いくつもの週末 (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 3295
レビュー : 314
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473193

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めてすぐ、とにかくびっくりした。
    自分が書いたのかと思った。(笑)
    でも私には、こんなに素敵な文章を作りだすことは出来ない。
    「夫とは感性が合わない」なんていう、陳腐で簡単な言葉しか思い浮かばない。
    でも、その「合わない」部分が、結婚の醍醐味だということもなんとなく分かってはいた。
    そんな、結婚してから私も常になんとなく感じていたことを、江國さんらしい文章と行間で綴られた作品。
    果たして未婚の方がこの作品を読んだら、結婚に憧れるのか、失望するのか。
    ぜひ聞いてみたいと思った。

  • 江國さんの結婚生活についてのエッセイ。
    夫との日々が軽やかに描かれており、筆者の可愛らしさも相まってしあわせな気持ちにさせてくれる一冊。

    お正月のエピソードの中のフレーズが大好き。
    『新しい年がきて最初に顔をあわせるひとが夫だというのには憧れるけれど、新しい年がきて、最初に「会いたい」と思うひとが夫である方が、私には幸福に思える。』

  • 「だいたいにおいて少しかなしく、だいたいにおいて穏やかに不幸」という江國さんの結婚生活。毎日が砂糖がけのチョコレートのように甘やかで幸福な日々なら、それこそ嘘っぽい。このビターなバランスが江國さんらしいと思う。

  • 江國香織のエッセイ。夫婦生活を江國香織の言葉をもって描いています。
    綺麗と言えば綺麗。女性なら共感を得るところがありますが、男性は微妙かもしれません。
    <色>の中の一文。
    「誰かと生活を共有するときのディテイル、そのわずらわしさ、その豊かさ。一人が二人になることで、全然ちがう目で世界をみられるということ」
    結婚は二人。一人じゃないこと。絶妙です。
    それにしても、なんだかんだいっても夫婦。江國香織さんが夫に愛情を持っているかがわかります。
    この作品は、結婚2~3年のときの作品。
    時を経たらまた違うでしょう。同時期を過ごしている女性におすすめかも。

  • “風が吹けば傷口は乾く”
    確かにそうなのだ。

    絆創膏がほしくなって偶然手に取ったのだけれど、
    絆創膏はなくてもいっか、と思わせてくれた本だった。

    これでまた少し、答えを先延ばしにする。でも、誰かと生活するのってそういうものなのかもしれない。

  • 借りてみたらエッセイだった。
    江國さんはもっと淡白な人かと思っていたけれど、ずいぶんと熱烈に旦那様を愛しているんだなぁ・・・。

  • 当たり前の日常が愛おしくなるような描写が多くて、心が潤う。恋人がいる生活が当たり前でなく幸せだと感じ、それを素直に表現したいと思わせてくれる作品だった。当たり前のことをここまで美しく叙情的に描き上げてくれるのは本当に頭が上がらない手腕のなせる技。嫌味のないエッセイ。

  • 江國さんの文章が久しぶりに読みたくなって手に取ってみた。
    江國さんと結婚生活って、あんまり結びつかないんだけど、でもほんとうに結婚してるんだなあ、としみじみ思った。
    結婚って大変そうだけど、でも羨ましい。
    それにしても小説みたいな生活だなあ。

  • ご主人との結婚生活を綴ったエッセイなのだけど、恋愛小説を読んでいるかのように錯覚しました。
    寛容と情熱かあ……でも、江國さんも十分寛容だと思う。
    私なら「くすり」とか「のみもの」なんて言われても、聞こえないふりして無視しそうだ。
    喧嘩しても、夜はぴったりとくっついて眠りたいとか甘い面も垣間見ることができ、ごちそうさまでしたと言いたいです。

  • 結婚は相当にチャレンジングなことだと思った。
    人が抱えるさみしさは、結婚したら減るものかと思っていたけれど、むしろ増してしまうこともある、という発見が一番の衝撃。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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