シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1656
レビュー : 204
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472042

感想・レビュー・書評

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  • 色々な病のある人の話。
    むしろ病がある人のほうが繊細で精神が高潔なのかもしれないとこの本を読んで思ったしまった。

    正常ってことに何の価値があるのかわからなくなる、魅力的な病のある主人公達。

    中でも自律神経失調症の話が好きでした

  • どの登場人物も、刷り込まれた価値観に絡めとられ、悩み、苦しみ、体まで病んでいく。容姿の美醜、生い立ち、学歴、社会的立場等々。実はどれも、社会的に外から与えられた価値判断基準なのに、「自分は持っていない」と劣等感に苦しむ。「どうして自分だけ?」って。そこを深堀していると病む。心の動きがとても丁寧で繊細。凌いで生きてきた登場人物が、気が付いていく様子に一縷の光を見つけた。本当は人は平等には生れていない。機会が平等に与えられたほうが望ましいのが社会だと、再び気が付けた気がする。

  • 切実さと同時に抜けるような青空みたいな清々しさを感じた。病を拒絶せずに寄り添うような感じ。肥満を描いた「秤の上の小さな子供」が印象的だった。肥満で、許せないことなんかひとつもないのと語る友人の、もてているだけで自分のないしたたかさが、少しの哀しさを感じさせつつも強くて好ましい。味覚異常を描いた、唯一味のわかるチョコレートが印象的な表題作や、アルコール依存症を描いた、仲の良い友達と同じ大学に行きたい「夏の空色」もストンとはまるようだった。突発性難聴を描いた「いるか療法」の水族館やイルカの描写も心地好かった。

  • 女性が主役の短編集です。スイスイ読める短いお話。
    何かしらの悩みや健康問題を抱えた女性たちに、自分と重なる部分が一つはある、かも。

  • 『彼女の冷蔵庫ー骨粗鬆症』

    『ご清潔な不倫ーアトピー性皮膚炎』

    『鑑賞用美人ー便秘』

    『いるか療法ー突発性難聴』

    『ねむらぬテレフォンー睡眠障害』

    『月も見ていないー生理痛』

    『夏の空色ーアルコール依存症』

    『秤の上の小さな子供ー肥満』

    『過剰愛情失調症ー自律神経失調症』

    『シュガーレス・ラヴー味覚異常』

    解説は瀧晴巳さん

  • 久しぶりの山本文緒作品。よかった。300ページにも満たないのに、この満足感。すごいなあ。解説の瀧さんもよかった。もう一度読もう。
    2017.11.07

  • うん、読みやすくて普通なかんじ。
    貧血の章も欲しかったな。
    生理痛と自律神経の章はとても共感した。

  • 現代の病名を副題とした短編集。設定が面白いと思ったのですが、読後、どの作品も琴線に引っかからなかったのが残念です。

  • 旨い作品である。それぞれの人物の感性がよく描けられている。甘くなく程よく苦味がいて心地いい。『シュガーレス・ラヴ』が構成も道具も巧みで特に良かった。『月もみていない』、『過剰愛情失調症』も良かった。

  • 力一杯恋をしている女性10人の”甘くない”お話。

    なんか辛く、なんか胸を締め付けられるような気持ちになった。まさに「シュガーレス・ラヴ」を思い知らされた。

    私の人生、ハッピーエンドでありますように…!!

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著者プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2019年 『シュガーレス・ラヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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