宵山万華鏡 (集英社文庫)

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  • 集英社
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レビュー : 534
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468458

感想・レビュー・書評

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  • さすが森見登美彦!連作短編書かせたら随一だと思う。美しく珍妙!この世界は森見登美彦にしか書けない。
    特に宵山劇場は秀逸。

  • 割と大好きな森見登美彦さんの美しすぎる物語。

    京都の祇園祭宵山が舞台のこの物語。切なくも、悲しくも、不思議でもあり、こんな世界に堕ちて留まっていたいと、まどろむ様に感じました。

    他の森見さんの作品に比べて、笑い要素が少なかったり、暗かったりするかもだけど、私は1番好きかな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「切なくも、悲しくも、不思議でもあり」
      お祭りってどれもそうだけど、祇園祭ってチョッと外れると、アレ?と思うようなところがあって、その雰囲気...
      「切なくも、悲しくも、不思議でもあり」
      お祭りってどれもそうだけど、祇園祭ってチョッと外れると、アレ?と思うようなところがあって、その雰囲気が凄く伝わりましたね。
      でも、もう長くご無沙汰しているので、いつかフラっと出掛けたいです(暑いのと人混みが苦手だから無理なんですけどね)。。。
      2012/11/07
  • 夏の夜に読みたい一冊。

    お祭りの夜のあの幻想的な雰囲気を体験してるかのような感じになる。

    宵山の不思議な1日。
    個人的には宵山姉妹と宵山万華鏡が好き。子供の頃の好奇心と恐怖心が混ざり合う感じがなつかしい。

  • 森見ワールドに引きずり込まれ、さんざん迷った挙句、あれ?っていう感じ。登場人物に感情移入がしにくかったのが要因かな。

  • 2012.09.19 読了

    祇園祭の宵山を舞台にした連作集。
    とはいいつつも、万華鏡的にひとつの作品としてつながってもいる。

    幻想と現実が交差するところで、その変化する描写に追いつけずにおろおろしてしまった瞬間もあったけれど、それはそれで幻想的な瞬間に立ち会えているという捉え方は作者に好意的すぎるだろうか。

  • 苦手だった『きつねのはなし』系統と友人から聞いていたので、あんまり期待せずに読んだけど、全然そんなことなくポップで面白かった。宵山に行きたくなる。

  • ★4.5
    構成が良くてよくできたお話だと思った。
    本のタイトルがぴったり。宵山を中心にたくさんの登場人物のそれぞれの出来事がいくつかの視点から描かれていて、読み進むほど人も場所も時間も立体的に感じられ、更に異世界も重なって最終的に俯瞰すると独特の世界が完成されていた。
    美しく、妖しく、不可思議で、少し不気味な世界観も魅力的。確かにお祭りというのは妖しい何かを含んでいることが多い。
    また、お祭りというのは本来非日常なのに、その日がずっとループしてしまう設定が興味深い。日常がループするよりも更に色々吸い取られると思う。適切な量なら効果抜群の薬になるけど度を超すと毒になる感じ。でもそれは大人の感想なのではと思う。私が子供の頃は規則正しい日常が窮屈で仕方なく、祭が毎日続けばいいのにと本気で思っていた。だから赤い浴衣の少女たちは祭に魅了され疲れなど知らずにはしゃいでループし続けているのでは?(もはや人ではないようだけど。)それとは対照的に、ループしている大人は疲弊していく。
    ループはやり直しのためで、柳さんは水晶を返すことを求められたわけだが、画伯は何をすればループから出られたのだろう?画伯にとってはやり直しのためのループではなく娘に会いたいがためのとどまりたい意志のせいで出られなかったのだろうか。

  • 表紙と森見とタイトルを見て『これはほっこりだな』と勝手に判断したのが間違いだった。予想以上に背筋がゾッとする作品だった。美しく、きらびやかで、異形の者たちが闊歩する宵山。そして、人々を捕まえて離さない宵山。宵山で起こった、珍劇、喜劇、哀劇をひとつの作品の中に織り交ぜている。

  • 京都祇園祭、宵山が舞台の短篇集。
    地元のことではないのでいまひとつピンと来ないけど、
    宵山とは、祇園祭のハイライト、山鉾巡行の前日のことだという。
    お祭りの非日常的な光景はどこでもあるからなんとなく想像。
    そしてここの話に出てくる人たちを想像。うんうん。
    夢心地の子どもたちが、このお祭りに慣れていない他所の人たちが、
    いろんなものを見誤って不思議なものを見てしまうのかなぁ。
    ちょっと暗いものを想像したけど、こういうのもわるくない。

  • 何処までが現実で何処からが幻想なのか、恣意的に騙されているのかそれとも狐につままれたのか、読み進めて行くうちにわかるようで全くわからない、不思議な読後感。
    宵山を舞台に夢と現実が交錯していて、宵山に出掛けて酔っ払ってうとうとしていたら、きっとこんな夢をみるのかなと思いました。

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著者プロフィール

森見登美彦(もりみ とみひこ)
1979年奈良県生まれの作家で、京都を舞台にした作品が多い。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2006年に『夜は短し歩けよ乙女』で本屋大賞2位、山本周五郎賞などを受賞し注目を集める。2010年『ペンギン・ハイウェイ』で2010年日本SF大賞、2014年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞、2017年『夜行』で第7回広島本大賞をそれぞれ受賞。2010年に『四畳半神話大系』がTVアニメ化、2018年8月に『ペンギン・ハイウェイ』が劇場アニメ化された。2018年11月に『熱帯』を刊行し、第160回直木賞、2019年本屋大賞にノミネートし、第六回高校生直木賞受賞。

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