- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087471526
感想・レビュー・書評
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今で言うダナーズの話。
ダナーズとは、ボーイッシュな格好をした女が、ボーイッシュな格好をした女に惹かれること、、、だと思う。
セクシャリティは、いつだって曖昧で不確かなもの。
サラシに込められた自尊心。
タチはネコにはなれないという固定観念。
セクシャリティは個人の自由であり、他人に言われてどうにかなるものでもない。
ケイが麻生に惹かれ、タチ同士だった二人は、どちらがネコ役をやるかで言い合いになる。結局、麻生のサラシは巻かれたまま。そのサラシを麻生自身が解いた時、麻生は何を思ったのか。
タチという立場、ネコになるという苦悩。
いつか二人は、二人が納得出来る答えを見つけるのかな。
失うよりも、何回も喧嘩をして仲直りするほうがいい。
窓から見てた麻生も、きっとケイと同じ気持ちだったに違いない。
ハッピーエンドなのかな、一応。
うーん、もっとイチャイチャする感じだと思ってた(~_~;)
残念。。。
あ、でもケイの気持ちは理解出来たし、タチの苦悩って感じで感情移入しやすかったので、☆は3つで。
あ、自分はきっと、女49%、男51%ぐらいで生きてると思います!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ものすごく共感できた。
2人に是非幸せになってほしい。 -
レズビアンの恋愛を描く。すばる新人賞受賞作
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今でいうところの、ダナーズ。
なかなかないので貴重。 -
内容は
レズビアンバーで働くオナベの話。
女子に囲まれていたいと思って
女子の多くが求める男装をするレズビアン。
本当に男装がしたいのか、本当に女が欲しいのか。
誰か自分を拾ってくれ、誰かを拾ってあげたい。
男役同士のオナベが付き合うことに…… -
いわゆるブッチ(男役)の女性の恋愛を描いた小説。
ジェンダーから自由になった生き方を選んだつもりでも、自分達自身が課してきたジェンダー幻想に苦しむ話。
どちらが攻めになるかでものすごい抵抗する様子とかはとてもリアルで、
せつないくなる、書きたかったことはわかるが・・・・・個人的にはあえて病気を使ってほしくはなかったかも。むしろ生死に関わらない病気にしてほしかった気がする。 -
セクシュアリティーを超えて人を愛することができたらと思った。
自分の好きな人を愛する方法はセックスだけではなくて、そうあってもいいけど、
そのもっと奥の方にある魂を擦り合いたいな。
体の中にある心までギュッとすることができたら争いを繰り返したとしてもまた仲良くできる。
そう改めて思える作品だった。 -
ありきたりといえばそうだし、うーん、おもしろいのだけど何とはなしに薄く感じてしまったのが惜しい。それにしても「ボク」と「僕」では受ける印象がまるで違うのだと再確認。
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性別の無い世界(*^_^*)
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本当にこのバーは存在すると思ってしまいました。存在するなら行ってみたいかな?
おなべ・FTM・トランスジェンダーなど言葉の中に閉じ込めるのがもったいないと思いました。性別に囚われるれたくないと思いつつもまた、根底では人よりも囚われている。純粋で根は真面目な感じに救われた気がします。 現実はここまで綺麗ではないかも?