神々の山嶺 下 (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 1773
レビュー : 227
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472233

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは?柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典。

    熱いです。今回3回目の読了になりますが熱量が下がらず読めます。山岳小説の金字塔と言ってもいいのではないでしょうか。映画化の話しを聞いて一抹の寂しさを覚えました。何となく遠くなってしまうような・・・。
    マロリーのカメラの行方を軸にはしていますが、メインはあくまで羽生の単独行の激しい歯ぎしりの聞こえるような存在感であります。筆者も巻末で書いていますがこれ以上の加筆や練り込みは不必要だろうと思う位全力投球の本です。山岳小説好きであれば絶対に読んで欲しいです。

  • 最後の深町の山が感動。

  • たいへん熱い本でした。
    ただひたすらに男が山に登る話でした。
    いろんなものを捨てて山に登っていました。
    山に登るために生きているような、違うか、物語の中では、山に登るということは生きることなのだ、と語られていたような
    それくらいストイックな登山小説でした。
    登攀 が とうはん と読むのを初めて知りました。

    この羽生や深町は空想上の人物だけど、マロリーは実在の登山家。
    物語の序盤でマロリーのことをググったらまさかのこの小説のオチがかいてあるページにたどり着いて早々にネタバレでああああああああってなった経緯もあり、終着点は見えていたけどそれでも壮大で物語の展開が気になってのめりこんだ。
    面白かった!
    読んだ後しばらくは登山の世界ではーとかヒマラヤではーみたいなことを口走りがちになった笑
    深町も羽生も、正直人としてあんまりすきじゃないけど、なんだかんだでかっこいいと思った

  • 2016.11.19
    熱のこもった文章とストーリー。
    筆者の人間性まで見えた気がする。
    あまり好みではないが大作だ。
    これを映画化は無理だろ〜と
    どの程度別物になってるのか見てみたい気もする。
    ♪olafur arnolds late night tales

  • 大満足。ただの山岳小説ではないのが良い。
    もちろんエベレスト登頂を目指す本格山岳小説ではあるのだが、史上初のエベレスト登頂の証拠品のカメラの謎を追うミステリーであると同時に、物語の大半は一人の天才クライマーに魅せられた男の、壮絶なまでの自己の内面との対話だ。
    その自己の内面との対話が実にリアル。
    物語のクライマックスも、間延びすることなく一気に終息。映画みたいな出来すぎの終わり方ではあったが、そこがまたいい。
    2016/11

  • これは最高。しびれる山岳描写。羽生さんの手記は強烈なインパクト。

  • 良書だと評判であったので、読もうとは思っていたが、読むのが遅くなってしまった。
    そのうちに映画化もされてしまった。
    メディア化された作品は、図書館に行ってもほぼ貸し出し中であることが多いが、本書は文庫で上下巻揃って置いてあったので、迷わず手に取った。
    夢枕獏氏の本は『シナン』しか読んだことはないが、一気に読める言葉選びと、本の題材に対して謙虚な姿勢であり、好印象の作家だ。
    本書も一気に読んでしまった。
    感情移入をするあまり、主人公と同じ場所で涙ぐんでしまった。
    特に、羽生がエベレストに上ったことを売名行為だと後に評価した人間に対し、深町(主人公)がそれは違うと否定する場面である。
    一番好きな登場人物は、名前は失念したが元グルカ兵の男だ。もうだめだ!というときに現れ、主人公たちを助けてくれる。言うこともやることもかっこいい。

    登山小説の新たな原典(だったような)となった、と解説であったが、今度は新田次郎の登山小説も読んでみたい。

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2019年 『キマイラ20 曼陀羅変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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