スクランブル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 453
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472165

感想・レビュー・書評

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  • 女子高が舞台で、このような世界もあるのかと思うほど女子生徒同士の人間関係は複雑。自分にはないものを持つ他人を羨んだり、将来に不安を抱えたり、青春時代を思い起こさせる物語。

  • うーん。
    なんかわざとこういうスタイルにしているのかもしれないけど推理がなんの客観的証拠もなくてそれぞれの想像の中でだけ進んで行くってのがなんだか馴染めなかったなぁ。
    あとそれぞれの登場人物が苗字で呼んだり名前で呼んだりあだ名で呼んだりって誰が誰なのかわかりづらくて登場人物に魅力を感じられなかったし感情移入できなかったなんだか残念な作品でした。

  • 女子校で同じ文芸部だったメンバーが、卒業してから15年後、その中の一人の結婚式で再び一堂に会する。15年前に起きた殺人事件の犯人は、金屏風の前にいる花嫁だということが冒頭で言われるけど、その花嫁が誰なのかは書かれない。
    章ごとに語り手が変わり、その語り手が犯人でないことが明らかになる。つまり章が進むごとに犯人が絞られていくわけだけど、推理物をそこそこ読んでいれば、「最後の一人になっても何か一波乱あるんだろうな」と言うのは分かるかな。
    面白いなーと思ったのは、章ごとにも小さな事件が起きていて、それが解決されて次の章へ進むということ。
    語り手が変わり、女子高生たちの気持ちがそれぞれに語られているのも良かった。
    高校生ってもう大人なのに、制限されたまま学校に押し込められている窮屈な感じが、それぞれの登場人物の目から描かれている。

    再会の場を卒業から「15年」としたのは、この話が書かれた当時まだ「時効」があったからと気付いたときは「なるほど」と思った。

  • ガイド本の粗筋紹介を読んで、気になっていた作品。金屏風の前に犯人がいることに気付くオープニングから、では一体それが誰なのかってのが気になって、どんどん先が読みたくなる展開。仲良し6人組の、それぞれの目線から次第に明らかになっていく真相、っていう流れも秀逸で、リーダビリティも高かったす。ただ、被害者の人物描写は一切なく、実際、被害にあったのは外部の人間なんだから仕方ないけど、哀惜の念を感じにくかったのはちょっと残念。総じて面白くて、新年一発目の読書としては及第点でした。

  •  学園ミステリしかも舞台はバリバリの女子高というだけで、あんたはお呼びじゃないよと言われているようで、いささか敷居が高い。まあしかしお嬢様学校といったって内情は、というわけで主役級の夏見やマナミの言動は抱腹絶倒で楽しめる。文芸サークルの6人(夏見、マナミ、洋子、サワ、飛鳥、ラビ)が各章の主格となり、校内で起きた殺人事件をそれぞれの視点で順に推理するという趣向で、各章では付随して校内で起こるちょっとした謎とその解決もされており、日常謎解き短編プラス全体の長編推理という二重構造になっている。加えて、全体が6人のうちの誰かの結婚披露宴でのそれぞれの回想という形式になっており、冒頭に大胆にも犯人は金屏風の前にいると開示されている。しかしそれが誰かは最後までわからず、おおっとひっくり返されるという仕掛けにはうならざるを得ない。

  • パッとしない。ミステリーというより青春群像劇か?読み終わってから数週間経ったけど動機とかオチとか覚えてない。女ってめんどくさい。

  • 80年代の匂いプンプンだったけど、けっこう楽しめた。

  • 登場人物が多すぎてなんか全員の輪郭がぼんやりしてる、、、というのが読み終わった最初の感想。色んなエピソードがあって、登場人物の特色も書いてあるんだけど、どうしてもそれぞれの顔が浮かんでこない。

    ドラマとか劇でハッキリ区別がつく状態ならこれでいいのかもしれないけど。

  • 15年前の女子校時代に起こった殺人事件と目の前で繰り広げられる結婚式。何者かになりたいのに何者にもなれず、弱気な自分を隠して仲間とつるんでいた高校時代。結婚式で久しぶりに集まった仲間に囲まれ15年前の事件の回想をする中で真犯人が突如明らかになる。今だからわかるってことはたくさんある。

  • 結婚披露宴の最中、女子校文芸部の仲間たちがそれぞれ回想を始めます。その内容は殺人から日常の些細なことまで様々ですが、これら全て15年前の事件が影響していることが次第に判ります。
    そして、最後に連作短編集ならではのあっと驚く仕掛けが施されています。
    登場人物があだ名や本名で呼ばれるので誰が誰だか把握するのに苦労しましたが、トリックは素晴らしいですし、女子校独特の世界観や思春期ならではの青臭さが丁寧に描かれています。青春ミステリーの傑作と言えると思います。

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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