水滸伝BOX (集英社文庫)

  • 集英社 (2008年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784087469837

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

深いテーマ性を持つこの作品は、「民」「国家」「政治」「志」「人生」といった人類普遍の問いを追求し、強さと弱さを併せ持つ登場人物たちの出会いを描いた英雄譚です。魯智深の言葉が心に響く一方で、北方謙三の大...

感想・レビュー・書評

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  • 単なる歴史小説の枠をはるかに超越している。
    「民とは何か」「国家とは何か」「政治とは何か」「志とは何か」「人生とは何か」。人類普遍のテーマを根底に、強さと弱さを抱えた登場人物が一人また一人と出会い、替天行道の志のもと、腐敗した国家に立ち向かう英雄譚。

    第1巻の魯智深の言葉が心に染みた。

    「命の終り方は、望んで望めるものではありませんぞ、御母堂。思いとはまったく別のものが、終り方を決めてくれます。その命をどう生きたかを誰かが見ているのだろう、と私は思えてならないのです」

    次の楊令伝に繋がるラストも圧巻。
    まさに世紀の傑作。

    第19巻読後の感想。

    「なんで俺は、こんな面白い小説を今まで手に取って来なかったのか!」

    岳飛伝を読み終わり、現在再読中です。

  • 中国四大奇書のひとつ「水滸伝」を、北方謙三が大胆にアレンジ。
    「食」と「女」と「志」を貪る男達の物語。
    これこそが「生きる」こと。
    突き抜けた生き方に清々しさを感じる。

    様々なエンターテイメントを盛り込んだバイタリティ溢れる劇画小説。
    息つく間もないくらい一気に読みきれる全19巻。

    とにかく皆、肉を貪り「食」らう。
    梁山泊畔の魚肉饅頭は、将軍も兵士も必ず食べる名物料理。
    同じ釜の飯をわっさわっさ喰らう。

    とにかく「女」を貪る。そこには愛情がある。
    それを知って家族を築く者もいれば、
    後で気付き後悔する者もいる。
    ただ貪る者もいる。

    そして「志」。
    なんだか判らず「仲間」のために集まる者もいる。
    「志」を知って生き直す者もいる。
    「志」があるから格好良く生きることができる。

    登場人物は皆、一線を越え突き抜けて生きている。
    些事に囚われる自分は、そこに清々しさを感じるのだ。

  • 恐ろしく長くて、孤独の作業ですが、止まりません。魅力ある人間群像、2か月かかりました。男女のかかわりが、いっぱい出てくるのも大きなおもしろさ、北方さんの持ち味で、
    最高でした。

  • 魂を揺さぶられるような、言葉の力を信じさせてくれた史上最高の小説。
    男としての生き様、大切にすること、勇気を持つこと、納得すること、耐えること、それら全てを教えてくれた。
    まさに日々の支えになっている。
    どれだけ辛くても、今を、未来を生きられるのは北方謙三のおかげ。

  • 原書とは異なるストーリー。
    解説も面白い。

  • いやー、面白かった。司馬遼太郎の歴史小説は大嫌いなのだが、これは面白い。

    『北方水滸伝読本』は蛇足だが、ファンブックとしては嬉しいサービスか。しばらく一休みして、『楊令伝』も読もうと思う。

  • 腐敗した国に対する壮大な反乱の物語。

    今まで読んだ小説の中で面白さ第1位かもしれない。

    登場人物それぞれの目線で物語が進み感情移入しやすい。
    壮大でありながら人間の繊細な部分まで細かく描かれており、読み進める手が止まらない。

    史実ではないので、フィクションを楽しめる人におすすめしたい。

  • ずっと読みたいなぁと思いながらも、巻数が多いので手をつけるのを躊躇っていましたが、ついに読み始めました。巻数同様登場人物もあまりに多く、誰が誰なのか識別して読めるのかなぁ、と不安がありましたが、いらぬ心配でした。皆個性的。その個性の描写が秀逸だから、人物像がぼやけることがなく、共感して読むことが出来ました。登場人物一人一人のストーリーにフォーカスし、その性格や個性が細かに描写されています。全員が全員、必ずしも強い訳じゃなくて、恋に悩んでいる姿や人生に悩んでいる姿等、人間らしい弱い部分も見せてくれます。何をどう感じ、どう考え、どう行動したのか、そういった複雑な感情がしっかり描かれているんです。ただ、表現はいたって端的。そこが、回りくどくなくて分かりやすく、潔くって気持ちがいい。登場人物一人一人に厚みがあるからこそ、彼らに感情移入して読むことが出来、応援したくなる。「替天行道」という物語の軸がしっかり支えられているのかな、と思いました。1巻を読み終わった時点で、何でもっと早くに読まへんかったんや、私!!と思うくらい、本当に面白くて、まだまだ序盤を読んでる途中ですが、この先彼らがどんな事を考え、行動し、ストーリーが展開していくのか、楽しみでしょうがないです。まだまだ個性豊かで魅力的な人物が登場してくると思います。それも楽しみです。今後も彼らの「志」を応援して読んでいきたいと思います。

  • 長いけどいちどは読んでほしいです

  • 人間として、何をなすべきか。

    敵にも味方にも正義があり、人生がある。

    それらを見事に表現されていて、本当に、面白かった。

    感動するシーンや文章にも多く出会え、今後も何度か読み返したくなる19冊。

    続編の楊令伝も早く読みたい。

  • 2015/11/15
    3度目の読み返し。今回の面白さに、登場人物たちの人間関係と役割がどう構築され、変化してくかが加わった。読み直すために違う発見がある。しかも、同じ文章を繰り返し読んでいるにもかかわらず、最初に読んだ興奮をまた味わうことができる。これが堪らなく嬉しい。大好きな北方ワールドを少しずつ噛み締めながら、話を進めることにしたい。

  • 登場人物一人ひとりに焦点を当てて、各々の生き様、死に様を描く。表面的な勝者ではないかもしれないけれど、目的を持って妥協せずに生きるというある種の理想みたいなものが描かれている。物凄く人間臭い話で泣ける

  • 読み出したら止まりません
    すばらしい

  • 昔に読み、最後まで読んだかどうか…?と記憶が曖昧だが面白かった記憶があるため機会があれば読み返したい。

  • 何度も読み返してもその時、その時に気付きが有る大作。最近時間が出来たので読み返して一気読み。
    新たなリーダーがどんどん産まれてくる反面多くの死を経験。読むたびに血が騒ぐ作品

  • 半年くらいかけてついに読み切った。

  • 読み返したいけど、読み始めると止まらないんだよね

  • あの水滸伝をここまで面白くリライトしたことに感服する。上滑りするハードボイルドを書いていた北方謙三が初めて本領を発揮した。キューバ革命をモチーフに梁山泊を再構成し、替天行動の御旗のもとに集まる逸れ者たちがひとつになって立ち向かっていく。熱い心に全巻燃えっぱなしで一気に読める傑作。

  • いわゆる北方水滸伝です。

    学生時代にハマって読破しました。

    梁山泊に集まった同志たちはそれぞれが得意技を持っており長所を伸ばしていこうぜ、という組織論にも見えます。

    読破するには相当時間がかかりますが何度も読み返したくなります。

    ぼくの好きな登場人物は双鞭の呼延灼(こえんしゃく)です。

  • 高校時代から今日までで、自分が最も影響を受けた本は何かと聞かれたときに、私はいつも間髪を入れず「北方謙三さん著書の水滸伝です」と答えています。
    水滸伝とは明代の中国で書かれた「四代奇書」のうちの一つで、中国の宋の時代を舞台にした物語です。
    108人の豪傑たちを中心とした梁山泊軍が反乱軍として宋国と戦いつつも、最終的には朝廷への忠義に基づき帰順し、その後謀略などによって破滅していくところまでを描いています。
    この物語は、江戸時代に来日して以降、今日まで様々な形で翻訳版やパロディ小説、ゲーム等が作られていて、北方版水滸伝もそのうちの一つとだ言えます。

    【革命性】
    原作版との違いを上げるすると、その一言に尽きます。
    「この物語はキューバ革命をモチーフにして原作の水滸伝を再構成したものだ」と北方さんご自身が語られています。
    キューバ革命はチェゲバラやカストロを中心とした数十名の戦士が蜂起したことにより始まったといわれていますが、それに準えて「北方版の水滸伝」でも晁蓋や宋江を中心とした数名の男たちの視点からお話が始まります。
    男たちの志は「役人の賄賂によって腐ってしまった国を武力によって打ち滅ぼし、民たちのための新しい御旗を立てること=替天行道」です。
    そこには朝廷へ帰順する意思など一つもありません。
    例えば、気に食わないという理由で顔を役人に壊されたもの、無実の親を賊として役人に殺されたもの等出自はそれぞれ異なり暴力性や価値観も多様ですが、男たちは志の基に一つとなり、仲間を集めて宋という強大な国に対して戦いを挑んでいきます。

    「この旗がおまえの心に光を当てる」作中で宋江は言います。
    信じるものがあること。その信じるものが生きることがどうしようもなく苦しいこの世界を生き抜くために私たちの心に一筋の光を当ててくれる。
    その真実を教えてくれる稀代の物語です。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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