オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1496
レビュー : 138
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468250

作品紹介・あらすじ

東京バンドワゴンシリーズ、第5弾!
ページが増える百物語の和とじ本、店の前に置き去りにされた捨て猫ならぬ猫の本…大家族が営む下町の古本屋に持ち込まれた謎が、家訓に従い解決される。おせっかいで温かい、堀田家の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 東京の老舗古書店『東京バンドワゴン』を中心に繰り広げられる、シリーズ第5弾。

    1冊のなかで夏から春へと四季が一巡する4つの章からなっていて、堀田家とその周りを巻き込んで今回もいくつもの事件や出来事が起こる。家訓<文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決>とあるように円満な解決へと向かって・・・。

    今回の見どころは・・・。
    『夏』の章では、きらめくようなイケメンの青が亜美さんの弟・修平くんに一芝居打つシーン。
    『秋』には花陽の友人、双子の神林兄弟(これまた、イケメン予備軍!)のしゃれたいたずら。
    藤島さんの友を思う気持ちとかすかな憂い。
    雑誌記者・木島さんの東京バンドワゴン、滋味あふれる堀田家に対する思い。
    『冬』には知にあふれ学問を真摯に追及する紺だからこそ、自分の到達できない高みを目指すことができる大学の恩師に対する敬愛の情。
    そして、なんといっても我南人さんのLOVE!LOVE!LOVE!
    『春』は小学校を卒業する研人くんのクラスメートと我南人さんに対するLOVE。

    どの場面も読み手の琴線に触れる数々の言葉で、味わい深いものになっている。どれも印象深く、じんわりと熱く、涙腺がゆるむけれど、何といっても紺と我南人さん、そして研人くん!

    紺の穏やかで、温かく、思慮深い面だけでなく、学問に対する熱い思いが読み手を惹き付ける。
    この人がいてくれるから、ストーリーが締まるとというか、厚みを増していると思う。

    そして、今まではあえて主人公をあげるなら、勘一さんなのかなと思っていたけれど、我南人さんの存在感が大いに増しました!
    「前向きのぉ、前のめりの失敗はぁ、絶対に後悔なんか連れて来ないんだねぇ。生きてるうちにできることをやってみなきゃあ、それが良かったかも悪かったかもわからないんだよぉ。」(P278)

    で、今回、私のイチオシは研人くん!
    今までは年上の花陽ちゃんに押され、おっとりしたよい子の印象が強かった。時折ドキッとする男前な態度を見せてくれることがあり、将来有望だなあとは思ってました。
    しかーし、
    今回、その聡いところと度胸のあるところ、そして、背筋の伸びた頼りがいのあるところ全開で、きゅーんとなるのは間違いありません!!
    う~ん、いい男が多すぎて目移りします。

    もちろん、日常を支える女性たちの存在も忘れてはいけません。彼女たちのやりとり、食卓や家の周り、犬や猫などへ丁寧な描写があってこそ、バンドワゴンワールドにどっぷり浸れるのですから。
    かんなちゃんと鈴花ちゃんという新たなアイドルも登場し、楽しみは増す一方!

    藤島さんの恋の行方(しばらくシングルでいてください!)、子ども達の成長、次々巻き起こる出来事などなど・・・。
    巻を重ね、ますます楽しいシリーズに目が離せません!

  • シリーズ5作目
    ここ数冊、事件が大きすぎて引き気味だったけど、今回は穏やかな感じ。
    どんどん時間が流れる小説なので勘一さんやがなっちゃんのお年も気になるところ。
    自分が歳を取ってどういう生活をしたいかなと考えるこのごろだけど、こういう生活がいいな。
    ワイワイ騒げる家族がいて、近所に行きつけの飲み屋があって、友人が毎日のようにやってくる。
    そうか、子供のころのオバアチャン家だ。
    朝ごはん食べてきちゃっててもあの輪に入りたくて「ご飯食べてない」って朝食にまぜてもらった、あの家。
    今回ももちろんビートルズを聴きつつ、鼻歌で歌いつつ読んだ。
    たくさんのLOVEがでてきたねぇ。
    研人くんいい男になったなあ。
    「おじいちゃん、いっつも言ってるじゃない。心の底からLOVEを唄えば、それが通じるんだって。」

    テレビドラマが始まりました。
    基準が亀梨くんなんだな、というキャスト。
    勘一さんはもう少し「ばかやろー!」が似合う人がよかったような。泉谷しげるとか。いやそれだと勘一さんが歌いだしちゃうか。
    でも、意外にすんなり見ることができて驚く。
    もう少し殴り合いとかドタバタで食卓吹っ飛ぶくらいやってほしかったけど、今のご時勢では厳しいのかなあ。

  • すっかりこのシリーズの虜になってしまいました。久々の本ストーリー。小学校を卒業したり、藤島さんの決断があったり、紺さんの過去に迫る話だったり、しんみりする部分もあったりといろんな要素がたくさん含まれた巻でしたが、このシリーズらしく最後はほっこりしました。
    毎回読んでて思うけれど、堀田家の朝ごはんは本当においしそう。一度食べてみたい!

  • 東京バンドワゴンシリーズ第五弾。
    下町の古本屋の大家族に起こる大小様々な事件。紺が大学を辞めた訳、可愛い恋の話、藏に眠るお宝の話などなど。
    それの全てがLOVEで解決。
    登場人物がちゃんと年を取って行き、知っている家族の歴史を
    見ているような気持ちになる。
    前作を読んでから、ますますこのシリーズが好きになった。
    続きが楽しみ。

  • ああ、今回のももう読み終わってしまった~!来年が待ち遠しい....(T-T)
    やっぱり東京バンドワゴンは私のNo.1だ!

  • シリーズ5作目。

    早くも5作目。登場人物も年を重ねて行くし研人や花陽ちゃんの成長にはしみじみ。。
    まるで近所にいるような、登場人物の成長を見守ることのできる大好きなシリーズものです^^
    今回もハートフルで最後はLOVEだねぇとほっこりまとまるお話に心があたたかくなります♪

  • 今回は強く優しい女性陣や、伝説のロッカー我南人は控えめで、勘一じいさんの格好よさがメインでした。
    ドラマ化されるという話を聞いた気がしますが、ファンのイメージを壊さない配役を期待しています。

  • LOVEだねぇ。
    ホントに毎回LOVEを感じる話ばっかりで大好き!

    特に木島さんの言葉が心に響いて、暖かくて涙がでた。堀田家は本当にみんなに愛されてるんだなぁって。

    LOVEだねぇ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「LOVEを感じる話ばっかり」
      良いですよね!!
      と言いながら、私は未だ3冊しか読んでナイ。早く次の「マイ・ブルー・ヘブン」を読まなきゃ、、...
      「LOVEを感じる話ばっかり」
      良いですよね!!
      と言いながら、私は未だ3冊しか読んでナイ。早く次の「マイ・ブルー・ヘブン」を読まなきゃ、、、
      2012/06/14
    • ナオさん
      ホントに大好きなシリーズ!
      まだまだ続きそうなのでこれからも楽しみです!
      ホントに大好きなシリーズ!
      まだまだ続きそうなのでこれからも楽しみです!
      2012/06/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「まだまだ続きそうなので」
      ですよねぇ~
      私が先ず楽しみにしているのは「タイトル」!次は何かなぁ?(最新刊を読めるのは先ですが)
      「まだまだ続きそうなので」
      ですよねぇ~
      私が先ず楽しみにしているのは「タイトル」!次は何かなぁ?(最新刊を読めるのは先ですが)
      2012/06/21
  • 大好きなシリーズ5作目。またも涙ポロポロ。わたし温かいものに飢えてるのねw・・・優しく沁みました。

  • 第5弾の本作では、東京バントワゴンの成り立ちの秘密に迫る。そこには個人の道楽を越えた国家の要請があった⁉︎
    その秘密を暴こうとする組織から堀田家を守ったのは、かつて堀田家を窮地に追い込もうとしたあの人。罠に対してLoveで返した恩により、今度は彼が身を呈して堀田家を守ろうとした。
    登場人物の一人ひとりの時間が前に進み、人生の新たな節目に遭遇する。けれど、いつもそこに「ある」から、皆安心して人生を前に進めていくんだねぇぇ

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著者プロフィール

小路幸也
1961年、北海道生まれ。2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』でメフィスト賞を受賞しデビュー。「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ著作多数。近著に『マイ・ディア・ポリスマン』『猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷』『花歌は、うたう』などがある。魅力的な登場人物と温かな筆致で、読者からの熱い支持を得ている。

「2019年 『あの日に帰りたい 駐在日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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