夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 16228
レビュー : 2062
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471984

作品紹介・あらすじ

夏と花火と私の死体は乙一さんが2000年に発売されたホラー作品です。
乙一さんが16歳の時に書かれたデビュー作品でもあります。9歳の夏休みに友達に殺されてしまう主人公。死体となってしまった主人公の視点で物語が描かれている一風変わったホラー小説です。衝撃のラストも見所のひとつです。

感想・レビュー・書評

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  • 夏と花火と私の死体・優子の2作が収められている。①夏と花火と私の死体は殺された少女(五月)が殺された後もわたしとして一人称で語り続ける。わたしと、死体を隠そうとする健と弥生の兄妹の物語。独特の視点から描かれた世界感(しかも作者が16歳で書き上げた作品)は驚愕に値するも、そこに何かトリックがある訳ではない。トリックと言う観点で言えば②の優子であろう。清音は政義が妻(優子)が亡くなったショックから...だが真実は...(ネタバレにならないように)。本作以降、多くの読者を魅了する乙一の驚愕のデビュー作。

  • 語りがしたいとなった私視点なため、そこに叙述トリックでもあるのかと楽しみに読んでいたが、特に何もなかった。

    綺麗な従姉妹のお姉さんもサイコパスで、見つかってしまったと思ったら死体の処理を助けてくれた。

  • ◆兄妹の非日常的な夏休みの冒険◆
    それは、田舎町に住む9歳の女の子に突然降りかかった「不幸」であった。友達との些細な言い合いで、女の子の人生は友達の手により呆気なく幕を下ろしてしまう。「私」の死体を隠し通す為に奔走する友達とその兄、果たして証拠隠滅に成功するのか、失敗するのか。物語は、なんと死んでしまった「私」の視点で淡々と語られていく。何処か懐かしい夏の情景に潜む狂気にひやりとさせられます。夏の夜に是非お勧めしたいホラー小説です。

  • すごくつまらない。

    死体目線での語りで物語が進む点は独特だが、
    ただそれだけ。

    兄やいとこが歪んだ背景の描写がほとんどないので、彼らの行動や思考が全く理解できず、読んでいてどんどんハテナが増えていく。

    サスペンスは人物の背景がしっかりしていないと、気持ち悪い作り話を語っただけになってしまうと思う。

    私はおもしろいサスペンスは、人間の怖さ、おそろしさが表現されていて、
    自分の身近、さらにボタンをどこかでかけ違えれば自分の身に起きてもおかしくなかったのではないか、と思わせることができる作品だと思っています。

    この小説はなんの怖さも感じず、ただ後味の悪い子供の犯罪の行動記録を上手な作文で読まされた感じ。

  • これがデビュー作かぁ...。そもそも最初の小学生の対応があり得ない。何も反応することなく、妹の不始末をあっさりと受け入れ、淡々と行動...できる訳ないのに...。緑さんの最後の行動にぞわっとしたが、うん、これはないな...。

  • 読み進めるほどと 居心地の悪さと違和感がもうたまらない一冊。よいです。

  • 死んだ「わたし」視点で語られる、彼女を殺した兄妹の話。何度か大人たちにばれそうになりながらも、兄妹は「絶対に見つからないはずの場所」に死体を運ぶ。淡々とした語り口で進んでゆき、花火のように儚いクライマックスとともに物語は幕を閉じる。人の死をなんとも思わない、むしろ楽しんでいるような兄の姿は薄気味悪くもあるが、後日談として語られる真相にはさらにぞっとさせられた。同時収録されている「優子」は戦後という舞台設定から少しとっつきにくく感じたが、じわじわにじり寄ってくるような不気味さはこれぞ乙一作品である。真相にベラドンナを使った点も小洒落ていて気に入っている。ただどちらも後味がたいへんによろしくないので、再読はしないだろうと思う。

  • 怪しくて美しかった

  • だいぶ前に読んだことあるかも、再読です。

    久しぶりに乙一読んだけど、この登場人物非人間的思考回路パターンはもう唯一無味だ。サイコパスだ。
    でも、周りを包む環境は平穏な日常。その対比が余計にゾッとさせる。だいぶご無沙汰でしたので、最近の作品に手を出してみようかな。

  • 死んだ少女の目線で語られる自分の死体隠匿の情景を綴るミステリー。少年の行動や発想にゾワっとさせられる一冊。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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