毒笑小説 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 6594
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087470130

作品紹介・あらすじ

塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが"妙案"を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾の◯笑小説第2弾。
    東野圭吾らしいピリッとした文章と引き込まれる文章、おかしな人間達のドラマが展開されていく。孫と遊びたい富豪の老人、ピアノに精を出す仕事一筋の男、ママ友という閉鎖的な社会に苦む女性などなど...。設定は荒唐無稽でもそこに巻き込まれていく人間は面白く、哀しいけど面白い。そんな彼らの12編にとても満足できました。皆様も是非読んでみてください。

  • 笑小説シリーズ。
    今回もブラックユーモアたっぷりの短編集。
    「マニュアル警察」には声を出して笑ってしまった。
    「つぐない」はちょっとホロっとくるお話。
    特別対談の中にあった「笑いの根底に悪意あり」
    まさにこの言葉に象徴された作品でした。
    次もまた読んでみたいと思います。

  • どの短編も面白く、楽しめた。

    短編それぞれサラサラ読めて、クスクス笑えるのだけど、最後に、ほらほら言わんこっちゃない。とか、あ〜ら残念でした。みたいなオチがあってそれがまた堪らない。

    シリーズ、次も楽しみ!

  • ブラックユーモアのある短編が12篇。
    あるある、という感じの身近な題材を取り上げているものが多く、面白かった。

    後ろに東野圭吾さんと京極夏彦さんの対談が。二人ともイケメンでびっくりした笑
    笑いのある小説を書くのは難しいという話、でもなぜかそれが手抜きのように世間では思われているという話。

  • 今日もあれこれやな事あった。

    せめて眠る前くらいは、あたま空っぽにして眠りたい…。

    てなわけで、
    就寝前に一話ずつ読んだ。

    毒と笑いは、明日に持ち越さない…

    ほうき、みたいに、今日のあれこれをささっと掃いて、
    気持をさっぱりさせてくれた短編集。

  • 東野圭吾作品の新たな一面、ショートショート?お笑い小説?「怪笑小説」を読んで、不覚にも(?)こっちの方が好きかも⁈と思ってしまったのが始まり。はい、ちゃんとこの本も読んでみました。やっぱり面白い!「手作りマダム」の食虫植物の絵にはマジ吹き出しましたよ。「ホームアローンじいさん」とかありそうで笑。つぐないは良い話なんだけど、起点がちょっとSFチックで面白い。また、天下一大五郎の壁神が絡んでくる話とか凝ってる凝ってる。そして最高にすごいのは巻末の京極夏彦との対談!京極夏彦大好きなので、京極夏彦にもお笑いが?そして、こっちを本格化?いや〜、この分野もぜひぜひ広めてください。「秘密」の秘密は驚きでしたが、もう、秘密では無いワケですね。ウケケ。

  • 12話からなる短編集
    どの話もなぜだろう?どうなるのだろう?と楽しみながらスイスイ読めます。
    特に印象に残っているのは
    「誘拐天国」「エンジェル」「手作りマダム」かな?
    いずれも人間の醜い、あるいはコミカルな欲が見え隠れして、ハッとさせられます。

  • このシリーズ4冊を読み切った。どれも同じような話が多いかなという印象。話は面白いけど途中で飽きてしまうかもしれない。

  • ‪手元にあるシリーズ全部読み終わっちゃった。今回も他の作品同様、甲乙つけがたい短編だらけだったり個人的に好きなのは「つぐない」「女流作家」かなあ。「栄光の証言」はSNS世界に置き換えてもありそうで「うわあ…」ってなる話だった。‬

  • ふふ、ニヤッとする終わり方が多くて面白かった。程よく暗いこういう話が大好き。はじめて東野圭吾を読んだけどこんなに読みやすいとは思わなかった。他のも読んでみたい

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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