デジデリオ ―前世への冒険― (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 118
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471502

作品紹介・あらすじ

デジデリオという、ルネサンス期にフィレンツェで活躍した美貌の彫刻家が、500年前のあなたです-そう占いの人に言われたことがきっかけで、ついにイタリアまで行くことになってしまった著者。まるで、彼が呼び寄せてでもいるかのごとく、相次ぐ偶然の発見に、驚愕と深い懐疑を抱きながら、時空を超えて自分を検証する、スリリングで不可思議な冒険旅行記。

感想・レビュー・書評

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  • 杏さんのエッセイから辿り着きました。

    たぶん、そういうことでもなかったら、自分では絶対に手に取らない本(ていうかタイトル)。
    これだから、本好きな人のエッセイはおもしろい。

    森下さんのスタンスが「この人(前世を言いあてた人)は本当のことを言ってるのか? 事前に調べたことをさも今浮かんだかのように語ってるだけでは?」というのがよかった。
    きっと私も、同じ立場だったら同じように思うだろうから。

    でもうらやましい。
    私も、ここまで詳細に「あなたの前世は…」と言われて、その人について調べる旅をしてみたい。

    でもきっと、名もない、史料なんか何も残ってないような普通の人なんだろうな。
    外国だってハワイとタイしか行ったことないから、好きな場所や気になる建物も、ないし…。

    図書館で借りましたが、買って手元に置いておこうかな。

  • もうみんな読んでくれとしかいいようがない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読んでくれとしかいいようがない。」
      どんな話?気になる!
      「読んでくれとしかいいようがない。」
      どんな話?気になる!
      2014/03/03
  • 読みやすく、ストーリーに引き込まれる。
    手がかりが掴めそうで、なかなかたどり着けないもどかしさ…
    私の前世も、知りたい気持ち半分、多分大したことないんだろうなぁ…

  • 「フィレンツェ・ラビリンス~15世紀の私を探して」という番組の原作本。作者は1987年「典奴どすえ」でデビューしたエッセイストの森下典子氏。番組はテレビ向けに構成が変えられていたことがわかる。

    京都在住の“人の前世が見える女性”を取材した際、森下氏は自分の前世がデジデリオ・ダ・セッティニャーノというルネサンス期にフィレンツェで活躍した彫刻家であると告げられ過去の自分探しの冒険旅行(ノンフィクション)がはじまる。彼女自身、当初このオカルト的な透視に懐疑心を抱いていた。しかし、現地フィレンツェで調査にあたり驚愕の事実が明かされていくうち、過去の自分に呼び寄せられでもしているような不思議な感覚に陥っていく。この冒険を通して、彼女は「自分は過去に戻ろうとしたのではなく今を生きようとしたのであり、今を生きる自分の人生のかけがえのない一回性を輝かせたいという切望が過去世を探す旅に自分を駆りたてた」のだと悟る。

    大人になるということは夢みたいなことを夢見なくなることなのかもしれない。

    デジデリオは「誕生」と「死」の双方向に伸びる「永遠の生命」を表したというが、その時、私には、その廊下が「過去」と「現在」の双方向に向かって伸びているように思えた。その廊下を挟んで、向こうに「彼」が、こっちに「私」がいる。

  • フィレンツェ舞台なので読んでみた。彫刻家の生まれ変わりか。

  • ルネッサンス時代の美術史に興味のある方には、良いかも。
    それに興味が無い場合の、ストーリー自体の面白さ、登場人物の魅力等が私にはあまり感じられなくて、最後まで読んだものの残念な内容でした。

  • 「しかしある時、気づいた。私は、清水さんの言葉を裏付けるために旅をしたのではない。彼女の言葉をきっかけに、私はデジデリオという、五百年前の男に出会ったのである。彼は、私が生まれて初めて付き合った、過去の人間である。そして、私は「自分だったかもしれない男」を探すことで、本当は自分自身を探していたのだ。」(p. 256)

    「この本は、私に様々な人との出会いを引き寄せてくれた。それによって、私も少なからず変わった。大人になるということは、夢みたいなことは夢みなくなることかもしれないが、しかし、それが果たして、「真実」を生きることなのかどうか、少なくとも幸福な生き方かどうか、今、立ち止まって考えている人々は多い。私もその一人だ。人生八十年、その折返点を過ぎて、帰り道にさしかかっているように見えた人生が、実は、読み取り方一つで、終わりのない物語にも見えるという発見は、私のこれから先の人生への取り組み方を変えてくれた。私はそれを「デジデリオ」からの贈り物と受け止めている。」(pp. 258-259)

  • フィレンツェとポルトへいってみたい。すごくひかれるものが、昔から著者と同じであるように感じていました。

  • 「杏のふむふむ」から導かれた1冊。以前読んだ森下さんの作品とは全く趣が違う・・・

  • 杏ちゃんの「ふむふむ」を読んで、気になって読んでみました♪ 常識の壁、ぶち破ってくれました!わたしも一気に世界と時間を旅した気分。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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