夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471984

作品紹介・あらすじ

夏と花火と私の死体は乙一さんが2000年に発売されたホラー作品です。
乙一さんが16歳の時に書かれたデビュー作品でもあります。9歳の夏休みに友達に殺されてしまう主人公。死体となってしまった主人公の視点で物語が描かれている一風変わったホラー小説です。衝撃のラストも見所のひとつです。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて…
    爽やかな文言の中に「死体」…
    アリやな。
    しかし、この作者、16歳の時に、この作品描いたとか!
    凄いというか、何というか…
    自分の16歳の時って…恥ずかし〜!

    進行役は、殺されちゃった死体って、設定が良い!
    死体目線って…(^^;;
    この娘、殺されたわりに、殺した子に怨みとかある感じやなく、何か楽しげ♫
    それも、痕跡残さんように、穴に落とされようとしてんのに…
    第三者的と言えばそうやけど、殺されてんねんで〜!
    もっと恨み辛みあるんとちゃうの?
    藁人形級やん!

    でも、終始楽しげで、最後も楽しく終わるんやけど…
    死体目線の彼女にとってはであって…



    私なら…
        ギャー_| ̄|○

    • なおなおさん
      ultraman719さん、私も本書を楽しく読みましたが、ホントに「ギャー」ですよね…
      ultraman719さんのレビューのおかげでまた思...
      ultraman719さん、私も本書を楽しく読みましたが、ホントに「ギャー」ですよね…
      ultraman719さんのレビューのおかげでまた思い出しちゃいました(-_-;)
      ♪か〜ごめかごめ かごの中のとりは いついつ出やる…… が頭の中を回っております。
      ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ
      2023/11/30
    • ultraman719さん
      なおなおさん

      こんばんは!
      そんなとこで、「かごめかごめ」しなくても!って感じですけど、何故か楽しく見えますね。
      私も今、頭の中を「かごめ...
      なおなおさん

      こんばんは!
      そんなとこで、「かごめかごめ」しなくても!って感じですけど、何故か楽しく見えますね。
      私も今、頭の中を「かごめかごめ」が回ってます。飲んだ帰りなのが、原因で回ってるのかもしれませんが(^◇^;)
      しかし、死体目線という発想は新鮮で、凄いです。
      2023/11/30
  • こわっ!遠い遠い田舎の出来事、夏休みの花火大会で可愛い兄妹たちが私の死体を… #夏と花火と私の死体

    ■レビュー
    情景描写が素敵な中編、短編の二作品がしたためられたホラーミステリーです。

    ●夏と花火と私の死体
    怖いっ!! なんつーコワイ話なのよ。

    子供たちの死に対する狂った考えが怖い!
    村人たちがヒタヒタ迫りくる感じが怖い!
    セピア色した真夏の田舎の情景描写が怖い!
    鋭角な角度で仕掛けられた真相が怖い!
    そしてなにより、本作を16歳で書いた乙一先生の才能が怖い!

    あー怖かった。

    本作、情景描写が美しすぎて尊いです。誰もが遠い記憶の中にある、少年少女時代の夏休み。
    私も田舎に住んでいたので、子供の夏休みは、まさにこんな感じでした。朝は眠い目をこすりながらラジオ体操に出向き、ご飯を食べてから近くの神社で友達と木登り。午後からは学校のプールで遊んで、たまの夜には友達と花火大会。

    こんな昔懐かしいことを思い出させてくれただけでも、この本を読んだ価値がありますね。

    短めのお話なので、するっと読めるかなーと思いましたが、なかなかどうして濃厚です。こなれた文章ではありませんが、一文一文に魂がこもっているのが伝わってきました。

    プロットもしっかり組み立てられており、さらに伏線もしっかり忍ばせてある。ミステリーとしても決して油断ならず、しっかり読者の期待に応えてくる。超絶バランスのとれた秀作ホラーミステリーでした。

    ●優子
    短編でこのレベルの仕掛けをやってきますか!
    結構おおくのミステリーを読んだり、いろんなコンテンツに触れてないと、ここまでは書けませんよ。

    たぶん物語の切り方というか、箱庭設定がうまいんでしょうね。そして文章に無駄がなく丁寧に書ききっているから、洗練された出来になってる。間違いなく頭が良くて器用。

    本作もなんといっても「夏と花火と私の死体」と同様に情景や時代背景描写やとってもお上手。読んでると頭の中でセピア色の映像になるんですよね。ホラーとしても怖さ十分で、良質な短編でした。

    ■推しポイント
    お笑い芸人のコントや漫才を見ていると、たまに凄い角度の笑いのセンスを見せつけられることがあります。演芸の世界も才能というのは大事だなと思いをはせたりします。

    凡人な私にとっては、この本を読んでて、すごく不思議な感覚だったところがありました。
    夏と花火と私の死体では、なんと死体の視点で物語が語られていきます。そして優子においても同様のところがあり、読んでいてこれでいいのかしらと思ってしまうんです。

    しかしそれによって、作品全体が幻想的な世界に包まれ、死の世界がすぐ近くにあるような感じがしてくる。絶妙に気味の悪い効果をもたらしているんですよね。

    先生の非凡なセンスに完全に脱帽の一冊でした。

    • なおなおさん
      akiさん、おはようございます。
      「GOTH」、もうお手元にあるのですね。
      やったー!akiさんのレビューを楽しみにしております(^^)
      akiさん、おはようございます。
      「GOTH」、もうお手元にあるのですね。
      やったー!akiさんのレビューを楽しみにしております(^^)
      2022/12/02
    • chikachanさん
      akiさん、こんにちわです!乙一さんの作品ではあの「jojoの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦さんとコラボした「THE BOOK」、「野良犬イ...
      akiさん、こんにちわです!乙一さんの作品ではあの「jojoの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦さんとコラボした「THE BOOK」、「野良犬イギー」もおすすめですよ!
      2022/12/03
    • autumn522akiさん
      chikako0420さん、こんにちわっ
      コメントありがとうございます。

      なるほどなるほど、おすすめサンクスです!
      面白そうだなぁ...
      chikako0420さん、こんにちわっ
      コメントありがとうございます。

      なるほどなるほど、おすすめサンクスです!
      面白そうだなぁ、チェックしてみますね。
      2022/12/04
  • なんだこれは。
    乙一先生のデビュー作でありながら、乙一ワールド全開の作品に戸惑いながらも頁をめくる手が止まりませんでした。
    本書には、『夏と花火と私の死体』と『優子』という少し毛色の違う二作品が収録されており、いずれも絶妙な気味の悪さを体感することができると思います。

  • これも、おそるおそる読みました。
    多くの皆様のレビューで気になりすぎました。
    乙一さんデビュー作品。しかも当時16歳でこの作品を?と衝撃を受けました。

    『夏と花火と私の死体』
    九歳の夏休み。少女(五月)は、殺された。
    あまりにも無邪気な殺人者によって、あっけなく。
    私の死体をめぐる幼い兄妹の、悪夢のような四日間。

    まず「私(死体)」目線で描かれている奇抜さが斬新。
    しかも「私」の、犯人に恨み、憎しみ、怨念などの描写がないのが返って、気持ち悪さ感や奇妙さを醸し出している。それから自分の死体が運ばれたりしていく様子を実に淡々と実況中継していくようなところが、不気味感が漂う。
    大きな事件になっているし、死体を隠そうとすることで当然……次々に訪れる危機があるのだが、それも、ハラハラ、ドキドキさせられていく描写となっていて引き込まれてしまう。

    そして衝撃が走る怖〰️いラスト。
    伏線もちゃんと回収されているところも鮮やかで凄く良かった!!
     
    もう一作品、短編
    『優子』
    ずっと不穏な空気感で不気味なのに、更にラスト
    でひっくり返されて、ゾッとした。
    もともと私は「人形」って苦手なのに
    この作品でもっと苦手になったと思う…w

    乙一さんの凄さを思い知った一冊、
    面白かったー。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      う〰️わ、わ、わ、わ!!
      確かに~!!

      ほんとだ! (;゜0゜)

      ぴったりですわ〰️!!!!

      ((( ;゚Д゚)))ガクガクブル...
      う〰️わ、わ、わ、わ!!
      確かに~!!

      ほんとだ! (;゜0゜)

      ぴったりですわ〰️!!!!

      ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

      音響……など…お任せします_(..)_




      2023/05/01
    • mihiroさん
      わ〜!高評価ですね✩︎⡱
      この作品、まだ読めてないんです、、
      これデビュー作なんですね!
      感想読んだら読みたくなってしまいました〜( ˶>ᴗ...
      わ〜!高評価ですね✩︎⡱
      この作品、まだ読めてないんです、、
      これデビュー作なんですね!
      感想読んだら読みたくなってしまいました〜( ˶>ᴗ<˶)
      2023/05/01
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      機会があれば是非、是非~♪
      機会があれば是非、是非~♪
      2023/05/01
  • 【夏と花火と私の死体】
    ─かごめ かごめ かごの中の鳥は いついつ出やる…(略)…うしろのしょうめん だあれー
    わらべ歌で始まる。ミステリー作家が歌い出すと不吉な予感しかしない。

    ─9歳で夏だった。わたしは死んだー
    なぜ死んだのか、その後死体はどうしたかを「わたし」が淡々と語るので怖さはない。
    怖いのは死体を運び隠す友だち兄妹たち。ほくそ笑んでこの状況を楽しんでいる。死体は隠しとおせるのか……?
    「わたし」が“最後に見た花火”の光と夜の闇の描写が、人生の終わりとして美しくも悲しげで印象深かった。
    “かごめかごめ”の遊びは何人いたら楽しいんだっけ?と考えると、まだ人数が足りない。更なる悪事が起こりそうな嫌な予感がした。
    2023.5/1追記
    この話にバックミュージックをかけるなら、ドリカムの「♪あの夏の花火」がぴったりだと思う。

    【優子】
    ─清音は鳥越家に住み込みで働く。家の主人政義の部屋に入ってはいけない。妻の優子が休んでいるから。しかし清音は優子をまだ見たことがない─
    庭に生る綺麗な黒い実は悪魔の実。これを口にすると意識混濁症状が現れるという。
    鳥越家に関わった人物すべてが狂っている。
    しかし政義はいったい何者なのか疑問を残した。
    彼も意識混濁で狂っているのか、病気なのか、それともほくそ笑む異質者なのか…。

    読後はブク友土瓶さんの「う〜ん。うん。そうか。うん」の☆3評価に同感であった。
    しかし、特に〈優子〉は、想像すればするほど疑問がわき、色々と解釈できる面白さがキタ!
    私は「う〜ん。うん…なぬ!?うん!?」の☆4評価。

    • aoi-soraさん
      なおなおママ、こんばんは。
      kumaさんの、見てきました(⁠◠⁠‿⁠◕⁠)
      嬉しいねー♪♪

      “乙一まつり”
      つぎは、「くちびる」...
      なおなおママ、こんばんは。
      kumaさんの、見てきました(⁠◠⁠‿⁠◕⁠)
      嬉しいねー♪♪

      “乙一まつり”
      つぎは、「くちびる」にいくつもり〜♪
      2022/10/13
    • 幻さん
      こんばんは。時差コメント失礼いたします。
      16歳にしてこの空気感、それから舞台を想像させる乙一さんの描写力は驚いたものですね。
      なおなおさん...
      こんばんは。時差コメント失礼いたします。
      16歳にしてこの空気感、それから舞台を想像させる乙一さんの描写力は驚いたものですね。
      なおなおさんが追記されていた、ドリカムのあの夏の花火、この作品にぴったりすぎて思わず鳥肌が立ちました。
      学生ながら大好きな曲なので色々な思いを馳せながら聴けそうです(*^^*)
      2024/02/16
    • なおなおさん
      幻さん、はじめまして。コメントをありがとうございます。
      16歳で書いたなんて、恐ろしいですよね^^;
      ドリカムの♪あの夏の花火♪に賛同してく...
      幻さん、はじめまして。コメントをありがとうございます。
      16歳で書いたなんて、恐ろしいですよね^^;
      ドリカムの♪あの夏の花火♪に賛同してくださり、ありがとうございます。とても嬉しいです。
      最期に見た花火、そしてこれからはあの場所で見る(聞く)花火になるのかと…。
      ♪遠くから心震わす〜音が響いてくる〜
      本来、失恋の歌と思うのですが、怖いくらいメロディや歌詞がこのお話にピッタリで、幻さんに言われると確かに鳥肌が立ちそうです…
      (; ´⊙Д⊙)ゾワッ
      2024/02/16
  • 乙一の振り出しに戻る。1996年ジャンプ小説ノンフィクション大賞。
    まさかの死体の擬人化(元人だから違うのかな?)ではなくて、語り部。何が気持ち悪いかって、死体が冷静で、主人公なのにモブキャラと化している。友人をこの死体にしてしまった女の子の兄が妹思いで行動力があり、これまた冷静。この斜めからのホラーを16歳で書いている乙一さんは、解説で小野不由美さんも言っているけど驚異的。
    朝井リョウさんが、デビュー当時だったと思うが「瑞々しい」と褒められると、フルコース準備したのにサラダだけ褒められた様な感じと言っていて、面白い事言うな、プライド高いなと思った。でも、確かに乙一さんはデビュー当時の作品に「瑞々しい」と評価された事はないんじゃないかなぁ。ホラーというジャンルだからではなく、巧さの方に惹きつけられるから。

    • みんみんさん
      読んだ時のけぞったもんなぁ…
      なんだこの人…天才?って(°▽°)
      読んだ時のけぞったもんなぁ…
      なんだこの人…天才?って(°▽°)
      2023/04/25
    • おびのりさん
      なんかね、さらっと書いている感じが、にくいよね。
      なんかね、さらっと書いている感じが、にくいよね。
      2023/04/25
    • 土瓶さん
      そうそう。なんてこと書いてるわけじゃないんだけど、ずっと読んでいたいし、読みやすい。
      あれはやっぱりセンスなのかな~。
      そうそう。なんてこと書いてるわけじゃないんだけど、ずっと読んでいたいし、読みやすい。
      あれはやっぱりセンスなのかな~。
      2023/04/25
  • ブグ友さんたちの間で大人気の乙一さん。
    デビュー作品を遅ればせながら読んでみた。夏だしね。

    『夏と花火と私の死体』は、その題名も然ることながら冒頭の一行からセンスが光る。無駄の一切ない文章でギュッと濃縮された物語は、短編なのにしっかりと読みごたえがあった。
    子どもの頃の、悪だくみがバレないかハラハラドキドキするあの感じ。セミの鳴き声や早朝のラジオ体操など、あの頃の夏休みがよみがえる。
    死体を隠したことなんかないのに、読んでいると一緒にドキドキしたり怖くなったり懐かしくなったりしてしまうから不思議。
    物語の構成も見事。あのときのあれが伏線だったのね、と納得すると同時に、最後の展開に驚愕した。完全にやられた~。

    『優子』はまた別の雰囲気で、こちらもまさかの展開。そう来たか~と思った。自分が読んできたものがすべてひっくり返る瞬間っておもしろい。あとしばらくお人形が怖くてまじまじと見られないよ~。

    これを16歳で書いたという乙一さん。凄すぎる…!

    • 1Q84O1さん
      水不足かもしれませんね!w
      枯れそうな状態の中レビューが一冊あがってましたよ
      けど、ブクログシステム障害でタイムラインにはあがってなかったで...
      水不足かもしれませんね!w
      枯れそうな状態の中レビューが一冊あがってましたよ
      けど、ブクログシステム障害でタイムラインにはあがってなかったです…
      直接本棚覗いてコメントを残してきましたが…
      2023/08/01
    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠
      カリスマ生きてましたw
      システム障害わしに任しとけってコメントきました!
      土瓶師匠
      カリスマ生きてましたw
      システム障害わしに任しとけってコメントきました!
      2023/08/01
    • 土瓶さん
      ええ~~~( ̄д ̄)
      そうなの。
      ホントに。
      (;一_一)ハァー
      ええ~~~( ̄д ̄)
      そうなの。
      ホントに。
      (;一_一)ハァー
      2023/08/01
  •  かなり以前、中田永一さんの『くちびるに歌を』を読み、後になって乙一さんの別名義だと知りました。作風による使い分け? と思いながら、これまで乙一さん作品は未読でした。
     本書が、乙一さんが1996年に16歳で執筆したデビュー作品という事実に驚き、空恐ろしさを覚えました。

     表題作「夏と花火と私の死体」は、語り手が〝死体(わたし)〟! この設定と物語の完成度の高さに、思わず唸ってしまいました。まさしく、16歳が世間に知らしめた衝撃的作品でした。
     善悪の判断もままならない小さな子どもの無邪気さと残虐性、死んだわたしの淡々とした語り口、予想外の驚愕の結末など、構成や情景描写の秀逸さも含めて感心するばかりです。

     もう一編「優子」は、少し雰囲気が違います。情感あふれ、質素ながら趣のある筆致で、ノスタルジックな時代と情景が心に染みてくるようです。
     亡き妻の幻影を人形の中に見ている男と使用人の娘。狂気に終止符を打とうと娘が行動し、またしても予想外の結末がやってきます。誰が狂っているのか? どこまでが幻覚? 真実? いろんな解釈が可能な設定こそが、筆者のねらいとするところだったのでしょうか‥。

     2編ともに、若き非凡さに驚嘆させられる作品でした。乙一さん、まだ40代半ばなのですね。推理、ホラー、恋愛やライトノベルまで作風が広いということなので、もう少し他作品を読んでみたいと思いました。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      こちらにも…こんばんは~♪
      本と、珈琲さん。この作品面白かったです!!
      「優子」のラストは、よく分かりにくくて、怖かったです~
      ((( ;゚...
      こちらにも…こんばんは~♪
      本と、珈琲さん。この作品面白かったです!!
      「優子」のラストは、よく分かりにくくて、怖かったです~
      ((( ;゚Д゚)))
      なる程です~いろんな解釈が、可能な、設定なんですね~
      どこまでが幻覚??誰が狂ってる??って頭の中でグルグル(@_@)なりました〰️(笑)
      2023/05/02
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      ご丁寧にありがとうございます。
      チーニャさん、とっても義理堅いお方ですこと!
      ご丁寧にありがとうございます。
      チーニャさん、とっても義理堅いお方ですこと!
      2023/05/02
  • 乙一さんデビュー作。
    表題作と「優子」の二編が収められている。

    「夏と花火と私の死体」
    なんと言っても、主人公で語り手の“わたし”は、死体なのが、斬新すぎる。
    物語の冒頭部分で、早速“死体”になるのだから、もう混乱しまくりです。
    その死体は、九歳の少女。
    その少女を、友人の兄妹が必死に隠そうとするストーリー。
    そんな怖ろしげな話しは、夏の田んぼ、子供たち主催の花火大会、お年寄り達のゲートボールなど、のどかな風景の中に描かれている。
    これがまた、ゾクゾク感増々なのです。

    そしてラストが……(⁠(⁠(⁠;⁠ꏿ⁠_⁠ꏿ⁠;⁠)⁠)⁠)キャ~

    「優子」
    鳥越家に住込みで働く清音が主人公。
    旦那様と奥様と清音と人形の、世にも怖ろしいストーリーです。
    そしてラストには、完全に騙されました。


    二編とも乙一さんらしい、簡潔に淡々と語っていく文体が良いです。

    この本も、なおなおさんからの乙一バトンです。
    ありがとう(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

    • 土瓶さん
      あれ? 「優子」?
      まったく覚えてない(笑)
      いや~、凄いな。欠片も思い出せない( ノД`)シクシク…
      よし、読み直そう。
      あれ? 「優子」?
      まったく覚えてない(笑)
      いや~、凄いな。欠片も思い出せない( ノД`)シクシク…
      よし、読み直そう。
      2022/11/11
    • 土瓶さん
      「失はれる物語」
      「私の頭が正常であったなら」もこっそりお薦め^^
      「失はれる物語」
      「私の頭が正常であったなら」もこっそりお薦め^^
      2022/11/11
    • aoi-soraさん
      なおなおさん、緑さん?
      確かに魔女っぽい!!
      なんかキャラが変わるよね。

      土瓶さんの持ってる本には「優子」収録されていないとか?!
      んな訳...
      なおなおさん、緑さん?
      確かに魔女っぽい!!
      なんかキャラが変わるよね。

      土瓶さんの持ってる本には「優子」収録されていないとか?!
      んな訳ないか(;´∀`)
      よし、読み直そう(笑)

      「失はれる物語」
      「私の頭が〜」
      メモしときます_φ(・_・
      2022/11/11
  • 幼馴染の兄に担がれ運ばれる私は、木から落ちて死んでしまった。幼馴染に押されて落ちて即死したのだ。
    兄は泣きじゃくる妹をなだめて冷静に死体の処理を考え、怪しまれないように隠ぺい工作する。それを淡々と解説する私。未練など微塵も感じさせない落ちつきぶりで兄妹の行動を実況している。

    ありえない現象なのに蠢く本能が脳を刺激してこの設定を許容してしまいます。

    兄妹は突然の出来事に常軌を逸して正常な判断能力を失い、あやかしの入り込む隙間を作ってしまったのかもしれない。そしてあやかしが倫理観を壊していく。
    計画性のある犯行じゃないし事故で片付けることもできたと思うのですが、全力でもみ消そうとする4日間。
    死体の私は俯瞰できてるのに対して、兄妹は俯瞰できず隠すのに必死で死体に翻弄されている様子が滑稽にみえてきました。兄は楽しんでたようですけど。
    上方落語の「らくだ」のように。
    思えばあれもホラーっぽい話なんですが滑稽な話に仕上がってました。

    そして結末に、思考はフリーズしてしまいました。

    • なおなおさん
      しじみさん、はじめまして!
      フォローといいねをいつもありがとうございます。
      「結末に思考が“フリーズ”した」…うまい事おっしゃる〜と思いまし...
      しじみさん、はじめまして!
      フォローといいねをいつもありがとうございます。
      「結末に思考が“フリーズ”した」…うまい事おっしゃる〜と思いました(*ºωº*)!!
      私はあそこにまた○体が増えていく気がしてなりません( ;꒪⌓꒪;)
      2023/05/15
    • つくねさん
      なおなおさん、こちらこそです。
      コメントはいろんなところで拝見してましたのではじめましての気がしないのですが嬉しい限りです♪

      カゴメカゴメ...
      なおなおさん、こちらこそです。
      コメントはいろんなところで拝見してましたのではじめましての気がしないのですが嬉しい限りです♪

      カゴメカゴメで怖すぐる_:(´ཀ`」 ∠):
      2023/05/15
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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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