追想五断章 (集英社文庫)

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レビュー : 350
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468182

感想・レビュー・書評

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  • 2016/4/6読了

    積読していて、時間ができたのでやっと読了。
    リドルストーリーって初めて聞いた。

  • 五つのリドル・ストーリーを探していくお話…と見せかけて、読み進めていくうちに物語の本当の顔が見えてくる。不思議な作品でした。リドル・ストーリーの残された一行が気になるがそう簡単には読ませてくれないところには焦らされますが、だからこそ先が気になって読んでしまいます。 冒頭の作文が、物語の終盤で大きな意味を持つのも面白い。2回目を読むと、全く印象が変わる作品だと思います。(図書館)

  • 不思議な世界に迷い込んだ気分で読み続けてしまう。
    事の真相は何なんだ?というのは一番の誘惑。

  • 鮮やか!の一言。

    リドルストーリー自体もとても面白い。

    そして、なんといっても最初の少女の作文。

    悪魔のような形相とは誰の?

  • 暗い。そこはかとなく暗い閉塞感の中に、奇妙な情熱があって。つい、読み終えてしまった。

  • 「父が遺した5編の小説を
    探してほしい」
    古書店に居候する主人公が、
    とある女性に、依頼される。

    5編の小説は、
    リドルストーリー【結末のないお話】。
    最後の一行だけを抱えたその女性と、
    一編一編を辿るうちに
    過去の 不可解な事件が浮かび上がり...

    よくできてます

  • 読み始めてからしばらくは
    何が物語られるのかすらわからない。

    かなり読み進めてからようやく
    これは20年以上前に起こった
    ひとつの事件の真相に迫りつつ
    あるのだと理解する。

    ひとつの真相にたどりつくまでに
    一人の男が 自分の人生には
    欠片ほどの物語も含まれては
    いないのだと知る。

    そうして
    五つの断章が指し示す真相に
    行き着くことをやめ
    何ひとつ物語を残さぬ人生に埋もれることを
    諦めとわずかな失意の中に選んだその男の心に
    期せずして物語は その素顔を明らかにする。

    もはや誰にとっても意味を持たぬ…
    しかし知り得た者の心の深奥には
    一生巣食い続けるに違いない真相は
    その物語の衝撃的な華々しさとは裏腹に
    この世からはただ埋もれ 忘れ去られ
    消えてゆく。

    そこには幸せも 不幸すらも生まれずに。

    読み応え充分。ただし読み終えて心は重い。

  • “ある年代以上”ながら、“あの事件”には思い至らなかった。「ビブリア」とは似て非なる古書店ミステリー。事件の“真相”は途中で見えたが、リドルストーリーに引っ張られて最後まで楽しめた。

  • ≪問題は,わたし自身のことです≫

    リドルストーリー好きなので,「え?結末をその都度出しちゃうの?!」と思ったけど,いやー面白かった.
    5つのリドルストーリーも面白いし,「アントワープの銃声」の真実につながったカタルシスはため息がでちゃう程に驚きと悲しみがごっちゃまぜ。
    こんな読後の感覚を味わえてよかった.

    さて,僕の物語はどうだろうか.
    あなたの物語は,どう続いていくのだろうか.
    どう,語られるものだろうか.
    どう,語ってきたのだろうか.
    覚えていること,感じたこと.
    本当にあっていますか?

  • 現在の菅生芳光の物語の中に
    昔の父親の小説が現れてきて
    なんなんだろうと、ずっと掴みかねて
    結局、最後までスッキリわかるということはなく
    この小説はいったいなんだったんだろうと
    不思議な気持ち

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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