- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467840
作品紹介・あらすじ
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
感想・レビュー・書評
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食中毒で入院した時、病院の売店で購入した思い出の本。
退屈な入院生活に笑顔をもたらしてくれた。
東野圭吾はミステリー作家だと思い込んでいたけど、この本を読んで、多様なジャンルを書ける天才作家だと感じた。
著者の○笑小説シリーズを完読したいです。 -
「歪笑小説」 東野圭吾さん
0.舞台
①新鋭の小説家
②彼を支える理解者
③小説家の先輩
④出版社
主にこの4者の視点で物語が展開します。
①小説家として生きていくかの判断。
②将来に一抹の不安を覚えるも支える判断。
③先輩を踏み台にしろ!伸びろと叱咤激励する判断。
④出版不況のなか、どうしたら売れる?書いてもらえる?の判断の繰り返し。
1.著書より
「大事なのは、上にあがっていく気概だ。
良いものを書いていれば、勝手にあがっていくほど、この小説の世界は甘くない。
良いものを書くのは、プロだから当たり前だ。
それプラス、横綱や大関を引きずりおろしてやろう!という気概が必要なんだ。」
「本当の自分を隠しているから、そのストレスを作品にぶつけることができる。」
「一日に書くノルマを決めていて、それが終わらない限りは寝ない。彼は自分が納得できるまで書き直すから結局仕事が終わるのはいつも夜中になるみたい。」
2.東野圭吾さん好きならば、ぜひに。
東野圭吾さんが好き。
ベールに包まれているから、その内側を少しだけ知りたい。
そんな方にお勧めかもしれません。
小説家という世界。
東野圭吾さんの捉え方を知ることができるからです。
東野圭吾さん。
2011年、この小説の執筆時点で「木林拓成」を主演にしたかったんですね。笑。
マスカレードホテルへの展開。さらに理解が進みました。
#東野圭吾さんを好きなひとと繋がりたい
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作家さん周りの短編集。ブラックユーモアたっぷりで、読んでいて楽しかった。
東野さんが、なかなか取れなかった直木賞を取ったときの事を思い出しました。 -
作家の身辺を舞台に
ブラックユーモア満載でしたw
最後の「職業、小説家」では
東野さんの偽らざる本音が
この物語を作ったんだなと。
今までBOOK・OFFで中古を購入してましたが
(この歪笑小説もそうですが。汗)
時々は、作家に敬意を払い
新書の購入も考えるようにしたいと思いますw -
文壇の内輪ネタといえば、昔読んだ筒井康隆作「大いなる助走」のインパクトは強烈だった。あれほどの毒はないものの、本作もブラックジョーク満載。東野さんらしい読み易さで出版業界の内幕が面白おかしく描かれていて大いに笑える。集英社を捩った灸英社を舞台にした連作。会社見学の中学生相手に編集者がブチ切れる「小説誌」が痛快だった。エピローグ風の巻末広告もよかった。
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◯笑シリーズの中で1番面白い!
著者は基本的に長編が好きだけど、
連作で読みやすく止まらなかった!
表紙写真とか、最後の広告?ページまで
そういう細かい部分が更に笑わせて
くれました!