怪のはなし (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 224
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467765

作品紹介・あらすじ

物心ついた頃から、数多くの「この世ならぬモノ」たちと遭遇してきた著者。嵐の夜、停電した自宅に入り込んできた不気味な「何か」。東京大空襲の日がくると現れる、ボロボロで痛ましい姿の子供たち。夢の中から抜け出してきた猫とふれあい、侍の幽霊と東京を散歩する…。怖ろしくも、時に物悲しく、時に心温まる20の怪異を再現した、究極の実話怪談集。

感想・レビュー・書評

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  • 実話怪談系エッセイ。著者は「視える人」で体験も割と豊富。しかし本人が慣れもあり淡々とした語り口なので怖さを求めて、というよりも不思議な体験談を聞きたい人向け。

    自分としてはオカルトも好きだし心霊否定派ではないが…著者の「慣れ」前提の霊的感覚、主観で語られているので逆に「本当?」と思ってしまったり(悪所の話に関しては近所事情が詳しすぎないかと思ったり…)、 語り手である著者も好き嫌いが激しいのでちょっと当たりがキツいなと思う所も(そこが苦手で自分も偏った見方をしているのかもしれない) ただ、様々な場所へ取材や旅行しているので興味深い話と土地も多い。「視える人」の世界の資料として読了

  • 怖かった

  • この方の話は小説より体験談の方が面白い。節分の豆まきの話を読んで、うちも忘れずに行いました。弘法大師縁の地の泉の話もよかったなあ。

  • 筆者が体験した実話怪談。道の話が怖かった。新築マンションに住んだ人たちは一体どうなったのか大丈夫なのか、かなりその後が気になります。

  • 加門さんはいわゆる「視える人」。そういう人が語る怪談には、格別の怖さと真実味がありますね。
    不思議系のお話も良かったです(猫の話が好き)。

  • ただ本人の体験が淡々と語られているのであって、怖がらせようという意図がない。そこが逆に話に真実味を持たせ、怖かったりもするのだが、気付いたらこの世ならざるモノの存在を認め始めている自分が…。

    こういう体験談は、ツッコもうと思えばツッコミどころ満載なのだろうし、多くの人には見えないことだけに、信じがたいということもあるが、じゃあ現代の科学で解明できないことは、イコールありえないことなのか、というとそれは早合点という気もする。
    よく霊的なモノを見たり感じたりする人は、鼻がいい人がいたり、勘の鋭い人がいるみたいに、気の動きを読み取る感覚が鋭いってことかも、と加門さんの話を通して思った。

  • 読んでしまったΣ(´□`)

    エッセイ集なんですが、タイトルどおりで背筋が寒くなる話がいくつか…。

    怖いのが苦手な人はやめたほうがいいと思う。

  • ほどよいこわさ。
    これだけの目にあっておきながら自然体というか、何か理由をつけたり因果を探そうとしないところが好き。

  • 加門七海さんの新刊。
    徒然草よりは怖くはないですが不思議な感じです。

  • この人の本は何冊か読んでいて、私にとっては久々の新作だけれど……
    ひたすら、怖かった。一番、怖かった。
    もう、嫌……
    涙目で読了。

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著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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