プラハの春 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.93
  • (90)
  • (99)
  • (99)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 688
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471731

作品紹介・あらすじ

1967年3月、プラハ。チェコスロバキアは共産主義の抑圧から脱し、経済改革と自由化への気運を高めつつあった。そのさなか、堀江亮介はビーナスのようなカテリーナ・グレーベと出会った。だが、亮介は日本国大使館員、カテリーナは東ドイツ人の反体制活動家。東西対立の最前線の地では、禁断の愛だった-現役外交官が自らの体験をもとに描いた、国際ラブ・ロマン。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高評価。
    チェコの国民が自由を求めた運動『プラハの春』をからめた小説。
    ヒロインがあまりにも美人なので、そのロマンスがちょっと嘘っぽいけれど、時代の激動には合っている。
    作者が外交官なので、そこらもリアリティありそう

    検閲からの自由、商売の自由など、自分たちの国のありようを決めようとするチェコ。
    それを、チェコは自国の領土であるとみなすソ連からの圧力、最終的には武力侵攻。
    言葉で、デモで、説得で、無言の反抗と忍従で、ソ連の支配と戦う人々。

    では、今の日本は、こういう危機を感じるだろうか。
    人々は、そのときに自分たちの意思を表明するだろうか。
    ほんの30~40年前の出来事なんだよ。
    世界はまったく不穏で、他国と渡り合える政治家を持っていた彼らがうらやましい。

    主人公の堀江が日本人であることも影響したろうけど、他国の革命で、自国のことを考える。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そこらもリアリティありそう」
      事実を、とっても上手く弄ってあって驚きでした。その後の話(「ベルリンの秋」「ウィーンの冬」)は読んでませんが...
      「そこらもリアリティありそう」
      事実を、とっても上手く弄ってあって驚きでした。その後の話(「ベルリンの秋」「ウィーンの冬」)は読んでませんが、面白いかな?
      2013/07/16
  • チェコのプラハに旅行に行く時、飛行機の中で読んだ。この本を読むのと読まないのではプラハの見え方が全然違う。歴史についてもわかりやすく学べた。

  • 事実を基にしたフィクションらしいです。
    「プラハの春」って現代史でちょっと習ったくらいなのでよくわかりませんが、それでも当時の雰囲気が伝わってきて。
    まだ上巻しか読んでいませんが、下巻に向けて加速していく出来事。
    これは期待大です。

  • プラハ滞在中から読み始めた。
    裏表紙に、「自らの体験を元にした」ラブロマンという紹介があり、正直それにはドン引きしたが、プラハの街で起きた歴史を勉強するために読んでいます。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「プラハの街で起きた歴史」
      史実を上手く活用しているなぁ~と感心した(元外交官の作品に、偉そうなコトを書いちゃいました)。。。
      「プラハの街で起きた歴史」
      史実を上手く活用しているなぁ~と感心した(元外交官の作品に、偉そうなコトを書いちゃいました)。。。
      2013/02/08
  • 久しぶりに読み返した!
    プラハの春、ベルリンの秋、ウィーンの冬の中欧3部作
    いずれも分厚く読み応えのある国際恋愛小説(笑)

    プラハの春を最初に読んだ時の感動がよみがえる。

    少々、ロマンチック過ぎるきらいはあるが、著者の年代の
    特徴かと思えば…。

    三部作とも小説ではあるが東西冷戦、東欧の社会、
    ソ連邦の崩壊と現代史の勉強にもなる。

  • 実際の史実に基づいたストーリー。冷戦当時の東側諸国の支配関係が克明に表現されていて、歴史を知らなくても楽しめる。いや、私のように結末がわからない方がスリルを感じながら楽しめるかもしれない。
    人々の不安や刻一刻と迫るソ連の脅威がひしひしと伝わり、ページをめくる手が止まらないとはこのこと。国家の事態の進展にもハラハラするし、恋愛小説としても切なくなる想いを感じることもできる。
    非常に面白い小説でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「結末がわからない方が」
      結末って言うのは歴史的事実としてのってコトですよね。或る意味、「プラハの春」は忘却の彼方にある事象になってしまった...
      「結末がわからない方が」
      結末って言うのは歴史的事実としてのってコトですよね。或る意味、「プラハの春」は忘却の彼方にある事象になってしまったので、若い方にも判るようにと言う配慮からか、丁寧に説明されていましたね。
      2012/08/30
  • 1967年 チェコスロバキアが舞台のお話。
    違う角度から知るDDRも勉強になります。

    忙しくて、なかなか進まなかったけれど、この二日間で一気に読みました。
    このまま下巻へ!

  • 壮大な愛の話
    歴史の部分が難しかった部分もあるけど、そこを克服すれば心震えるストーリーでした
    現代版ベルバラみたい

  • カテリーナ出なくてもリョウの様な青年がいたらきっと惹きつけられるだろう。国民性の違うカテリーナの感覚が無理なく表現されてていて、日本人男性と外国人女性というあまり多くはない組み合わせでも、素直に読み入ることができた。
    また、今まで興味が薄かった中欧東欧の国間の近代史に興味をもつ事ができた。

  • 2019/9/21 読了

全72件中 1 - 10件を表示

春江一也の作品

プラハの春 上 (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×