WILL (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2667
レビュー : 282
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468045

作品紹介・あらすじ

29歳の森野は、11年前に亡くなった両親の跡を継ぎ、寂れた商店街の片隅で葬儀屋を営んでいる。
そんな彼女のもとに、仕事で関わった「死者」を媒介にした、数々の不思議な話が持ち込まれてくる…。
30万人の心に沁みた『MOMENT』から7年。待望の書き下ろし小説。

感想・レビュー・書評

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  • 11年前に両親を事故で亡くし、家業の葬儀店を継いだ森野。29歳になった現在も、寂れた商店街の片隅で店を続けている。葬儀の直後に届けられた死者からのメッセージ。自分を喪主に葬儀のやり直しを要求する女。老女のもとに通う、夫の生まれ変わりだという少年…。死者たちは何を語ろうとし、残された者は何を思うのか。ベストセラー『MOMENT』から7年、やわらかな感動に包まれる連作集。

  • 泣けた!
    エピローグでやられた。

    本作はMOMENTの続編の位置づけ。MOMENTが死にいく人の願いをかなえていく物語にたいして、本作では、死んでしまった人の思いと残された人の思いがテーマの作品です。

    前作同様、複数のショートエピソードから一本の大きなストーリを展開しています。一つのエピソードでも謎解きを解決しつつ、伏線が張られていて、最後、それがエピローグへとつながってといった感じ。
    もっと言えば、このエピローグにつなげるため、すべてが伏線のように思えます。それだけ、エピローグがじーんと来てしまいました。
    特に最後の2行。ここにすべて集約されています。

    ストーリとしては、葬儀屋を継いだ森野が3つの事件?を解決していきます。
    葬儀が終わった死者からのメッセージが届くという話。
    自分を喪主に葬儀をやり直せという女の話。
    生まれ変わりという少年の話。
    それぞれの話は淡々とすすみ、その解決もなるほどと思います。
    そして、エピローグにつながっていくわけです。
    エピローグを読む前までは、ふんふんっと普通にこれらの謎解きとその思い、テーマを楽しみながら読み進めていたのですが、エピローグで急にやられちゃいました。
    読み終わった後の余韻もよく、再度、頭から読み直してしまいました。
    「WILL」の題名もGOOD!

    「柔らかな感動に包まれる連作集」と謳っていますが、まさにその通りでした。
    お勧め!
    MOMENTを読んでからWILLを読みましょう。

  • 最後の種明かしの部分だけは、おお~っとなった。

    Momentの方が、意志を持って依頼される内容な分重みがある気がする。こちらは、良い話だけど動機が弱い、というか。

  • 一気に読めばよかった。
    かなりの期間かけて読んでしまったので、誰だっけ??ってなりがちでした。
    死者をめぐる不思議なストーリーですが、怖さはなくほんわりした一冊。読み終わってあたたかい気持ちになれました。

  • 「moment」の続編。単品でも楽しめますが、前作の登場人物が出てくるので、合わせて読むことをおすすめします。主人公を支える育ての親的な存在の竹田が脳内で松重豊さんで再生されておりました。

  • 葬儀屋さんの主人公を通じて、家族のストーリーを描いている。ちょっとミステリーチックになっているが、ほのぼの系

  • 逃げない船員は、きっと泳ぎが達者なやつですから
    これほどの仲間を持てることは、人生にとっての1番の幸せなのかもしれない。沈むまであなたとともに。

  • 死んでもなお、残る思いがある
    葬儀屋だからこそ解ける思いの意味がある

  • MOMENTの続編です。こちらは、葬儀屋の娘が主人公。
    これはMOMENTとセットで読んでほしい。

    辻村さんの「ツナグ」とはまた違った角度から、主人公は、死者と生者を結んでいきます。
    こちらのほうが乾いた感じかな。
    謎解きの要素がふんだんに盛り込まれておりそれもなかなか面白いですよ。
    20150831

  • 死を目前にした人間の、最後のひとつの願いを叶えるお話「MOMENT」の続編にあたる作品。
    前作では主人公の幼なじみとして、不思議な存在感をアピールしていた森野が主役の連作集です。

    捉えどころがない、ストイック、そんなイメージがあった森野の内面にぐっと踏み込んだ印象。
    飄々としてるだけのはずがありませんよね。森野も恋するオンナノコなんですもの。
    両親が遺した葬儀社を切り盛りするという職業柄、お話の内容も死にまつわるものが多くどうしても湿っぽくなりますが
    彼女を悩ませる仕事やプライベートのあれこれ、面白いです。従業員や商店街の住人達なんかがまた、いい味出してるんだよなぁ~。

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著者プロフィール

本多 孝好(ほんだ たかよし)
1971年、東京都生まれ。弁護士になるため慶應義塾大学法学部に入学したが、大学4年生の時、同じ学部の金城一紀に小説執筆を依頼されたことがきっかけで、作家を選択肢に入れる。弁護士になるか迷っているさなかの1994年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家となることを決心。
以降、1999年『MISSING』で単行本デビュー。
2008年短編集『FINE DAYS』に収録された『イエスタデイズ』が映画化されたのを皮切りに、『真夜中の五分前』、『ストレイヤーズ・クロニクル』、『at Home』など映画化された作品多数。その他代表作として、『MOMENT』など。

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