歪笑小説 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.68
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本棚登録 : 5426
レビュー : 749
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467840

作品紹介・あらすじ

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • ○笑小説シリーズが大好きです。一番新しいこの歪笑小説も最高でした。売れっ子作家の原稿をもらうためならどんなことでもする伝説の編集長や、美人編集者に一目惚れし自分の作品が映像化することに舞い上がる売れない若手作家などクセのある登場人物ばかり。とくに小説誌の章の最後で、新人編集者が生意気な中学生たちを圧倒する場面は思わず私もその場に居て拍手したくなるくらい素晴らしかったです。

  • タイトルどおり、小説・出版業界がテーマ。小分けにされているので、読みやすい。

  • *禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
    新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。自作のドラマ化に舞い上がる作家。担当編集者に恋心を抱く小説家…小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集*

    久しぶりに東野作品で★5の面白さです!一見ブラックで失笑モノなネタ満載なのですが、回を追うごとに魅力を増す登場人物たちにぐいぐい引き込まれ、所々に差し込まれる人情の温かさに涙腺がゆるみます。短いお話の中で色々な感情を引き出してくれる、素敵な短編集。そして、巻末の広告が最高です。筆の道…!!

  • 黒笑の4編に続く編集部・文壇ネタで通された本書だが、タイトル歪笑に<良い意味で>偽りあり! だった。シニカルな笑いは散りばめられているが、オチの多くが「唸らせる」ものだ。特に『職業、小説家』の最後はほろっとくる感動ものに思えた。巻末広告が洒落ていて、本編同様に良かった。広告文を見ていると、買って読みたくなってしまう。

  • 面白いー!こんなふうに小説ってできてるのかな。と、フィクションでありながらものすごく気になりました!また、ここにでてくる小説。読みたい。。


    多分、架空なのだろうけど、しっかりあらすじまで作ってしまうあたりがさすが東野圭吾!!!という、感じがしました!!!

    世の小説家たちはこうやって紆余曲折の中、一冊の本を作って、お金を手にしているのかと思うと、ある種のドキュメンタリー性すらも感じる一冊でした!

    本、買わない人増えてるという下り。まさに私もそうなので、新しい小説家を育てるうえでも、たまには本を購入しよう。

    と、いう気持ちになりましたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

  • 何年も前に東野圭吾さんにどはまりしていたことがありましたが、ぱたっと読まなくなって何年も経っていました。久しぶりに飛行機の中の暇つぶしに…と思って借りてきたんですが、東野圭吾さんてこんなに面白かったっけ?!(失礼)って程揺さぶられるお話でした。

    もちろん歪笑小説というだけあって、ブラックな面白さもありましたが、泣きそうになるお話もあって、とても良い本に巡り合ったと思いました。

    特に好きだったのは「序の口」「最終候補」「文学賞創設」「職業、小説家」でした。物書きではありませんが、最近自分も創作活動を始めたので「最終候補」と「文学賞創設」は胸に迫るものがありました。

    また、本の作りが遊び心満載で楽しかった。表紙写真の文庫本もそうですが(わたしは文庫版を読んだのでハードはどうだったのかわかりませんが)巻末広告には一瞬騙されました(^^)笑

  • 東野圭吾「歪笑小説」読了。
    小説家と出版社をいじくり回したブラックユーモア?の、連作短編集。
    スライディング土下座が面白かった。小説的にデフォルメされてるだろうけど、モデルになった編集者でもいるのかなあ…(;・ω・)

  • 数名の小説家と出版社の社員が連続して出てくるので、短編集というよりは一話完結物。終始、遊び心にあふれていて、思わずニヤニヤとしてしまう。東野圭吾の小説家や出版業界に対する見方が、どこまで本音なのか冗談なのか分からない危うさも面白い。いくつか登場する架空の小説を読んでみたいと思っていると、最後のページでまたニヤニヤ。

  • 本文にはたくさんの皮肉がちりばめられているが、一番の皮肉はこの小説をあの東野圭吾が書いたという事実だろう。

    おもしろかった中でも、とくに考えさせられたのは「小説誌」
    最後にそうくるか、と思えた「天敵」
    棚ぼたではあったけれど、後味のよい「文学賞創設」

    そして、最後のページに、登場人物たちの小説紹介があったのが、にくい演出だなとニヤニヤした。

  • 『怪笑小説』後に読了。『怪笑小説』同様、繋がらない短編集かと思ったけれど、今回は出版社と小説家の話として繋がっていて、興味のある業界なのですごく面白かった。売れること、作家や出版社の思い、編集者の働きなど、現実とは違うこともあるかもしれないけれど、本ってこういうふうに出来上がって売られていくんだなあと思うと、読書がもっと大切なもののように思えた。本を出版することはすごいけれど、それだけではダメという厳しい世界なのだなと改めて知ることができた。もっと本に課金したくなった。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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