- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087472424
感想・レビュー・書評
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ちょっと不思議な力を持つ一族が、色々な場所に現在ひっそりと力を隠して暮らしている。短編ですが、それぞれの話のメインがこの一族の方々で、短編を読むごとに、一族の秘密やら歴史やらがチラチラと見えてくる。
短編によって好き嫌いはあるけれど、この一族そのものに引き込まれて読み進められました。短編だから読みやすいし。
一族の過去話にはぽろぽろ涙が止まりませんでした。
伝承物語を読んでるようなミステリを読んでるようなファンタジーのようでファンタジーとも言い難い不思議な話達でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
常野一族にかかわる短編物語を集めてます。
心がほこっと暖かくなる話、悲しくて泣かずにはいられない切ない話、怒りで心が張り裂けそうになる話・・。
恩田さんのストーリーテラーとしての力量はすごい。 -
全て常野一族にまつわる物語。自分の生きてる時代が点であり、線であることを感じさせられた(読了'07.01)
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読みやすく、おもしろかった。
不思議な物語。 -
いわゆる超能力ものだけど、そうとは思えないほど静かで密やか。「常野」一族に相応しく、仰々しく騒ぎ立てないのが読んでいて心地いい。きっと周りにもいるんだと思わされる。
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2000年刊。遠野物語、的な設定かなと思ったし、そう解釈出来なくもないが。特異な能力を持つ一族の、様々なお話。登場人物が多い分だけ、ボケかけた自分の頭では繋がり切れない部分があったり?かも知れないが、面白く読了させて頂きました。
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再読。以前読んだ時に比べ直接的な強さを感じた。多分、今の作品が老獪さが加わったということなのだろう。それと共に自分自身も年齢を重ね耐久性が喪われていっていることも原因かもしれない。テーマ、内容は好きなジャンル。
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何もかも記憶する、遠くで起こっていることが聞こえる、運命を見通す、などの力を持つ人々、常野一族。人と違う故に迫害に遭いながらも在野に居続ける、その意志と葛藤。
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常野の人々をいろいろな視点から描いた連作短編集。少しずつモチーフや人物が繋がっているので心が揺さぶられる。読み終えて常野の人々が好きになった。「大きな引き出し」が一番好き。