光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.79
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  • (2005)
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本棚登録 : 10463
レビュー : 1278
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472424

感想・レビュー・書評

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  • 常人を遙かに圧倒する特殊能力を持ちながらも人々から迫害を受け、異能の力をひた隠しにしながら人間社会に紛れてゆく一族の物語。
    マイノリティに対する世間の風当たりはいつの時代も厳しいもので、罪のない人たちが一方的に駆逐される様は読むのが本当に辛かった。表題作「光の帝国」では久々に号泣してしまった。
    中学生の頃に読んだ時とは感想ががらっと変わっていることが新鮮だった。社会人となった今では、亜希子の仕事に対する姿勢や生活の疲労に共感する部分が多かった。また何年か先に読み返した時、今度は誰に共鳴するのか楽しみにしたい。

  • この本だったかな

    友人?の小説家の後書きがすごく良かったさすがプロ
    この本について言いたいことは全てそこに書いてあった

    登場人物はみんな走らないとか云々

  • 不思議な能力を持つという「常野」の人々でつながる連作短編集。

    この感じ、とても好き。
    優しさに満ちながら、哀しみがつきまとう作品たち。

    この本に触れて、生きていくうちに薄汚れてしまった心の掃除を、少し、できた気がする。

  • 膨大な書物や人間の生きてきた“記憶”までをも暗記する力、遠くの出来事を知る力、誰よりも早く駆ける力、見つめるだけで相手を燃やし尽くしてしまう力、誰にも教わらずとも素敵な音楽を奏でる力……など。

    様々な不思議な力を持つ“常野”の人々を描いた短編集。
    色々な力があり、それぞれの作品は独立しているようでどこかで繋がっている。
    世界観が果てしなく広く、途方もない。

    個人的には「大きな引き出し」「二つの茶碗」「国道を降りて…」が好き。
    「光の帝国」と「黒い塔」は涙なくしては読めない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      常野物語三部作、目に見えない力の圧迫感がヒシヒシ伝わってきます。4番目の作品は書かれないのかなぁ、これで終わりなのは勿体無い気がするのですが...
      常野物語三部作、目に見えない力の圧迫感がヒシヒシ伝わってきます。4番目の作品は書かれないのかなぁ、これで終わりなのは勿体無い気がするのですが、、、
      2013/08/07
    • 虹風 憂璃さん
      続きはあると筆者もあとがきとかで書いてるんですが一向に……。
      私も今か今かと待ってるんですが(笑)。
      続きはあると筆者もあとがきとかで書いてるんですが一向に……。
      私も今か今かと待ってるんですが(笑)。
      2013/08/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「筆者もあとがきとかで書いてる」
      おっと、失念(って言うか全然記憶から飛んでます)。
      早く書いて欲しいですね!
      「筆者もあとがきとかで書いてる」
      おっと、失念(って言うか全然記憶から飛んでます)。
      早く書いて欲しいですね!
      2013/08/09
  • 不思議な力を持つ、「常野」と呼ばれる一族の不思議な話を集めた短篇集。
    年齢も性別も違う主人公達の様々な物語です。
    面白くてすぐに物語にどっぷり浸かってしまいました。
    後半になるとちょっとした繋がりが見えたりして嬉しかったり。
    「光の帝国」ではホロッときてしまいました。
    ツル先生、悲しいです。

    ひとつひとつが読み終わるたびに溜息が出てしまう、そんな話ばかり。
    暖かいのに切ない。
    でもすごく優しい。
    なんだか読み終わってしまうのが勿体なく感じてしまいました。

  • ふと再読したくなり、手に取りました。
    もう何度目の再読だろうか。
    何度も手を伸ばしてしまう程惹き付ける物がこの作品には詰まっているのです。

    不思議な力を持つ常野一族のお話。
    恩田陸さんの著作の中でも、この常野三部作は本当に好きな作品です。
    10編の短編ですが、それぞれの登場人物がリンクしていたりもします。
    『光の帝国』は何度読んでも涙が出てしまう。
    そのやりきれない哀しみを、最後の『国道を降りて…』が見事に回収してくれる。
    何度読んでも心に響く作品です。

  • 超能力を持つ一族の壮大な輪廻転生のお話。短編のようで、実は繋がっている。言葉の概念が覆されるような感覚。「新世界より」と少し重なる部分もあるが、断片すぎて設定を活かしきれていない印象もある。

    • トミカ46さん
      これって確かシリーズで、あと2冊(蒲公英草紙とエンド・ゲーム)出てたと思いますよ。
      お奨めできるかどうかはさておき(笑
      いつもいただいて...
      これって確かシリーズで、あと2冊(蒲公英草紙とエンド・ゲーム)出てたと思いますよ。
      お奨めできるかどうかはさておき(笑
      いつもいただいてるお花のお礼がてらの情報提供でした。(ぺこり
      2013/10/30
    • hetarebooksさん
      tomica4646さん

      おおっ、情報提供ありがとうございます♪
      恩田作品は独特の重たい感じありますよね。(作品によっては爽やかだけ...
      tomica4646さん

      おおっ、情報提供ありがとうございます♪
      恩田作品は独特の重たい感じありますよね。(作品によっては爽やかだけれど)
      2013/11/12
  • 短編なのでだらだらせずに一つ一つ惹きつけられます。それがだんだん繋がって・・・続きが楽しみです。表題の「光の帝国」は泣きながら読んでしまいました。

  • 表紙がしっくりくる、薄暗い中に一筋の光が通るような作品。
    膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちからーー不思議な能力を持つ「常野」の人々。
    表題作『光の帝国』、人智を超えて長く生きてきたツル先生の哀しい過去には胸を打たれる。そして『国道を降りて…』で光が強くなる。
    全く明るく楽しい作品ではありません。正直この手の薄暗さはひっぱられるから苦手なのだけれど、それでも彼らがどこか気になってしまう。読んだあとも本の世界に浸かっていられる、そんな本。


  • 大きな引き出し
    二つの茶碗
    達磨山への道
    オセロ・ゲーム
    手紙
    光の帝国
    歴史の時間
    草取り
    黒い塔
    国道を降りて…


    ずーっと遠くの音がひろえる
    先の未来が分かる
    どんなことでもすぐに覚えてしまえる

    そういった、人とは少しだけ違った力をもつ一族に関する物語。
    彼らは、普通の人達にまじって、ひっそりと暮らしている。

    『大きな引き出し』を別の本で読んで、すぐに好きになったため、こちらの本を購入した。

    表題作、光の帝国が悲しすぎて、また読むのが怖かったのだけれど、今日再読。
    登場人物とか、話が印象に残りすぎてやばい。
    何度読んでも泣ける。

    別々の話でも、ちょっとずつ繋がっているのがおもしろい。

    ツル先生を含め、彼らに出会ってみたい。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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