ハッピー・アイスクリーム (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 619
レビュー : 71
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467741

感想・レビュー・書評

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  • 加藤千恵の短歌集:ハッピーアイスクリームに物語がついた本。
    加藤千恵の短歌も小説も好きな私にとってはかなりおいしい本だった。
    ただ、最後の方に短歌集からの短歌が羅列されていたのは、なんとなく残念。
    短歌集の短歌は、あの装丁で読みたい。

    学級に短歌集を置いてあるので、それにからめて紹介してみよう。
    女子なら好きな子が絶対いるはずなんだよな。加藤千恵。

    あの短歌集は衝撃だった。

  • ほんとにあるのあたしにあした

  • やっぱり加藤さんの小説も文も好きなのだと実感した。あの頃の自分の感情とか不安とか、訳もない憂鬱とか、色んなものが蘇ってきた。分かる、分かる!ってなる。
    なんなんだろう、あの頃って不思議だ。それでいて綺麗で甘酸っぱくて哀しい、そんな時。
    素敵な短歌がいっぱいあって、印象に残るものがいっぱいあった。あー、そう、こう思ってたの。ってなんか泣きそうになるような。
    とりあえず素敵な小説と短歌でした。まだあとのまつりの頃のback numberが出てくるあたり、加藤さんのセンスを感じて高まりました。笑

  • ストレートでリアルな短篇集と短歌

    あの頃高校生だった人や、高校生のひとなら
    共感やなつかしさを感じる短編集

    進学や進路に自分だけが先が見えないように感じたり、
    好きな異性に対するもどかしく淡い思いだったり。
    キラキラしているようで、真っ暗な世界にいる様な気分にいたり。

    お気に入りの短歌

    重要と書かれた文字を写していく なぜ重要か分からないまま

    ぼんやりとTVを観てる ゆっくりと自分がだめになるのがわかる

    ついてない びっくりするほどついてない ほんとにあるの? あたしにあした

    そんなわけないけどあたし自分だけはずっと16だと思ってた

    結局みんな死ぬのに悩んだり泣いたりしててなんか不思議だ

    「燃やすとき公害になる」補聴器の電池を抜いた入棺のとき

  • JK、ってこんなにガラス細工のように脆くて、公園の鳩のように図太い摩訶不思議な生物だっけか。もはや思い出しもしなかった記憶の琴線をかき鳴らし、かつての女子高生も、現役のJKも、世代を超えて時代を超えて共感できる(ハズ)。「世界の中心だったあたし、かつ世界の誰よりも不幸なあたし」を思い出すのだ。

  • 前から気になっていた、(デビュー当時)高校生歌人の加藤千恵の短編+短歌集。女子高生特有の微妙なお年頃を瑞々しく書いているなーと爽やかな気持ちになる。短編の合間合間に挟まれる短歌がまたいい味を出している。是非、10代に読んでもらいたい。きっと共感できることがたくさんあるはず。2012/346

  • あの頃のアタシ達は何の根拠もなく無敵やと思いながらも、チョットした事も大げさなくらい心の中で大きな出来事になって傷ついたり。
    それでも、やっぱり無敵と思ってみたりwww
    その無敵が、いつまでも続くと思ってたり。
    なんとも懐かしいあの頃。
    なんで、あんな風に強気でいられたんか不思議( *´艸`)
    でも、良い思い出の一つ。

    ☆また雨が降る
    ☆十八歳で夏
    ☆不幸な場所
    ☆いつか離す手
    ☆Today is the day.
    ☆短歌

  •  どの話にも、「高校の頃、こんなこと考えたな〜」と共感できるところがたくさんあった! 高校生の女子たちに読んでもらいたい一冊。笑
     短歌も「うんうん!」と力強く相づちを打ちたくなりことがズバッと詠まれていて気持ちよかった〜。

  • わたしの高校生活はこんなに華やかじゃなかったんだけど

    でもなんか分かるような気がしてしまう

    読み終わったら 空を眺めて 雲がただ流れていくのを見てみた

    とっても贅沢な気持ちになった

    お金じゃ買えない何かが 一番心に染みるわけだ

  • 加藤さんが17歳で詠んだ短歌に短編小説を加えたもの。
    5編の小説はすべて高校生が主人公。

    大人じゃないけれど、子ども扱いもされたくない…
    それが高校生だと個人的には思ってるんだけど
    あたしが高校生だった時も、こんなこと思ってたなーとか感じていたなーという気持ちがちりばめられていて、共感できます。


    加藤さんの短歌は、わかりやすいフレーズとリズム、
    リアルな言葉で、まっすぐに突き刺さる感じ。


    『不幸な場所』は、まさに高校生っぽいなと思いました。
    自分が主役で一番不幸とか身の程知らずにも思ってしまうけど、視野を広げれば、もちろんそんなことはなくて。
    友達が苦しんでいたことに遅ればせながら
    気づいただけでも、彼女はえらいかもしれないけど。


    高校生で読むのはもちろん、大人になって読むと
    また違う感想が持てそうな一冊。

著者プロフィール

1983年、旭川市生まれ。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で、高校生の時にデビュー。現在、小説・短歌・漫画原作ほか、幅広い分野で活躍。著書に『ハニー ビター ハニー』『あかねさす』など。

「2019年 『ラジオラジオラジオ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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