光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.79
  • (1350)
  • (1534)
  • (2005)
  • (155)
  • (35)
本棚登録 : 10459
レビュー : 1278
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472424

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • シリーズ1作目。
    恩田陸さんは当たり外れの差が激しい。
    今のところ、ベストはこの常野物語シリーズ。
    一族、山奥、末裔、遠目、遠耳…たまらんね笑
    続編を切望してます!!

  • 買ったままずっと積読していた自分に教えてあげたい。なんでもっと早く読まなかったんだろう!大好きな一冊になりました。続きも早く読みたい。

  •  かつて東北地方の山中に「常野」という一族が住んでいて、今でもその末裔が各地でひっそりと暮らしているという。その常野一族をめぐる連作短編集。
     そういった出自の人々の物語だから、当然物哀しく美しい感慨を抱かせます。
    「手紙」は、常野地方出身であるエリート官僚の倉田篤彦が故郷の幼馴染達に常野伝説の調査を依頼し、その返信の手紙を並べたという形式。
     寺を継いだ寺崎恭治郎が常野調査に没頭したため、後半は寺崎の独壇場となります。
     常野にまつわる不思議なエピソードが色々と出てきますが、中でも印象的なのは、太平洋戦争中に山中で共同生活を送っていた常野の人達が謎の大爆発事故を起こし、軍部が緘口令を敷いたという事件。
     一体何があったのかと思っていたら、次の「光の帝国」でその事件が描かれていました。
     時代背景が戦争中ということもあり、哀しい悲劇的な物語でした。
    (しかし爆発の原因は?私は信太郎が心中するのかと予想したのですが彼は衰弱死し、残った人たちも蜂の巣にされました。軍部が証拠隠滅のために爆弾を使うのは大げさ過ぎると思うのですが。)
     
     しかし、倉田篤彦はなぜ常野伝説を調べていたのでしょうか。
     柳田國男も官僚であって『遠野物語』を編纂しました。倉田さんも好奇心から常野伝説を調べていたのでしょうか。
     一方、戦争中には常野の人達の能力を軍事方面に利用しようとする勢力もいて、「光の帝国」ではそういった勢力による弾圧が描かれています。
     倉田さんも官僚だから、そういった勢力の末裔なんでしょうか。
    (別の短編で息子を通してその後が描かれている。でもよく分からない。やはり個人的な好奇心だったのか?)
     
    「オセロ・ゲーム」では、謎の怪物と戦う母と娘が登場します。
     この親子も常野の末裔なのでしょうか。そうすると、親子と戦っている怪物は常野の人々の敵ということになります。
     しかし、他の短編ではそのようなものは登場しません。
     その辺の設定はどうなっているのでしょうか。
     
     で、政治家になったりサポートされるヒロインが登場したり一族が集まったりして何かが起こりそうなところで終了。 
     ともかく、薄い短編集なのですが、その背景に大きな世界観を感じる物語世界が描かれていました。
     続編もあるようなので、読んでみたいと思います。
       http://sfclub.sblo.jp/article/182644764.html

  • 何を伝えたかったのだろうか…。超能力を持つ人々の哀しさだろうか。残念ながら引き込まれず、響くものはなかった。

  • 不思議な力を持った一族の、それぞれの短編物語。
    どの話も続きが気になる。
    そして、それぞれにの短編が少しずつ重なっている。
    短編集だが、繋がりがあり、他の常野シリーズも読みたくなった。

  • きっとこの世の中のどこかに常野の一族がいるんじゃないかと思ってしまうように、すっと物語に入っていけた。
    本を読んでいて涙が出てきてしまったのは久しぶり。
    それだけ感情移入してしまった。

  • 短編連作っていいなって思う

    これ、あの人じゃないかな?って手がかりを必死に読み解こうとするのが楽しくて仕方がない

    "光の帝国"は悲哀の塊、何かの縮図を見てるよう

  • 2017.1230

  • ファンタジーは余り読まないのですが、スッと入って行けました。なかなか面白い。
    一種の超能力者の話で、そんな!!って言う人もいるかもしれませんが、平井和正の「幻魔大戦」の出だしを思い起こしてしまいました。もっとも、こちらの方が随分大人しいですけどね。
    ある意味、非常に中途半端な終わり方です。一話一話独立の話ですが、それぞれ関連があって、最後には大きな大団円が待っているような気がします。しかし、今のところ五里霧中と言う状況です。シリーズとは書かれていませんが、今後も書き続けられるのでしょうね。今後が楽しみです。

  • 架空の地、常野一族を基点とした連作短編集。それぞれの話に奥行きがあり、続きを読みたいと思った。
    そしたら、あった!そちらも読んでみよう。

全1278件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)のその他の作品

恩田陸の作品

ツイートする