意識の進化とDNA

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471793

感想・レビュー・書評

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  • 思い出したように、再読した。本著が語るのは、生命の起源からの意識の進化。小説仕立てで、ピアニストの女性と一人の学者のプラトニックな関係の中で、この神秘が語られる。爽やかな情景描写が心地良い読後感を残す。健全な世界は懐かしさすら齎す。この手の科学小説は、往々にしてストーリーが甘いか、学術の部分を噛み砕きすぎるきらいがあるが、本著はその辺のバランスも良い。歳を取ったのかも知れない。今回の読書で私に響いたのは、その科学の中身よりも、プラトニックな男女。自力で歩けぬ作者が、二人を通じて伝えたかった生命の通り道とは何だったか。

    慈悲熟する時、慈悲を知らず。車椅子生活になり、人の優しさに触れる事が増えたという作者による、愛とは。

  • 本来の自己とは、36億年の記憶を持つDNAの無意識の意識。自分とは?愛とは?芸術とは?神とは?そして、今後人類の進むべき道とは?生命科学者である作者が科学と精神世界の融合を試みた小説形式の科学本。とてもわかりやすくて面白かった!分子が見える目があれば宇宙は一つであるってのがツボやったなぁ。

  • DNAの秘密と人生の意味がわすります。

  • 小説としては、というのはまず置いといて。その中身で語られる生命についてのウンチク? こういうジャンルに慣れない方への入門書としては最適かと思われます。広く浅く、サラッと書かれてます。

  • 生命学者である筆者が,人間とは,意識とは,命とはーー?について綴った一冊.

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著者プロフィール

柳澤 桂子(やなぎさわ けいこ)
1938年、東京都生まれ。お茶の水女子大学卒業。コロンビア大学大学院修了。Ph.D.(遺伝子専攻)。お茶の水大学名誉博士。生命科学者,サイエンス・ライター。著書に『脳が考える脳』『遺伝子医療への警鐘』『生と死が創るもの』『いのちの始まりと終わりに』『患者の孤独 心の通う医師を求めて』『生命の秘密』『われわれはなぜ死ぬのか』など多数。



「2022年 『リズムの生物学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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