これが「週刊こどもニュース」だ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 414
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472448

作品紹介・あらすじ

「全てのニュースはこどもにわかる」。今や人気番組となったNHK「週刊こどもニュース」のスタッフである著者が、ニュースの選択から伝達まで実例を挙げて楽しく語る裏話。政治、金融、世界情勢など込み入った話題をこどもにも充分に判るようにするための努力と苦労。基本の基本にまで遡ることで、大人にとっても新たな発見ができる。すらすら読めて、なるほどと納得。家族みんなで楽しめる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 「週刊こどもニュース」に携わってきた著者の奮闘記ではある。

    ただし、改めて解説を繰り返しているような印象もあり、
    ニュースの文法から著者が抜け出しきれていない、
    つまり、様々な事象について目配りをするあまり
    本全体を通しての流れが弱くなっている。

    世界各地で起こる、日常に見えている世界とは
    また別の出来事を、自分の理解におくためには
    それなりの努力が必要であり、
    自分の頭で考えることが大事なんだという彼の主張は
    別にいいのだけれど、それをさらに噛み砕くことが
    この本の中では行われなかったように思う。

    ま、話の小ネタとしては面白いものも多かったです。

  • わかりやすく伝える工夫やそれにまつわるエピソードが面白い。テーマも教養を身につけられる有用な内容になっている。

  • 「いい質問ですね」などの言葉とともに池上彰さんがブレイクした頃、池上さんを紹介する枕詞として「NHK週刊こどもニュースのお父さん役でお馴染みの」といふフレイズが多用されてゐました。しかしわたくしはその番組を知らなかつたので、何となく疎外感を抱いたものであります。
    で、後で知つてみると、「ああ観たかつた喃」と思ひましたので、せめて書籍でその概要をつかんでをきませう。

    番組誕生のそもそものきつかけは、視聴者からの要望だつたさうです。ニュース番組は多々あれど、こども向けのものが皆無である。是非作つてちよ。それで「家族が茶の間で一週間のニュースを振り返りながら会話する」といふ概念のもと、番組はスタアトしたと。

    こども向けといつても、ニュース自体は大人と同じものであります。それをこどもに如何に理解してもらふかに心を砕くスタッフ。言葉を易しく言ひ換へるだけではなくて、そのニュースの背景を理解してもらはなければいけません。
    しかし一般的な大人は、そもそもさういふニュースを理解してゐるのでせうか。池上さんはジャアナリストですので、自分は当然知つてゐる事柄を、周知のことであると思ひがちであるさうです。ところが、自分の常識が世間では知られてゐない事が多いと述べてゐます。何となく我々一般人が莫迦にされてゐるやうな気もしますが。

    そしてニュースを解説する際に、「正解」を押し付けない。世の中には様々な考へ、主義主張、宗教などがあり、賛同するかは別としてさういふ世界がある事を理解してもらふ。ゴルゴ13も言つてゐたではないか。自国の「正義」を振りかざす某大国の人間に、「それはお前たちだけの正義」ぢやないのかと。

    最終的には、こどもたちが自分の五感で得た事象を自分で判断する力を有する事ができれば言ふことなしでせう。結局、ニュースはひとつの(ふたつでもみつつでも良いが)事実を述べたもの。そこから何を読み解くか、人や世間の意見に惑はされずに如何に判断し、どう行動するのか。考へてみればさういふ事が出来る大人も一握りのやうな気がします。無論わたくしなんぞは大勢に流されふはふはと情けなく漂ふ、ただ生きてゐる年数だけ多いおつさんに過ぎません。

    池上彰さんは、こども向けにニュースを解説しながら、世の大人たちを

  • 週刊こどもニュースを通じて池上彰が感じたことが半分、週刊こどもニュースの内容が半分といった内容の本
    週刊こどもニュースの何がすばらしいかというと、時事問題や社会の仕組みなどについて、小学校5年生にも分かる程度に内容を噛み砕き丁寧に説明していた点にあるだろう。

    自分としても、よくわかっていなかった点や思い込みで考えていた部分が、このような本で解消するできた点は良かった。
    「正しい知識」について、思い込みだけで判断することなく、きちんと身につけていかなければ、と思うばかりである。

    【特になるほどな点】
    ・たった一つの事件で、全体を決めつけないこと。これは、とっても大事な視点だと思います。(P214)
    ・むずかしく言うことは簡単だが、わかりやすく言うことは難しい。(P239)
    ・何事にも興味をもち、自分の頭で考える習慣を身につけると、ごく自然のこととして、他人とは違う考え方をするようになります。(P248)

  • 情報が古いが、物事を考えるときの根本的な部分を捉える作業として勉強になる。

  • ご存知池上お父さん"彰が、『週刊こどもニュース』の舞台裏を明かす。ニュース解説や裏話を交えて読者に語りかける、番組作りを通して著者が痛感した、「わかりやすく伝えることの難しさ」と、「子供に対する大人の責任」。ニュースに関する解説も豊富だし、非常に勉強になった。子供だからといって舐めずバカにせず、ひたすら真摯に番組作りへ打ち込んだ池上さんほかスタッフに、敬礼!!(`・ω・´)ゞ "

  • 子供に自分で考えさせる。ここがポイントだろう。

  • 「わかりやすく〈伝える〉技術」の原点みたいな解説本。90年代のニュースが題材だからいい具合に色々忘れていてちょうどいい感じで頭に入った。

    最近の彼の言動には少々不同意なものも多いのですが、やはり凄い努力をしている凄い人だなあ、とも思いました。

  • 大衆の代表として意見するのが衆議院。
    衆議院の意見に参画するから参議院。
    国会を正面から見て左側が衆議院で右側が参議院。

    勉強をほとんどしてこなかったので、全く知らないことがたくさん書かれていた。

    教えるということはしっかり理解していなければできないことなんだと理解しました。

  • 2/5

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著者プロフィール

池上彰(いけがみあきら)
1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、NHKに記者として入局。さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。科学・文化部記者を経て、NHK報道局記者主幹に。2005年3月にNHKを退職し、フリーのジャーナリストに。
主な著書に、『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ(第4版)』(海竜社)他、多数。

「2020年 『池上彰の今さら聞けない日本のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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