プラハの春 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 567
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471748

作品紹介・あらすじ

1968年4月、プラハ。カテリーナがナビゲータを務める国際放送番組『ミレナとワインを』のオン・エアが開始された。反響の大きさに周辺諸国は警戒を強める。この一件が引き金になり「プラハの春」も、亮介とカテリーナの愛も、破局へのカウントダウンを刻みはじめる-時代の奔流に呑み込まれ、歴史の闇に葬られた、美しくも哀しい愛。

感想・レビュー・書評

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  • 多忙で読書する時間がとれず、本日一気に読みました。

    この時代はラジオの力が強かったんですね。

    後半、主人公が言った言葉を感じています。
    歴史の流れに身を委ねる勇気と忍耐を持つべき。

    ベルリンの秋も読みたいと思います。

  • 3週間でちまちま進めて読了

    長い割に最後がダダダァ!っと終わってしまったところが寂しい…もっと丁寧に終わらせて欲しかったかも

    チェコスロバキアで起きた”プラハの春”を背景とした禁断のラブストーリー

    ガッツリ歴史についても語られてるのでカタカナの名前が沢山…
    登場人物中々覚えられず大変だった笑

    亮介はプラハの春の証人となり、友人や恋人の苦しみ、悲しみを背負ってこれからも生きていかなければならないなんて。
    辛過ぎる。

  • 2019/9/30読了

  • キザな文章がやや受け入れられないにもかかわらず面白かった。

  • 1968年、チェコスロバキアを舞台に外交官・堀江亮介と東ドイツ出身のカテリーナとのラブロマン。
    ラブロマンという紹介がされているが、恋愛よりも第二次世界大戦後のソ連、東欧の情勢、「プラハの春」と呼ばれるチェコスロバキアの変革運動が丁寧に綴られている。
    国民全員が平等の真の社会主義国を目指し、独裁政治、検閲、格差等々と戦う人々。
    外交官としてチェコスロバキアに赴任した著者による後世に残しておきたい本だと思う。
    (図書館)

  • プラハ初訪を前に再読。
    全身が脱力するほど哀しい。理想の社会主義の可能性を独善的、利己的な軍事介入で潰した超大国ソ連が憎い。プラハの夢と希望を打ち砕いて、目の前の自国と自分の利益を追求する歪んだ社会主義に未来なんてあるはずもなく、ソ連はいずれ崩壊する。しかしそれはまた別の話で、少なくともこの時の絶望は全世界で共有すべきもののはずだ。
    なぜならそれに変わる資本主義が達成した未来は、多くの社会主義者が予言した通りの格差と犯罪を伴うものであったのだから。
    あの「プラハの春」で本当の理想的な社会主義が実現していたら、効率や利益追求ではない、人間らしい幸せを社会で共有する世界が達成できていたのかもしれない。
    でも歴史の必然、流れ、絶対的に腐敗する権力、やはりチェコでの夢も夢想に過ぎないのか。。。

  • 住み慣れた土地に戦車が侵入し、威嚇発砲の銃が鳴り響く混沌とした世界。自身の置かれた立場とのあまりの違いに身の詰まる思いがした。

    後、国家という巨大権力に屈しず立ち向かうカテリーナやヤンの姿に感動。

  • 1968年チェコスロバキアの社会主義改革「プラハの春」の渦に飲まれる男女の物語。ソ連の軍事介入が始まる。引き裂かれる。


     権力で抑圧するとはこういうことだ。

     現代の自分達からすると、この権力で人々を握りつぶせるということが非現実すぎる感じがしてしまう。でも、こういったことが本当にあったというのは、リアルで、今でも可能性はあるということである。
     
     こんな横暴が許されるなんて…と思ってしまう。でもそれは、、、そんなことができるというのは、裏にそれに賛同していた人がいたからである。
     このやりかたに協力し、努力した人がいたということのエビデンスである。

     人って、頭いかれてる。そう思わざるをえない。

  • プラハの春の実際が臨場感を伴って迫ってきた.そして外交官という立場でその国に関わることの困難も垣間見えた.生きる事,よりよく生きる事への思いも含めて,いろいろな問題を含んだ物語だ.

  • 実話に基づく臨場感。その犠牲になった人達の息づくプラハを旅してみたいと思った。ここまでの思いをしてしか得られない自由もあるのだ。

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