神々の山嶺 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.30
  • (409)
  • (242)
  • (134)
  • (16)
  • (2)
本棚登録 : 1766
レビュー : 226
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472233

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 山の魅力、山の怖さを
    存分に堪能出来る骨太の作品。

    羽生が山に挑む姿には狂気さえ感じる。

    ネタバレしたくないから、書きたい事が書けない(笑)

    とってもボリューミーな本だけど
    山の事だけでなく、複雑に色んな話を描いているので知らなかった事が沢山!!でした。

    とにかく、迫力満点!! 力強く、また悲しいぐらいに山を愛する伝説的クライマーの生涯。

    オススメしたいですm(*_ _)m

  • 山岳小説の傑作。

  • 圧巻の一言。

  • 面白かった。一気読みした。著者の夢枕獏が自ら言うように”ど真ん中”なストーリー。道具を使う登山はやらないのでそのリアリティは想像するにも限界があるが、丁寧に、あるいはねちっこく、登場人物の内面およびその目を通して見る世界が描写されてるので、のめり込んでぐいぐい読める。

  • 山岳小説を読むのはほとんど初めて。

    タイトルからしてただ山に登るだけのストーリーかと思っていたが、人間ドラマが濃密に描かれた、人の生きざまを描いた作品。

    ネパールのカトマンドゥ、怪しげな古道具屋で主人公があるカメラを手にとったことで物語は動き出す。

    そのカメラは、かつてエヴェレスト登頂に挑戦して帰ってこなかったイギリスの登山家、ジョージ・マロニーのカメラと同じ型のものだった。

    そのカメラを通して、羽生という山に生きる男と出会い、主人公は羽生に惹かれていく。

    本作品の発刊後、ジョージ・マロニーは遺体で発見されたのだが、カメラは実際見つかっていない。
    マロニーはエベレストの初登頂を果たしたのかどうか。
    そのカメラのフィルムには、真実が写っていると言われている。

    上記のような史実をミステリー要素として組み込み、上下巻のボリュームでもさらさらと読めていく。
    発刊されたのは20年以上前だが、気になることは特にない。

    羽生というキャラクターは実在した日本人の登山家をモデルにしたと言われている。

    カトマンドゥの町の熱気、高山病、標高5000mより上の登山環境、ベースキャンプの様子など、緻密に描かれており、特に高山病の描写(幻覚、幻聴など)は読んでいるこちらまで苦しくなる。

    「エヴェレスト南西壁冬季無酸素単独登攀」、人類が成し遂げたことのないことへ挑戦する羽生と、それをカメラで追う主人公。

    最後に羽生が残した手記が心に刺さる。

    「ありったけのこころでおもえ。想え。」

  • 柴田錬三郎賞、解説:北上次郎
    グルカ◆シェルパの里◆母の首飾り◆山の狼◆氷河へ◆アイスフォール◆灰色のツルム◆真相◆頂へ◆神々の座◆山狼伝◆未踏峰

  • 山岳小説で外せない一冊に挙げられる事が多いので読了。

  • 神々の(上)レビューご参照

  • 複数感を平行に読破で残していた1冊。たかが半年ぶりだし、内容も濃いので余裕。

    伝説の登山家、羽生を追ってネパール入りしたカメラマン深町と元羽生のアンザイレンだった兄を登山で亡くした岸涼子。マロリーのものと思われるカメラは取り戻したが、本当の目的はカメラではなかったはずだ…。

    ということで、登ります。しかも単独登攀なので、本の真ん中辺りからはひたすら自問自答が続く。また、極限状態で思考がままならなくなるあたりも、経験がなくともわかるように描かれている。

    上巻に比べると、資料をたくさん織り交ぜると言うよりは、とにかく力技でグイグイ押すタイプの話になっているが、内容の濃さと登場人物を絞り込んだことで、長編と感じさせないスピード感があるであろう。

    Wikipediaによると、モデルとなった森田勝という人のエピソードとは相当変わっているようではあるが、これがまた別の山の話に移っていたら、こうはならなかったであろう。

    作者も「全て書ききった」と書いているが、本作の圧倒的なパワーは一読する価値があるであろう。「作家には15個の椅子があるが、今ひとつ空いている。少し前まで『新田次郎』という作家が座っていた椅子です」には笑った。

  • ヒリヒリする…
    山の中で独りという体験は何物にも代え難くクセになる。その気持ちは痛いほどわかる。

    全てが自分自身にかかってくる…そのなんとも言えない陶酔感。
    でもダメなのだ…と思う。
    帰ってこなければダメなのだと思う。

    とにかくヒリヒリしました。

全226件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2019年 『キマイラ20 曼陀羅変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神々の山嶺 下 (集英社文庫)のその他の作品

夢枕獏の作品

神々の山嶺 下 (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする