聖者の戦い 小説フランス革命 4 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2011年12月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784087467710

作品紹介・あらすじ

舞台はパリへ。聖職者の特権に改革のメスが
革命の舞台はヴェルサイユからパリへ。ついに、聖職者たちの富の独占が槍玉に挙げられる。自らが高位聖職者でありながら、教会改革を推し進めるタレイランの真の野望とは。(解説/茂木健一郎)

感想・レビュー・書評

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  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    王室がヴェルサイユからパリへと移動し、それを追うように議会もパリに移動した。
    本巻では財政問題と選挙法などが議題になっているが、議会が成立したことで議員間の利益が対立し、議論が中々進まない状況になっている。
    平和な間は良いのかもしれないが、諸外国の動きが気になる。
    新たにタレイランが頻繁に登場するようになったが、後年の印象とは異なり、かなり強引にことを進めているような感じがする。
    一方でロベスピエールはミラボーと袂を分かち、独自の動きを始めたが、その内容は原則論や理想論を掲げる内容で民衆の指示はあるものの、妥協できないという部分に一抹の不安が残る。

  • いつの時代もどこの国でも坊主って生き物は…なお話し

  • 解説:茂木健一郎

    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

  • 有能なのに、生まれから恵まれすぎて苦労した事がないので相手の立場で考えられないとか、めちゃくちゃ嫌な奴だなw>タレイラン
    そして、ロベスピエールの生真面目さがミラボーと別の道を歩ませる

  • なんだかいろいろ雲行きがあやしい。いや、はじめからあやしいといえばあやしい。既得権益を失いたくない者たちの見苦しい争い。

  • フランス革命、第一身分聖職者の特権廃止を審議中。
    聖職者は理路整然としていてはならない説に納得。飯も食わないトイレもいかないと思われたい聖職者にはアイドルかよって笑ったけど、アイドルも宗教も神秘的な方が人気が出るのは間違い無さそう。

  • 2014/04/28完讀

    1789
    10月9日:ギヨタン博士、立憲議会で処刑器具ギロチンの使用を提言
    10月10日:タレイランが議会で教会財産の国有化を訴える
    10月12日 : 国王と共に、立憲議会もパリへ移ることが決定。室内馬術練習場を新議場に
    10月29日:新たな選挙法:マルク銀貨法案が議会で可決
    11月2日:教会財産の国有化が可決される
    11月頭:ブルトン・クラブ→憲法の会。集会所をジャコバン僧院に置く(ジャコバン・クラブの発足)
    11月2日 : 教会財産国有化を宣言
    11月28日:デムーランが「フランスとブラバンの革命」紙を発刊
    12月19日:アッシニアを発行(当初債券、のちに紙幣としても流通)

    1790年
    1月15日:フランスは83県の地方自治体に再編
    3月31日:ロベスピエールがジャコバン・クラブの代表に
    4月27日:コルドリエ・クラブの設立

  • 面白かった!フランス革命のうち知りたい時代の巻だ。これまでの巻では色んな本に詳しく書いてある部分(例えばバスティーユ襲撃やヴェルサイユ更新、ジュドポームの誓い等)が多くて、冗長ぎみだっただけに、ワクワク感が持続した。タレイランが好きなのでようやく登場してくれて嬉しい!

  • 右と左ってフランスの議会がそもそもの発端なのか、とほほうと思った巻。

  • さくさくと読み進めて、続きが読みたくなる終わり方。
    タレーランが出てきて(フランス革命にかかわりがあるとは知らなかったのは恥)、ロベスピエールとミラボーは袂を分かち、ラ・ファイエットは議会から事実上締め出され、教会改革に突入。
    フランス革命までは、聖職者は特権階級で教会は国家とは独立して存在していたとか頭ではわかっていても、教会改革もまた革命の一環だったというのは、勉強になった。

  • もっぱら教会改革について。ここにきてタレイランが頭角をあらわす。

    自由・平等といいながら、平民の大半は政治から閉め出される仕組みが作られていたとは驚き。

  • なんとなく見えてきた感じがしてよい。

    タレイランが出てきて、俄然物語が立体的になったようだ。
    というのは、たぶん他人から見えるその人の姿と、その人の独白からうかがえるその人の姿のギャップが、とっても鮮明に感じられるからだろう。

    人は誰でも、自分はこうだと思っているのと、他人から見えるものとは異なっているし、周囲の人から立派だと思われていたって、内面は立派どころじゃないってことだってある。そしてその差を、自分なりに納得している人もいれば、自分に対してでさえ恥じて隠そうとしたりしている人もいる。

    もしかすると、人間のたたずまいというようなものは、実はそういうところで決まってくるような気がするのだけれど、そんなことを切実に感じさせてくれるストーリィである。

    おもしろかった。

  • フランス革命なんて、もう200年以上も前のことなのに、小説の形で読んでみるとすごい臨場感がある。社会状況が今の日本、世界と驚くほど似ていて、社会を動かす人間も、何も変わらないからかな。
    昨年のアラブの春を皮切りに、世界各地で既存権力や「持てる者」への民衆の反発が強まってる。大きな波は、これから世界をどう変えていくのか?という観点から読んでも、示唆に富んでると思う。やっぱり歴史から学ぶことは多いよな、まだまだ勉強することいっぱいあるな、と、痛感。
    にしても、この本の日本語は流れが変に感じる所が目立つんだけど、わたしが勉強不足だからなのかなあ…?

  • 政治の舞台がヴェルサイユからパリに移り、
    国王、特権を持っている聖職者、特権を獲得した資産家、革命を一般民衆のものとしたい人々とが議会の内外で議論を戦わせる。
    革命の進行が丁寧に描かれ、当時のフランス・パリがどの様状況であったかがよく分かるが、その分進行は遅く、重たい。
    とにかく、早く先を読みたい。

  • 革命というのはこういうものかというのがよく分かる。
    何もない所に何かを作るということが如何に大変か分かる。
    指導者たちの一人一人のあり方が全く違ったものに歴史を変えていくのかと。
    明治維新をああいう形にしたのは、幕末の志士たちのそれぞれの人物たちの総和が導いたものであり、フランス革命もしかりである。

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著者プロフィール

佐藤 賢一(さとう・けんいち):1968年、山形県生まれ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻する。1993年、「ジャガーになった男」で、小説すばる新人賞を受賞してデビュー。1999年、『王妃の離婚』で直木賞を受賞。2014年には『小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞、2020年に『ナポレオン』全3巻で司馬遼太郎賞、2023年に『チャンバラ』で中央公論文芸賞を受賞した 。他の著書に『傭兵ピエール』『二人のガスコン』『オクシタニア』『女信長』『新徴組』『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』『遺訓』『最終飛行』など多数。

「2025年 『歴史小説のウソ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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