続 大きな約束 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 150
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468090

作品紹介・あらすじ

サンフランシスコの息子・岳から家族ともども日本に帰るという連絡が入った。マゴの風太くん、海ちゃんとのひさびさの対面を前に、シーナの意識にタダナラヌ変化があらわれる。執筆や取材の旅で身辺多忙をきわめながらも「いいじいじい」になるためにベジタリアン化したり人間ドッグに入ったり…。もうすぐだ。マゴたちとの楽しい「約束」が待っている。シーナ家三世代の物語、待望の続編。

感想・レビュー・書評

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  • 孫の誕生によって増えた家族との繋がりの密度に基づき,年を重ねた自らの生との関係性を模索する日々が,何の修飾もなく描かれる.人が人として生きるためには,他者との繋がりがあって,広義の群体としてしか存在し得ないのだ,これが正常な人間としての社会性だよな,と妙に納得する.

  • ほぼ仕事に忙殺される日々のあれこれ。合間を縫って孫の風太くんからの電話を受ける場面にほのぼのとする。岳一家が日本に帰国するかサンフランシスコに永住するか、子ども達のためにどうするのが良い選択なのか、悩ましい問題を背景に。岳物語、単純に好きだったけど、確かに当人にとっては嫌だよな。反抗期や思春期の問題じゃない。肖像権の侵害で訴えられても仕方ないし親子の縁を切られたっておかしくない。そんな葛藤があって、けれど重たさをあまり感じさせない文体で、さらっと読ませてくれる。粗製乱造作家など、とんでもない。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    サンフランシスコの息子・岳から家族ともども日本に帰るという連絡が入った。マゴの風太くん、海ちゃんとのひさびさの対面を前に、シーナの意識にタダナラヌ変化があらわれる。執筆や取材の旅で身辺多忙をきわめながらも「いいじいじい」になるためにベジタリアン化したり人間ドッグに入ったり…。もうすぐだ。マゴたちとの楽しい「約束」が待っている。シーナ家三世代の物語、待望の続編。

    椎名さんもすっかりお年を召しましたがますます忙しいようで、自由な印象とは程遠い原稿四の字固めで毎日毎日忙しく過ごしているようですね。この本からも数年経っていますが、未だに本出てますから本当にすごい。内容的にも親子、夫婦、友人との関係の在り方が良く書かれていて、昔から読んできたオールドファンには納得の内容かと思います。
    この本の中でとうとう岳君(僕と同い年)も日本へ帰国するという事で、孫物語がとても楽しみです。

  • 岳物語以来のシーナさんの私小説。文学賞の裏側、小笠原への旅など、興味深いエピソードがたくさん。でも何と言っても、長男の岳君が、中学生の頃に、自分のことが書かれた本を読んで、父に激高したエピソードと、それからの父と子の関係についての紹介が、印象的でした。15年間アメリカに住み、二人の子供を持つ長男は、帰国することになり、そこで本書は終わります。シーナさんの人生の新たなステージの予感に満ち溢れたエンディングも印象的。

  • 「大きな約束」の続編。
    椎名誠氏もすっかりおじいちゃんです。
    「じいじい」
    「はいはい」
    「なんでハナにはハナクソが入ってるんだ?」
    「なんでナルトはぐるぐるなんだ?」
    回答が気になりますね。

  • 『大きな約束』の続編。孫を大切にするシーナさんのじいじいっぷりに、やっぱり惚れた。

  • おじいちゃんになった椎名さんの続編。あちこちに出かけながらおじいちゃんとしての椎名さんの電話での会話、そして時々書かれている沖縄の話がすごく読む方を落ち着かせてくれるような気がした。この続きはないであろうが、ますますの活躍とおじいちゃんぶりに期待です。

  • 最後まとめてきたなぁ。じいじと孫の風太君との約束かぁ。幸せを感じる。
    巻末の解説がまた素晴らしい。

  • じいじいになった椎名誠氏の私小説新境地。帰って行く場所で少し暗くなった私小説が、新たに明るい壮年のおじさんとしての目線で描かれている。
    最後にあった、生きていくことが約束だってのは少しシビれた。
    あと、カバーの著者写真がやけに笑顔だと思ったら、孫の風太君が撮影してるのね。こりゃいいや。

  • 久々の椎名誠。
    椎名さんの私小説、家族の話が好きです。
    大人になった岳くんとのやり取りがいいですね。

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著者プロフィール

椎名誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれの作家。「本の雑誌」初代編集長で、写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。
映画監督としては、映画『あひるのうたがきこえてくるよ』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。映画『白い馬』で日本映画批評家大賞最優秀監督賞、95年度JRA賞馬事文化賞、フランス・ボーヴェ映画祭グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞をそれぞれ受賞している。

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