王軍隊…),但是以常設委員會的名義,一般民眾無法取之。
    7/14為尋找武器,前進巴士底堡壘(舊時代堡壘,原本是市區邊界,擴張後就變成格格不入的建築,裡面才關七個人,還有薩德侯爵但據說被移走了),有廢兵80人,及30個瑞士傭兵,有數尊大砲。有建築職人放下第一道吊橋,群眾衝入,發生槍戰,開始架堡壘,燒草堆避免被瞄準。後來(轉成巴黎市民兵隊)近衛兵來加入,巴黎市常設委員會勸降不成,反而終於讓分化的群眾奇蹟似地結為一體,近衛兵決定用大砲轟第二道城門的吊橋,有廢兵從裡面開門,巴士底監獄陷落。
    地方都市開始造反。

    7/15國王至議會宣布撤回凡爾賽和巴黎軍隊。拉法葉就任巴黎民兵司令官。米拉波獻策,這是人民和貴族的戰爭,不是國王和人民的戰爭,希望國王支持革命。
    見好就收的高度政治判斷力最重要。

    7/17國王前往巴黎,與革命和解。

    8/4普魯東俱樂部的策劃下,議會做出封建制度的廢止決議。貴族陸續亡命。藉由奪取貴族的特權,意圖讓各地的暴動緩和下來

    議會決定在制訂憲法之前,來一段人權宣言

    8/26人權宣言

    8/31提母蘭另一次點火失敗。布爾橋雅在革命之後急速保守化。

    9月 議會是否賦予國王否決權而論戰,米拉波認為,議會是很多人的所在,責任上可能會有曖昧模糊的地帶,也可能會付和雷同,或者成長為另外一種妖怪性的存在,新一代的貴族。還是要有平衡的力量。而羅伯斯比爾懷疑伯爵處處偏袒國王,是否被國王買通很可疑。但伯爵認為,要使國王抱持同理心而不是逼迫他,國王不同意可能也會被外國干涉。

    9/11通過給國王附條件拒否權、兩院制(引起群眾不滿)。

    9/14國王再度動員軍隊

    9/16馬拉人民之友發刊。但因為過激被巴黎市政府盯上。

    許多人也因為貴族亡命失業(幫傭、古董店…等等),經濟也大跌,貴族帶了很多錢出國,導致法國貨幣不足,今年就算豐收,但農民擔憂貨幣不足不敢把小麥送到市場上。

    10/5巴黎婦女為了麵包,為了革命之後仍然沒飯吃走上街頭,提姆蘭的勸說下,後來五千名婦女從市政廳出發前往凡爾賽,路易十六答應婦女的訴求。

    10/5路易十六出人意表地准許封建制廢止法案。但國王內心似仍然與革命對立。

    10/6女性再闖入凡爾賽宮要求國王拿出麵包,簇擁之下路易十六一家都被帶到巴黎去了。

  • ミラボーという人物がよくわかる3
    革命が迷走してるので、少しだらけてしまうけど、バスティーユの場面は迫力満点

  • 20131218読了。
    知識不足により、どこまでが史実なのか判断できないのだが、大まかな流れは変わらないだろう。
    ミラボーのずば抜けた洞察力と雄弁さに驚く。

  • 進み具合が緩慢で面白みに欠ける。長編小説だから、ちょっとつまらない巻があるのは致し方ないのかもしれない。その中で面白かったのは「19ー人権宣言」の章。とてもわかりやすく解説してあって、読んでてワクワクした!

  • ようやく3冊目。しばらく間が空いてしまったのでちょっとストーリーを忘れつつあり。
    バスティーユ陥落、人権宣言、ベルサイユ行進とフランス革命の初期のメインイベントが目白押しの一冊。
    面白いのは、この時点では、誰もが立憲君主制を考えていて、王の処刑なんて夢のまた夢、と考えているところ。歴史の顛末を知っている現代人ではこの部分を忘れて、王制廃止=革命と思ってしまうのだけれど、絶対王政、王権神授説なんかがあった時代には、王の処刑なんてありえないというのがスタートなのは当然だな、と改めて思った。
    ミラボーに絶大な信頼を寄せていたロベスピエールとの間にも隙間風が吹き始めて嵐の予感を感じさせる。ベルサイユ行進のスタートが、結婚話のもつれから始まるのは小説ならではの面白さ。

  • バスティーユ襲撃~ヴェルサイユ行進まで。

    人権宣言は当時の封建社会からすれば画期的なことではあるが、だからといって実生活に直結するわけもなく、それがヴェルサイユ行進へと繋がった。

    実態を捉えることなく制度を決めたり、言葉選びに終始したり、政治というものは今も昔も変わらないのだろうか。

  •  いよいよ最初の佳境。バスティーユ襲撃の前日から,ベルサイユ行進まで。ダントンとマラが登場。民衆側はかなり烏合の衆な気もするが,大きな力で歴史を動かした。
     武器が足りず,7/14に廃兵院から銃・弾薬などを入手,バスティーユを包囲する。パリには王の軍隊が入っており,さらなる武器を求めていた。交渉がうまくいかず,跳ね橋が降りたことで民衆が殺到,多くの犠牲を出しながらも,要塞側を降伏させる。報復の槍首など,行き過ぎがあるのは仕方ないか…。
     歴史小説を読んでていつも気になってしまうのは,事実はどうだったのかということ。デムーラン,ダントン,マラなど革命の有名人がバスティーユで戦っているのは,史実がそうなんだろうか,それともまったくの創作で,真相は歴史の中に埋没してしまって永久に分からないのか。
     ともかくバスティーユが陥ち,革命を今後どうするかで悩ましい。アメリカ革命とは違って,民衆の利害は多様。事件の収拾を図り,将来につなげていくために,ベルサイユの議会が動く。ここらから,ミラボーとロベスピエールの意見の相違が描かれはじめる。良い伏線だ。
     ロベスピエールは議会における議論を,正しい意見に軍配を上げる勝負のような感じで受け取っているのに対して,ミラボーは異なる意見のやりとりを通し,元の意見をさらに練り上げるという解釈。王の拒否権などを巡って,両者の対立が深まっていく。
     巻末あたりのベルサイユ行進,これはちょっとわざとらしいかなというのがあった。デムーランの恋人リュシルが行進の先頭に立って…という設定。あんまりあからさまだとちょっと萎えてしまう。
    …万一史実だったら謝りますが。

  • 1789年、パリ市民の暴動は、バスティーユを陥落させ、革命を成功させるが、暮らしは一向に改善されず、女たちによって国王の拉致される。
    パリとヴェルサイユの関係、国王と議員と市民の関係、状況が理解できて面白い。

  • ある種のミステリーである。如何にして、フランス革命が起こったか?計算されたものでなく、何かの勢いであったのか?
    ルイ16世は民衆を軽く見過ぎたのではないか、イギリスのような立憲君主国に導くことも可能だったのではないか?歴史はちょうと歯車が狂うと別の方向に行ってしまう。そういう意味では、本当にわくわくする小説である。

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著者プロフィール

佐藤 賢一(さとう・けんいち):1968年、山形県生まれ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻する。1993年、「ジャガーになった男」で、小説すばる新人賞を受賞してデビュー。1999年、『王妃の離婚』で直木賞を受賞。2014年には『小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞、2020年に『ナポレオン』全3巻で司馬遼太郎賞、2023年に『チャンバラ』で中央公論文芸賞を受賞した 。他の著書に『傭兵ピエール』『二人のガスコン』『オクシタニア』『女信長』『新徴組』『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』『遺訓』『最終飛行』など多数。

「2025年 『歴史小説のウソ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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