歪笑小説 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.67
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本棚登録 : 6249
レビュー : 784
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467840

作品紹介・あらすじ

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • ○笑小説シリーズが大好きです。一番新しいこの歪笑小説も最高でした。売れっ子作家の原稿をもらうためならどんなことでもする伝説の編集長や、美人編集者に一目惚れし自分の作品が映像化することに舞い上がる売れない若手作家などクセのある登場人物ばかり。とくに小説誌の章の最後で、新人編集者が生意気な中学生たちを圧倒する場面は思わず私もその場に居て拍手したくなるくらい素晴らしかったです。

  • ◯笑シリーズの中で1番面白い!

    著者は基本的に長編が好きだけど、
    連作で読みやすく止まらなかった!

    表紙写真とか、最後の広告?ページまで
    そういう細かい部分が更に笑わせて
    くれました!

  • 正直、「どうせ…」と思って読み始めた。
    でも、面白かった!
    ミステリーでもなんでもない、ただ面白い笑える小説だった。読み終えた後も、その後の展開を色々想像出来たりして楽しめた。けっこう好き。
    2012/5/7

  • 文句なし! さすが東野圭吾氏。

    痛烈な笑いあり、あっけらかんとした笑いあり、涙がほろりと出てしまうじんわりとした感動あり、負けるもんか!と応援したくなる人間ドラマあり。
    読みやすくて、楽しくて、読んでいる最中はとても幸せな世界に浸れます。

    出版をめぐる短編があつまっている。
    これらの短編はそれぞれがつながっていって、最終的にはじーんとする大きな感動が、うん、明日もがんばろう☆ と心の底からほんわかとする大きな感動が待ち受けていた。


    この読後感が東野圭吾氏なんだよな~。

    正直、そんなことを書いていいのか、おい、おい、東野氏、そんなこと書いて干されたりしないのか~、と心配になったりもしますが、いえいえ、東野氏だからこそ、ここまで、こういう言葉で書けるんでしょう。

    それぞれの短編はもちろん、巻末の「巻末広告」まで手を抜かない。

    実はこの巻末広告が妙である。

    そして巻末広告で私たちは知るのだ。

    唐傘ザンゲさん 
    「もっと大きい賞」=直木賞取られたんですね!
    奥さまも義父である奥さまのお父さまも、みんな、みんな、おめでとうございます☆


    読んで損をしないおススメ本です。


    ====データ======
    新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

  • ご自身の経験談もおそらくふんだんにとりこまれているであろう一冊。
    専門・特殊性高い分野は、一握りの人のみ注目され、その影には地道ながら努力を重ね、いつか日の目を見ようと頑張っている人がいる。実はそういった人がその分野を支えている、まさに影の功労者なのかもしれません。

  • タイトルどおり、小説・出版業界がテーマ。小分けにされているので、読みやすい。

  • *禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
    新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。自作のドラマ化に舞い上がる作家。担当編集者に恋心を抱く小説家…小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集*

    久しぶりに東野作品で★5の面白さです!一見ブラックで失笑モノなネタ満載なのですが、回を追うごとに魅力を増す登場人物たちにぐいぐい引き込まれ、所々に差し込まれる人情の温かさに涙腺がゆるみます。短いお話の中で色々な感情を引き出してくれる、素敵な短編集。そして、巻末の広告が最高です。筆の道…!!

  • 黒笑の4編に続く編集部・文壇ネタで通された本書だが、タイトル歪笑に<良い意味で>偽りあり! だった。シニカルな笑いは散りばめられているが、オチの多くが「唸らせる」ものだ。特に『職業、小説家』の最後はほろっとくる感動ものに思えた。巻末広告が洒落ていて、本編同様に良かった。広告文を見ていると、買って読みたくなってしまう。

  • 面白いー!こんなふうに小説ってできてるのかな。と、フィクションでありながらものすごく気になりました!また、ここにでてくる小説。読みたい。。


    多分、架空なのだろうけど、しっかりあらすじまで作ってしまうあたりがさすが東野圭吾!!!という、感じがしました!!!

    世の小説家たちはこうやって紆余曲折の中、一冊の本を作って、お金を手にしているのかと思うと、ある種のドキュメンタリー性すらも感じる一冊でした!

    本、買わない人増えてるという下り。まさに私もそうなので、新しい小説家を育てるうえでも、たまには本を購入しよう。

    と、いう気持ちになりましたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

  • 何年も前に東野圭吾さんにどはまりしていたことがありましたが、ぱたっと読まなくなって何年も経っていました。久しぶりに飛行機の中の暇つぶしに…と思って借りてきたんですが、東野圭吾さんてこんなに面白かったっけ?!(失礼)って程揺さぶられるお話でした。

    もちろん歪笑小説というだけあって、ブラックな面白さもありましたが、泣きそうになるお話もあって、とても良い本に巡り合ったと思いました。

    特に好きだったのは「序の口」「最終候補」「文学賞創設」「職業、小説家」でした。物書きではありませんが、最近自分も創作活動を始めたので「最終候補」と「文学賞創設」は胸に迫るものがありました。

    また、本の作りが遊び心満載で楽しかった。表紙写真の文庫本もそうですが(わたしは文庫版を読んだのでハードはどうだったのかわかりませんが)巻末広告には一瞬騙されました(^^)笑

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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